アメリカ月曜朝に、報道関係へのリリースと続いて記者会見がある。いろいろとコメントいただいているので、ちょっと整理しておく。
まず、非常に混乱している原因は、日本でもアメリカでも、昨年と今回のリコールがごちゃ混ぜになって報道いる事だ。
同じアクセルペダル絡みなのですが、昨年と今回のリコールは本質的に全く違う。
それなのに、今回のリコールが大騒ぎななった事で、昨年の事が蒸し返された上に一緒くたになって、大混乱になっている。
昨年のフロアマットのリコールの件は、純正マットであれば問題ないとの決着、つまりアクセルペダルには問題は無いという事になっていた。しかし、突然エンジン回転があがったり、あがったまま戻らなくなったりするクレームへの回答にはなっていなかった。現象からは、アクセルもしくはエンジン制御電装系の欠陥への疑惑が払拭されてなかった。
で、今回の件ですが、これは単純にアクセルペダルのメカニカルの問題だ。つまりペダルの作動上に問題があり、踏み込んだままになったり、戻りが悪かったりする事です。よって、対策も新デザインのペダルアッシー交換という事になっている。
この二つのリコールを額面通りに受け取ると、トヨタとしては、二つのリコールが本質的に違う事を説明し、顧客の安心感を取り戻す事が、今後の最重要事項であろう。が、報道が既に混乱しているので、後手に回っている。何をしても混乱に拍車がかかる事を止めれそうにない予感がしている。
企業広報の悪夢であろう。食わせ者ではあったが、Jim Pressの様な、業界、ディーラー、そして顧客に対して、アメリカトヨタの顔と呼べる人がいないのも痛い所だ。いくらメッセージが良くても、メッセンジャーがいないのだ。
このような状況では、今回リコールの原因と対策を考える事が、大騒動の中で意味合いが小さくなってきているのが心配だ。では、私なりの考えを。
先ず,原因は、”caused by condensation that builds up in the gas pedal assembly”、ペダルアッシー内での何らかの凝縮物の蓄積(?)とされている。対策は、”the fix involves slipping a shim into an area where springs push the gas pedal back to its resting position after a driver has eased off the gas”、バネがペダルを押している所にシムを入れ、ペダルから足を離した時にもとの位置に戻る様にする。(シム:詰め金、薄い金属の板みたいな物)
”condensation”が特定されてないが、金属部分のカチオン塗装(アメリカでは、E-coatと呼ばれている)が擦れるて剥がれて蓄積する、もしくは外部からの埃が蓄積するとも考えられるが塗装との関連性があると思う。(”condensation”は結露の意味があるので、一般の人はこの言葉の一人歩きで、混乱が深まりそうな予感がある。私も最初聞いた時は、結露!?と思った。ひょっとすると塗装が剥がれて錆がでて作動が悪くなる(?)。妄想が広がりそうだ。)(追加訂正:やっぱり結露でした。直感の方が当たっていたみたいだ。日本のニュースで対策発表のスライドを一瞬見たのですが、擦れたところが鏡面(つるつる)になって、そこに気象条件で結露が発生し、くっついたり、戻りが遅くなったりするとの事。非常にトヨタ的な説明だがやや苦しい感じがする。)
で、対策のシムであるが、バネを変えずにストロークを短くして力を稼ぐ意図のようである。もしくは、一杯踏み込んだポジションの所に問題があり、それをかさ上げして影響を無くす意図かもしれない。(訂正:ストロークを制限する様にして、踏み込んだ時に接する面を少なくしようとする様である。トヨタのウェブページより つまり、かさ上げで擦れる部分を減らす。)
原因と対策を見ていると、設計、品質管理ともちょっとお粗末すぎるのではという感じが否めない。(真相は、内部告発に期待するしかないか?)トヨタの弁解するわけではないが、なにせ、CTS(アクセルペダルアッシーの製造会社)によると、トヨタからのクレーム報告は8件であり、百万台に2台(2PPM)しか出ていないのである。
こんな簡単な対策なのだが、絶対にペダルの戻りに問題が出ない様なガチガチな手段なのだと思う。トヨタはまだ,問題のメカニズムに悩んでいると思う。つまり、本来のペダル設計、製造は、悪くない(私もそう思う)がゆえに、百万回に2回しか起きない再現など出来るわけが無いのである。
トヨタの反応を見ても被害者意識的なところがあり、なんでこんな事で大騒ぎになっているのという感じが滲み出ている。これが、広報活動の歯切れの悪さにつながっているとも思う。
新デザインのペダルを優先的にディーラーに提供するとの噂がありますので、生産の一時停止が、今週一週間から伸びる可能性が高くなってきた。(追加及び訂正:ディーラー向けにはペダルアッシーではなく、シムだけ出荷。シムは一日に12万個作れるとの事。生産は新デザインのペダルアッシーが出荷されるとの事。2月1日付けで、トヨタから正式に来週からの生産再開が発表された。)
