我が家から国道24号線経由で高野山に向かう高野口のICまで約一時時間半、そこから国道370号線で途中高野方面方面に向かうことなく道なりに山又山をを越え約1時間強、紀ノ川の上流域貴志川、その又上流の山深い旧美里町国吉の集落に着く。
集落の外れから熊野神社への道路を登っていくとすぐに目に付くのがこのシラカシの大木。
正面から見ていると元気そうに見えるが裏に回るとこの通り、すっかりボロボロはらわたまで見せるように朽ち主軸は表皮だけで上部の2枝を養っているかのよう・・・
多分これが2号樹、目通り5.5mとある。
説明板に拠ると5本ものシラカシの巨木があってそのうち2本は枯れ死、3本が現存することに成っているが目に付かない。
それでも必死に探して見つけたのがこの一本。
多分こちらが1号樹、祠の横で哀れにも最早抜け殻状態、余りに気の毒なその姿です。
まあしょうがない無いので境内も見ようと一段上登ってみます。
狭い参道とは違って見事に目の前が開けてこんな山奥にしては見事な境内・・・。
おまけに境内続きで惣福寺という古めかしいお堂・・・・いづれは神仏混交の名残だろうがどちらが主だったのだろうか??
因みに寺の名は惣福寺、宝亀元年(西暦770年)開基と伝えられている。
この地には面白い言い伝えがあって坂上田村麿が当地で3年間滞在、村の娘との間に一子をもうけ、子孫が代々この熊野神社の宮司を勤めているという。
坂上田村麻呂が戦勝を祈願して建てたといわれる宝篋印塔が有るが時代は合わない室町前期造立のもの。
話しがとんでも無く脱線しましたが本殿脇には目通り4~5mの無冠の大杉
方や境内摂社横にはこんな樹瘤を持つ楠。
撮影2009.6.13