なぜか早春には黄色の花が多いようです。
梅がわずかにほころびはじめた府中郷土の森公園,
その梅の下に福寿草がその黄色の花を咲かせていました。
日当たりのよい場所を好み,日が差さないと花を開かない福寿草ですが,
時折差す薄日の中にいくつかの花が開いてくれていました。
元日草とも呼ばれ,正月の花とされていますが,
それは園芸用に特別早く咲かせたもの,
実際は2月から3月,落ち葉の中から顔を出し,すぐに花を咲かせます。
キンポウゲ科の多年草,木の葉が出る前の山の斜面などで花をつけ,
光合成を行い,木々の若葉が出揃う頃には姿を消してしまう
典型的なスプリング・エフェメラルといわれる植物です。
(ロウバイ)
郷土の森公園の蝋梅の道,
こちらは1月から咲いている蝋梅が盛りは少し過ぎてしまいましたが
まだ,たくさんの花をつけていました。
いつものようにWBを晴天にしてこの蝋梅を撮ってみましたが,
実際より少し赤みがある黄色になりました。
(マンゲツロウバイ)
そこでWBを曇りにチェンジ,
しかし,さらに赤みが強くなってしまいました。
オートに変えてみると,
実際に近い透きとおるような蝋梅の黄色になりました。
その日の天候にもよるのでしょうが,
この日のような曇天下,このカメラ(ニコンD90)での蝋梅はオートがよいようです。
例年ほど勢いがないように思いますが,
菜の花の黄色の花も咲いていました。
春を待ち母の行く径 福寿草