行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

山吹・八重山吹・白山吹

2011-05-01 20:41:31 | 花,植物
4月も半ばとなると,
林や道の木陰に山吹が咲き,山吹色が風に揺れ,山道を染めます。




古くから日本にあるこの花,バラ科ヤマブキ属の低木の花です。
林縁の木陰などに自生もしていますが,
家の庭,公園などにもよく見られる5弁の一重花です。


「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」
山道で急な雨に降られた太田道灌は,貧しい造りの人家に駆け込み,
蓑を借りたいと願いました。
すると,その家の少女が黙って,一枝の山吹の花を差し出しました。
道灌はその意味が分からず,怒り出し,人家を後にしますが,
後日この歌を知るにおよび,山吹の花を渡された意味を理解したのです。
道灌が自分の無知と愚かさを恥じ,
勉学に励むきっかけになったといわれる有名な歌です。
そうなのです。山吹には一重と八重の花があり,
八重の花には実の(蓑)一つもないのです。
写真,その八重山吹です。


白山吹(シロヤマブキ)の花,
これはヤマブキの白花ではなく,ヤマブキとは別の種の花です。
同じバラ科ですが,シロヤマブキ属になります。
ヤマブキは五弁花ですが,シロヤマブキ四弁花です。
葉のとても深い緑色が白い花をより白く見せてくれています。

山吹のやまぶき色の山路かな
コメント
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