まず、非常に混乱している原因は、日本でもアメリカでも、昨年と今回のリコールがごちゃ混ぜになって報道いる事だ。
同じアクセルペダル絡みなのですが、昨年と今回のリコールは本質的に全く違う。
それなのに、今回のリコールが大騒ぎななった事で、昨年の事が蒸し返された上に一緒くたになって、大混乱になっている。
昨年のフロアマットのリコールの件は、純正マットであれば問題ないとの決着、つまりアクセルペダルには問題は無いという事になっていた。しかし、突然エンジン回転があがったり、あがったまま戻らなくなったりするクレームへの回答にはなっていなかった。現象からは、アクセルもしくはエンジン制御電装系の欠陥への疑惑が払拭されてなかった。
で、今回の件ですが、これは単純にアクセルペダルのメカニカルの問題だ。つまりペダルの作動上に問題があり、踏み込んだままになったり、戻りが悪かったりする事です。よって、対策も新デザインのペダルアッシー交換という事になっている。
この二つのリコールを額面通りに受け取ると、トヨタとしては、二つのリコールが本質的に違う事を説明し、顧客の安心感を取り戻す事が、今後の最重要事項であろう。が、報道が既に混乱しているので、後手に回っている。何をしても混乱に拍車がかかる事を止めれそうにない予感がしている。
企業広報の悪夢であろう。食わせ者ではあったが、Jim Pressの様な、業界、ディーラー、そして顧客に対して、アメリカトヨタの顔と呼べる人がいないのも痛い所だ。いくらメッセージが良くても、メッセンジャーがいないのだ。
このような状況では、今回リコールの原因と対策を考える事が、大騒動の中で意味合いが小さくなってきているのが心配だ。では、私なりの考えを。
先ず,原因は、”caused by condensation that builds up in the gas pedal assembly”、ペダルアッシー内での何らかの凝縮物の蓄積(?)とされている。対策は、”the fix involves slipping a shim into an area where springs push the gas pedal back to its resting position after a driver has eased off the gas”、バネがペダルを押している所にシムを入れ、ペダルから足を離した時にもとの位置に戻る様にする。(シム:詰め金、薄い金属の板みたいな物)
”condensation”が特定されてないが、金属部分のカチオン塗装(アメリカでは、E-coatと呼ばれている)が擦れるて剥がれて蓄積する、もしくは外部からの埃が蓄積するとも考えられるが塗装との関連性があると思う。(”condensation”は結露の意味があるので、一般の人はこの言葉の一人歩きで、混乱が深まりそうな予感がある。私も最初聞いた時は、結露!?と思った。ひょっとすると塗装が剥がれて錆がでて作動が悪くなる(?)。妄想が広がりそうだ。)(追加訂正:やっぱり結露でした。直感の方が当たっていたみたいだ。日本のニュースで対策発表のスライドを一瞬見たのですが、擦れたところが鏡面(つるつる)になって、そこに気象条件で結露が発生し、くっついたり、戻りが遅くなったりするとの事。非常にトヨタ的な説明だがやや苦しい感じがする。)
で、対策のシムであるが、バネを変えずにストロークを短くして力を稼ぐ意図のようである。もしくは、一杯踏み込んだポジションの所に問題があり、それをかさ上げして影響を無くす意図かもしれない。(訂正:ストロークを制限する様にして、踏み込んだ時に接する面を少なくしようとする様である。トヨタのウェブページより つまり、かさ上げで擦れる部分を減らす。)
原因と対策を見ていると、設計、品質管理ともちょっとお粗末すぎるのではという感じが否めない。(真相は、内部告発に期待するしかないか?)トヨタの弁解するわけではないが、なにせ、CTS(アクセルペダルアッシーの製造会社)によると、トヨタからのクレーム報告は8件であり、百万台に2台(2PPM)しか出ていないのである。
こんな簡単な対策なのだが、絶対にペダルの戻りに問題が出ない様なガチガチな手段なのだと思う。トヨタはまだ,問題のメカニズムに悩んでいると思う。つまり、本来のペダル設計、製造は、悪くない(私もそう思う)がゆえに、百万回に2回しか起きない再現など出来るわけが無いのである。
トヨタの反応を見ても被害者意識的なところがあり、なんでこんな事で大騒ぎになっているのという感じが滲み出ている。これが、広報活動の歯切れの悪さにつながっているとも思う。
新デザインのペダルを優先的にディーラーに提供するとの噂がありますので、生産の一時停止が、今週一週間から伸びる可能性が高くなってきた。(追加及び訂正:ディーラー向けにはペダルアッシーではなく、シムだけ出荷。シムは一日に12万個作れるとの事。生産は新デザインのペダルアッシーが出荷されるとの事。2月1日付けで、トヨタから正式に来週からの生産再開が発表された。)