だんだん悪くなるタイガーのスイング

「改めて予言、Tiger Woods 今後のメジャー優勝は無し」(5-14-11)、なんて事をえらそうに書いているので、タイガーのスイングには注目している。

去年の暮れに久し振りに優勝したり、先週も３日目で首位だったりしたので、復活という報道が多くなってきている。でも、ゴルフチャンネルの解説者がスイングが良くなっているというコメントには、首を傾げてしまった。昨年から見られたダウンでの頭の沈みが酷くなってきている。予想を裏切って、まだ Sean Foley がコーチをしているが、ゴルフダイジェストの連載で、頭の沈みはパワーのために良いのだという解説をしており、びっくりしてしまった。

頭の沈みだけが原因ではないが、明らかにタイガーのスイングは悪くなっている。コーチのコメントを正とすると、その大きな原因であるダウンでの頭の沈みは直さない方針の様なので、コーチを変えない限り絶望的だと思う。結構、怪我も多いので、スイングの悪さで体も壊しそうだ。

それなりに好成績なのは、パットが良くなってきているのが大きな要因であろう。スキャンダルの後遺症から脱しつつある。プロレベルでは、パットは精神的な要因が大きいということだろう。

パットが良くなっているので、その場しのぎではあるが驚異的な本能でのスイングの調整能力を発揮して勝ったりするのだ。だから、時々考えられないようなミスショットが飛び出すのだろう。

タイガーがメジャーを勝てないという予言は安泰そうであるが、それはそれでなんだか寂しい。

フィルがメジャーを勝てないという予言は思いっきりはずしたのであるが、去年とか今年の出だしの調子を見ていると、こちらも今後は無さそうである。

タイガーが３０代後半、フィルが４０代前半、プロゴルフ界では静かな世代交代が進行している。