ふるさと福井探訪の最後の日は、足羽山に朝散歩してきました。
片町通りから足羽山へ向かう途中の桜橋を渡った足羽川の左岸には、日本のさくら名所百選に選ばれている桜の名所で、約2.2kmに亘って桜並木の遊歩道があり、想い出が蘇る懐かしい光景が見られました。
足羽川には、カモ達が集まり秋の静かな雰囲気を楽しんでいるようです。
足羽神社へ向かう参道の「愛宕坂」は、柴田勝家によって一乗谷にあった愛宕大権現社を遷宮され、以前は足羽山は愛宕山と言われていたことから愛宕坂と呼ばれ、145段の地元の笏谷石で作られた急階段となっています。
愛宕坂の上の百段坂と合流した頂部の展望台からは、白山や福井市内南部が望める絶景ポイントとなっています。
愛宕坂の参道の先には、継体天皇を祀る「足羽神社」が鎮座し、越前最古の祖神として祀られており、越前福井の信仰厚い古刹で、境内には天然記念物に指定されているしだれ桜やもみじの名所となっています。
境内には、モミジの葉で創られたハートマークが多く見られ、家族を愛するお宮様となっていました。
境内には、継体天皇の御世系碑が設置されて足羽神社の歴史が記されていました。
足羽山の山頂の高台の古墳の上には、継体天皇像が立ち、福井平野を見守るように見下ろす姿が見られます。
古墳の丘の周りには、もみじの紅葉真っ盛りとなってお休み処となっていました。
広場には、羽柴秀吉が本陣を置いたとされる伝承跡の「天魔池」が保存されています。
山頂から南方の坂道を下ると、南北朝時代の武将の新田義貞公を祀る「藤島神社」が鎮座し、過っては北部の藤島町に鎮座していたことから藤島神社と名付けられているようです。
参道坂道下には、一の鳥居が迫力ある朱塗りの姿を見せています。
藤島神社近くの「毛矢黒龍神社」は、日本四大明神(鹿島大明神・熊野大明神・厳島大明神・黒龍大明神)の一つで古来より日本の国土を守る神社となっており、北方面の越前の黒龍大明神と呼ばれるパワースポットとなっているようです。
本殿横には、金運、商売繁盛の福徳の神の西宮恵比寿神社も並んで鎮座しています。
黒龍神社近くの左内公園では、幕末の藩士の橋本左内像が立ち、左内の墓所となっています。
園内には、キリンや親子象などの像も設置されて家族のお休み広場となっているようです。
左内公園から足羽川の幸橋へ向かい、下流の桜橋方面を望む懐かしい光景が望めました。
佐佳枝廼社(佐佳枝宮さん)では、拝殿や社務所に約15万羽の折り鶴が飾られて、七五三を祝う光景で彩りを添えています。
久し振りにふるさと福井の心の故郷であるナイススポットを巡った歴史散歩でした。