行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

8月下旬の山野の花

2023-11-06 20:00:31 | 花,植物
8月26日の公園の山道に
晩夏そして初秋の野花がいろいろと見られました。


ヌスビトハギ(盗人萩)の小さな蕾が開きはじめ、
ピンク色に色づいていました。


マメ科ヌスビトハギ属の多年草、
夏の終わり、茎の先端の方から細長い総状花序をつけ、
3~4mmの小さなピンク色の花を咲かせます。
9月ごろ、2節からなる6~8 mmの節果をつくります。
この節果、衣服などにくっつくいわゆるくっつき虫、
動物や人の衣服にくっついて種が拡散されます。


ヤマホトトギス(山杜鵑草)
ユリ科ホトトギス属の多年草です。
夏の終わり、茎先および上部の葉腋に散房花序を出し、
漏斗状鐘形、紫色の斑点がある白色の花を上向きにつけます。


同属のヤマジノホトトギスによく似ています。
「ヤマジノホトトギスは茎先と葉腋に1~2個の花がつき、
ヤマホトトギスは茎先と上部の葉腋に散房花序に花が複数つく」
このことと、全体の感じから、ひとまずヤマホトトギスと判断しました。が、
「花被片が平開して反り返らない、花糸に紫色の斑点がない」など、
花の特徴はヤマジノホトトギスのものです。
いつも悩ましい、両者の判別です。


オトコエシ(男郎花)の小さな花に
新鮮なダイミョウセセリがとまっていました。
オトコエシはオミナエシ科の多年草、
花は白色ですが姿形はオミナエシによく似ています。


ノハラアザミ(野原薊)が咲き出していました。
ノアザミ(野薊)によく似た花です。
ノアザミは春から初夏に花をつけますが、
ノハラアザミは晩夏から秋に花をつけます。
また総苞を触れてみるとノザミには粘着きがあますが、ノハラアザミは粘りません。


ナス科ヒヨドリジョウゴ。
6月ごろに咲いていたものもありましたが、
ふつうはこの時期、晩夏から初秋に小さな白い花をつけます。
茎に白い長い毛が目立ちます。


ヘクソカズラ(屁糞葛)。
アカネ科ヘクソカズラのつる性多年草です。
葉をつぶすと悪臭があることから、残念な名が付けられていますが、
サオトメバナ(早乙女花)やサオトメカズラ(早乙女蔓)ともよばれるように、
花はかわいらしいのです。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする