2日目の朝を迎えました。
朝の気温は18度です。寒かったのでしょうか、
部屋に行ったら、みんな折り重なるように寝ておりました。
よく眠れたのかな?
そんな心配をよそに、子どもたちは起きた瞬間から
外に遊びに出かけました。
雨が降っているので、雨具を来ています。
一晩過ごしたとはいえ、まだまだ北海道にいる感じがしません。
子どもたちは、それを本能的に「遊び」という方法で
北海道を体になじませているようです。
大樹町では、馬旅に向けて「自分のことは自分でやる」コツをつかむために、
川遊びを積極的に取り入れます。
北海道で川遊びをするとなると、
ウェットスーツを着たり、ライフジャケットやヘルメットや
こまごまとしたものを準備したり、片付けたりする必要があるので
キャンプでうまく身をこなす練習として最適なのです。
ということで、さっそく準備を万端すませて、
日本一の清流・歴舟川に出かけました。
そこにいたのは、砂金堀りのカリスマ・有岡さん(ありさん)です。
その奥義を神妙に伺います。
そして、実際にゆり板をゆすると、奥の奥にきらりと光る砂金が!
とった砂金は、フィルムケースに入れて持ち帰ることになりました。
でもだんだんと「もっと川遊びをしたい」とうずうずしてきます。
さあ、水の中に飛び込もう!
豪快に泳ぎ始めました。
最初はあんなに暑いって言ってたのに、
もう「寒い」ですって。
ドラム缶風呂で回復します。
で、また泳ぎ、
またドラム缶風呂に入ります。
そんなことを繰り返していたら、
ラフトボートで川を下ることになりました。
渇水のため、コースを変更しての川下りです。
パドリングのレクチャーを受けて、
全員で漕ぎ出します。
途中で、エディで飛び込んだりして。
なぜか川上に向かって体が吸い寄せられます。
そんな風に、北海道の川を満喫しました。
でも、やっぱり水は冷たい!ドラム缶風呂が沁みます・・・。
一回宿舎に戻り、午後からどうする?という話になりました。
①「もっときれいな川に行く すごく冷たいが、とってもきれい」
②「近くの道の駅で、十勝の牛乳を使ったソフトクリームを買って食べる」
③「強制昼寝」
のうちどれがいい?と決めてもらい、午後からの活動が展開されます。
道の駅探訪チームは、念願の「お小遣いで楽しむ」
という結論に達しました。
いろんな屋台が出ており、しかも夕方で安売り中だったので
ちょっとしたお祭り気分を味わえたようです。
川遊びチームは、なんとまたウェットスーツを着て
小雨そぼ降る川に出かけます。
ほとんど人が出入りしない、それはそれは美しい渓谷です。
天井より高い岩上から何度も飛び込み、
あの浮遊間を楽しみました。
時計を見れば、なんともう5時。
こんなに外で遊び続けたのは初めてかも知れません。
子どもたちから自然と「あー、おなかすいた」という声が
聞こえ始めました。
だんだんと、普段の子どもたちのリズムが戻ってきたようです。
一方、これまで言ってみれば「よそ行き」な雰囲気で身を隠していた子が
そろそろその本性を現し始めました。
「え?」と思うような毒のある言葉を発してみたり、
ちょくちょくけんかやいさかいがおき始めてます。
そんなときは、ぼくたち大人は、全身全霊を込めて、
そのいきさつを「見届け」ています。
今、ここで、子どもたちの関係の中で起きた問題や課題は
子どもたちがどうにかして解決する、のが筋であって、
そこが、今回の馬旅キャンプが成功する鍵でもあります。
馬を上手に操る、という技術論よりも
馬を通して多様性のある考えや生き方と上手に接していく…、
それが重要であると考えています。
そのための準備が大樹町です。
ということで、明日からはいよいよ本番、清水町での活動が始まります!
少し、寒そうですが、元気に川遊びをしたようで、又、親もいないのに逞しく、頼もしい限りです。
3日目以降も楽しみにしております。
うえだんなです。折からの雨も上がり、今日からは十勝らしい大空が広がりました!いよいよ今日から清水バウンド。馬小屋での生活が始まります。どんなドラマが生まれるのか、楽しみにしていてください。
うえだんなです。川の水はとても冷たいので、あっという間に体は冷えてしまうのですが、わき上がる衝動には勝てず、すぐに川に飛び込んでいく姿が印象的でした。子どもたちはみんな、毎日悲喜こもごもいろんなドラマを生み出しながらも、総じて後腐れのない良い雰囲気で生活をしております。今日からまたステージがかわりましたので、引き続き楽しむことが出来ればと思います。