YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Jefferson County, Alabama

2011-12-05 03:41:21 | アメリカ経済


この写真、WSJ にも The Economist にも使われていた。

アメリカ地方自治体としては最大の破産申請である Jefferson County の、下水施設建設に発行した債券の扱いを一般債権と分けて処理するかどうかが、一番注目されているので、象徴としては格好である。(County は、郡と呼ばれる行政単位。昔は、市や町が小さかったので、それらをまとめていたのだと思う)

通常、地方自治体の債権の担保は徴税権であるが、 Jefferson County の負債額 $4.2B (約 3,300 億円)のうち $3.0B (約 2,300 億円)が、下水処理施設の建設費であり、施設利用費、つまり限定された歳入が担保となっている。

投資家の間では、特定された歳入を担保として発行された地方自治債は、一般的な債券と区別されていると認識されているらしいが、もし、裁判所の破産手続きで、区別されないとの判決が出ると、地方自治債マーケットにパニックが起こる可能性がある。担保と考えていた特定の歳入を、一般歳入とごちゃ混ぜにされるのだ。

Harrisburg は、ゴミ処理場への投資失敗が響いているし、地方自治体がこのような大きなプロジェクトを仕切る事自体が間違っている様な気もする。

もし、債権が区別されないとなると、行政サービスの概念自体が変わる可能性がある。下水処理の様なプロジェックトは、行政サービスではない流れになるだろう。

どちらにしても効率は悪そうだが、地方自治体が運営するより、民間運営に地方自治体が口を挟む方がマシであろう。


過去のエントリー

Meredith Whitney (1-28-11)
Harrisburg 債務支払い不履行:続報 (9-15-10)
Harrisburg 債務支払い不履行 (9-9-10)

正気率 99.74% (3σ)

2011-12-04 05:50:35 | 雑記
メガネの度が合ってないし、何と言っても老眼が忍び寄ってきているので、ほぼ2年振りに、メガネを作り直す事にした。

近視が少し進み、老眼もハッキリと出てきているとの事で、プログレッシブというレンズにすることにした。上は遠くを見るため、中はコンピューターのため、下は近くを見るため、と段階的(プログレッシブ)になっており、昔のバイフォーカルの様に、いかにも老眼鏡が入っていますという事は無い。(ひょっとして当たり前!?、一応、老眼鏡初心者なので、その辺の事情分からず)

で、視力検査のとき、当然アメリカなので、アルファベットを読むのだが、どうしても「ヨ」に見える文字があり、私は、確信を持って「E」と応えていたのだが、後で考えてみても「ヨ」にしか見えなかった。

家に帰って、アルファベットを書き出してみたのだが「ヨ」に見える文字が無い。私がみたのは何だったのだろう?

小学校一年の下の娘が、今でも時々平仮名やアルファベットを裏返しに書く事があるが(私は、保育園の卒業アルバムに「さう」の代わりに「さう」と署名した忌々しい過去がある)、読む行為で、こんな勘違いをするなんてショックだった。

そして、もう1つ。

アメリカの住所は、最初に番地を言い、ストリート名と続くのだが、数週間前、住所を聞かれて、自分の番地(710、セブン、テンと呼ぶ)を言おうとして、「セブン」と言った後が続かず、「セブン」、「セブン」と繰り返した後、やっと「テン」が出てきた。

自分自身でも、狂ってきたのか、ボケてきたのか確信がないのだが、日常生活に困っていないので、一応、自動車業界らしく、正気率 99.74%(3σ)辺りではないかと、楽観的に考えている。

こんな事が立て続けに起こった直後に、極東ブログの「[書評]幻聴妄想かるた+解説冊子+CD『市原悦子の読み札音声』+DVD『幻聴妄想かるたが生まれた場所』付(ハーモニー著・編集 )」を読んだら、呑気に楽観的に構えてもいられない。

それにしても、この「幻聴妄想カルタ」は、凄そうだ。

私も、「むりやり私は天皇にされるところだった」と「レストランでうんこの話がしたくてしょうがなくなる」の間で生きているので、よく分かる。

「むりやり私は天皇にされるところだった」ほど高尚ではないが、小さい時に自分が天皇の御落胤では無いかという妄想をした事があるし(ああ恥ずかしい)、「レストランでうんこの話がしたくてしょうがなくなる」は、はっきり言って実践している。

「幻聴・妄想が激しい」と疲れるそうだ。文字がひっくり返ったり、番地がすぐ出なかったりしただけの正気率 99.74%でも、俺って大丈夫と不安になるので、正気率が90%位になると、日常生活を送る自信が無い。

取り敢えず、シックス・シグマを目指して頑張るか。

核燃料の大半が格納容器内に落下 福島第一原発1号機

2011-12-02 19:36:24 | 雑記


内容としては、センセーショナルなので、このようなイラストが理解の助けになるのだが、日本の記事では、あまりお目にかからなかった。

想定外の事態で、その後の処理も下手打ちをしたが、大丈夫じゃないか、と思うのは、楽観的過ぎるのだろうか?

チャイナシンドロームまで、コンクリート2.6メートルプラス収納容器の鉄板(その下に7.6メートルのコンクリートがあるが、それは密閉されていないので、封じ込めとは呼べないだろう)があるじゃないか、と思ってしまう。

いろんな所から水漏れしているようなので、大変なのに変わりはないだろうけど。

それより、最近、全然話題に上らないが、それこそ、元々丸裸の使用済み燃料プールは、どうなっているのだろうか?以前から気になっているのだが、温度とかは低いけど、水漏れとか、崩壊でばら撒かれる危険性が高いと思うのだが。