ブラ散歩～隅田川界隈

梅雨の小雨降る中でしたが、久し振りに隅田川の勝鬨橋から上流の中央大橋界隈をブラ散歩していました

勝鬨橋から隅田川テラスに出て月島へ向かうと、日頃はジョギングや散歩の名スポットですが、この日は散歩人の姿も見られず寂しい光景です。


月島のもんじゃストリートへ出ると、お昼時間を過ぎていましたが、人気のもんじゃ屋では店内には多くの来客で賑わい下町情緒あふれる光景が見られます


もんじゃ通りのパワースポット名所である「月島開運観世音」に参拝し、パワーを授かっていました




佃大橋を過ぎて佃公園に入ると、佃のシンボルである「佃小橋」があり、大川端リバーシテイのビル群の背景と対照的な姿がマッチしたスケッチポイントで懐かしさが湧いていました。

しかし、佃小橋の前の釣り船の船着き場は、改修工事中でしたが、新旧混じった独特の懐かしい光景が見られました


溜り場の脇に鎮座する「佃波除稲荷神社」に立ち寄ると、鳥居の脇に「さし石」と呼ばれる力石が3個置かれており、漁業に従事する人達が持ち上げて力を競い合ったそうで、石には力持ちの名が刻まれています。


佃小橋の先に鎮座する「住吉神社」は、家康が大阪の佃村の漁夫を呼び寄せて当時の干潟を埋めた島が現在の佃島の名前の由来となったと伝えられ、大阪の住吉神社を勧請し家康のご神霊が祀られています。社殿も千木・鰹木が飾れている貴重な古刹となっています


住吉神社から隅田川沿いに出ると、東京オリンピックの時に出来た佃大橋の完成により無くなった過っての佃の渡しの記念碑「佃島渡船」が残されています


住吉水門の脇には、過っての石川島灯台が残されており現在は洗面所となっていますが、四角二層の灯台跡には、江戸城にも使われた石で囲まれています


佃公園から石川島公園に向かうと、過って石川島造船所があった跡で、相生橋を望む親水公園となっており、岩場にはサギやムクドリなどが水に親しむ公園となっています。




中央大橋では、永代橋の先に東京スカイツリーを望むビューポイントですが、この日はスカイツリーも重い雲に包まれ、永代橋も改修工事中でベールに囲まれていました


隅田川に架かる橋では珍しいデザインの斜張橋で色々な角度から見上げると、支柱の上には兜をイメージしたデザインで隅田川では最も優美な姿が見られます


亀島川の南高橋へ来ると、橋の袂に小さな祠の「徳船稲荷神社」がありますが、案内板によると、この地域に我がふるさとの越前松平家の下屋敷があり、三方掘割に囲まれ、お堀は越前堀と呼ばれてその屋敷内に残されていた稲荷が移築されて、徳川家ゆかりのご神体が祀られています





亀島川に架かる「南高橋」は、明治時代の三連トラス橋の旧両国橋中央部の部材を再利用して架けられた橋で、トラス構造の貴重な土木遺産に指定されている橋で、歩いて渡りながらその歴史の重さを感じていました。


その先に鎮座する「鉄砲洲稲荷神社」は、由緒によると江戸時代に存在した中州で射撃練習を行った処だそうで、その創建は平安時代に遡る古刹だそうで、狭い境内にはパワーが漲っていました



また、境内には富士山の溶岩で作った富士塚があり、その頂上には末社の鉄砲洲富士浅間神社が鎮座しており、以前から富士信仰の場として、今も江戸の名所図会に描かれた名所で人気の社となっています




現役時代の想い出スポットを巡り懐かしい下町情緒に触れたブラ散歩でした。