久多の地は京都市左京区と言えども 、滋賀県境に接する山深き里山で自然そのまま、山紫水明の土地です。
京都市内中心部からは約1時間、滋賀県大津市へも約1時間、いずれにしても辺境の地に違いない。
この地を流れる久多川は安曇川となって琵琶湖に注ぎ、久多へ進入する峠が分水嶺になっているようです。
京都鞍馬より花背を越え、広河原で右折、峠を越えて久多地区へと入って行くとすぐに、目的の杉の存在がわかる。
「大杉の里久多」と書かれた看板が目につく、看板どおりに車を進めると、遠くからでもよく目立ってそれとわかる。
道路脇の久多川との狭い境内の小さな祠の大川社に聳え立っています。
樹高約40m、幹周6.59m、推定樹齢約350年、主幹はわずかに東に傾き、主幹の下部から上部まで枝を伸ばし、幹の南側で別のスギ1本を巻き込んでおり、地上8mまでは完全に合着しています。
周囲には高木もなく独立木であるため光を十分にあび、樹勢は旺盛ですが、枯れた大枝が落下するのか旧道には通行止めの看板が掲げられている。
撮影2007.3.31