YS Journal アメリカからの雑感

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トランプ旋風

2015-08-28 13:04:30 | アメリカ政治
2012年の大統領選では出馬前に落馬したトランプだが、今回は共和党候補トップの座をキープしている。

過去のコメントをからすると、政治的には明らかに風見鶏でノンポリであろう。彼の地元であるニューヨークが民主党地盤という事も有り、オバマ就任前までは民主党よりのイメージが強かった。

不動産、ホテル、カジノで成功しているので、時勢を感じる能力が優れているのだろう。(但し、カジノ事業をいくつも倒産させ、その都度上手く借金を処理している。だからこそ、借金まみれのアメリカには最適との下馬評もある)

2012年からの政治的発言で思うのは、一般大衆の最大関心事を反映させた奇天烈壮大なアイデアを繰り出し、人々を引き付けて止まない事であろう。

で、旬の話題は、不法移民である。メキシコとの国境警備の強化、不法移民の国外退去を強く打ち出しているが、国境に壁を建設費はメキシコに払わすとか、実現不可能と思われる発言で人目を釘づけにしている。

オバマとは、同じ貉の両極端にいる感じである。オバマは、イメージで売り出し、ポピュラリズム丸出しで再選したが、果たしてトランプは、Political Correctness とリベラルの横暴に辟易したアメリカ市民のムードを反映させることで大統領になれるか。

トランプの物議を醸しだす発言は核心を付いているので、民主党の感情論でやられっ放しだった分野で、真面な政策議論が出来る環境が出てくるかもしれない。不法移民の「不法」を言えなくてどんな議論が出来るというのだ。

トランプが大統領になる可能性は低いと思っているが、その影響は段々と無視できない雰囲気になっている。


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