goo blog サービス終了のお知らせ 

行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

サギゴケにトキワハゼ

2012-05-10 22:16:57 | 花,植物

下草が刈られ,そろそろ田植えの準備が始まった田んぼ,
覗いてみると,小さな紫の花が地を這うようにしてたくさん咲いていました。
ムラサキサギゴケの花です。
漢字では紫鷺苔と書きますが,苔ではありません。
ゴマノハグサ科サギゴケ属の草です。


ムラサキサキゴケは紫は薄紫ですが,
クローバーの中から顔を出したこの花,
群生はしていませんが,薄紫より少し濃い紫です。


4月から5月,
湿った野や水田の畦に苔のように地を這い,
鷺のような形の紫の花を群生して咲かせるのでこの名があります。
紫の花がよく目立ち,見過ごしがちですが,
紫の群生の中に白花の群生が混じっていることがあります(写真上)。


白花を紫とするのはおかしいので
こちらはサギゴケと呼ばれるようです。
白花のものが白鷺をイメージして,まずサキゴケと名づけられ,
サキゴケの紫の花をムラサキサキゴケとしたとするのが
道理が合うように思われます。
ただ,ムラサキサキゴケのほうがずいぶん多く見られます。


同じような田んぼの草地,そして畑や庭と
いろいろな場所にムラサキサギゴケによく似た
そしてそれより少し小型の花が見つかります。
同じゴマノハグサ科のトキワハゼです。
ムラサキサギゴケに比べ花色が薄く花が小型,
そして地を這うようではなく,
上に向かって伸びるなどの違いがあるようです。
写真,我が家の庭の芝生の中のトキワハゼです。

鷺苔がコロニーとなる春田かな
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする