YS Journal アメリカからの雑感

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日米「振り込め詐欺」大恐慌 副島隆彦

2009-12-09 13:41:40 | 書評
副島隆彦は、財政、経済問題に強い今日版落合信彦です。陰謀説の系統の人のようです。

日米「振り込め詐欺」大恐慌は、めちゃくちゃな所と(数字でか過ぎ、煽りすぎですが)経済,財政分析が玉石混淆になってます。圧倒的に石の方が多いですけど。2009年4月に書かれた本なので、六ヶ月で既に化けの皮が剥がれています。

ビラリーが、2011年にオバマ大統領とバイデン副大統領の辞任で大統領になる。大統領の第三位継承権は下院議長なので、それまでに国務長官を辞めて、下院議員に当選し議長になるのは、先ず不可能です。ビルクリントンの実父がウィンスロップ ロックフェラーで、ヒラリーもロックフェラーの後ろ盾があると言うのには、呆れ返りました。バイデン副大統領が実力が無い人と書いてあるのは当たってます。

オバマ大統領に能力があるとするところからアメリカの政局を分析しているので、的外れになってきております。彼が統制経済体制を認めないとありますが,現状は全く逆でそちらの方向性が強い。

ニューヨーク株式の動きを、大恐慌時と比較してして底値を計算しているが、これもはずれ。石油、金の話はもう少し先の予想しているので、これは結果待ち。ドルもアメリカ国債と表裏一体で2011年の暴落予想なので、これもドキドキしながら待つしかありません。

アメリカの財政、経済については、興味深い分析もあるのですが,背景が陰謀説になっているので、胡散臭くなっているのが残念です。アメリカの不良債権の指摘は鋭いのですが、金額が大きく見積もり過ぎです。

日本の政局や事件には疎いのですが、中川昭一の酔っぱらい記者会見の真相は、面白いけど???です。

リーマンショックを当てた事で名が上がったと自分でも言ってますが,その本を読んでみたいものです。

1500円を出す価値ありません。本屋の立ち読みで15分位の暇つぶしにはなります。


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