敬老の日を迎えて今年も有料老人ホーム協会から「第12回シルバー川柳」が発表されましたが、一句一句読んでいると実にユーモア溢れる光景が思い出されて面白いですね。
今年も、9353の応募作品があったそうで、詠み人の大半が高齢者だったようで平均年齢が65歳とか・・・
日常の生活の中で体験したり、感じていることを詠んだようで、笑えるようで笑えない面白さが滲み出ていますね
入選作品はどれもこれも他人や若い人には理解できない味わいがありますが、中でも同世代として これはと共感出来ると勝手にベスト5を選ばせてもらった。
●改札を通れず よく見りゃ 診察券・・・
●目覚ましの ベルはまだかと 起きて待つ・・・
●日帰りで 行ってみたいな 天国に・・・
●指一本 スマホとオレを つかう妻・・・
●女子会と 言って出かける デイケアー・・・
自分の生活と照らし合わせてみると、似たような事象ばかりで何か自分がモデルになっていたような気分すら覚えてきて苦笑しています。
さらに、日常茶飯事の「今ここで 何をするのか 忘れてる」、 「貴重品 しまった処は どこかいな」、 「今日もまた 何をすべきか 由真に聞く」・・・句の面白みは全くありませんが、こんな日常を繰り返しながら、孫の目を気にしている毎日となっている。
現代は、高齢化社会と言われて久しいが、会社のOB会や学校の同窓会に出席しても顔は判れど名前は不明など、老人ばかりで悲哀ではなく喜哀となっているようだ。
題材となっているのも「健康・体力・気力」を詠んだものが多いそうで、セカンドライフを迎えている同世代が共感するものばかりでした。
今後さらに高齢化が進むと、社会構造の変化やボケ・痴呆症が多くなり、川柳として詠まれる光景がどのように変化するのだろうか?と思いつつ、人生の楽園として輝き続けられるような活力ある世界の実現に期待したい。