湖北は琵琶湖の北岸地域で北陸の入り口、僕の山城からは湖西経由で行こうが湖東経由で行こうが100km前後、車で片道2時間と長丁場。
しかし、この地域は僕が巨木に興味を抱いた頃からどうしても行ってみたい土地でした。
この地域の巨木は各集落に野神として手厚くまもられ、信仰されている場合が多い。
この唐川の野神の巨杉は、北陸道の木の本インター付近からもその威容を確認することができる。
唐川集落の入り口に当たると思われる道路中央に立ち道路は野の神を迂回しているように見える、横手の空き地には公民館もあって、
そこはまさしく野の神が鎮座するに相応しいところです。
このあたりの野神にはけや木の巨木が多く、巨杉の野神は珍しい。
只者ではない容貌をしたスギの前には「野大神」と記された石柱が立っていて、長い竹筒に幣をつけた祀り物が巨杉の幹に立てかけられていた。
推定樹齢400年、樹高23m、目通り幹周8.7mと記されているが、その威容はこの数字をはるかに凌ぐ迫力で立っている。
頂部の枝は白骨化、主幹の一部も白骨化、少し衰えは見せるものの巨大な枝を複雑に伸ばしている姿はとても印象的な姿です。
神社や寺の境内でなく、民家のそばでこれだけの巨木が守られているのは嬉しい。
撮影2007.4.7