子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティトレッキングくらぶ~長官山&馬追山~ 

2013年09月09日 13時50分09秒 | 札幌まるやま校



連日のぐずついた天気も嘘のように、今日は晴れ!
さっそく札幌駅に集合です。

今日は長沼にある「長官山」と「馬追山(静台)」に登ります。
今日は車で移動、昨日の学校行事や習い事などの疲れもあるのかスロースタート気味。

途中長沼の直売所でトイレ休憩。
山頂で食べるミニトマトをゲットします。

長官山の登山口に到着。
いつものように危険なものと今日の目標を確認します。

今日の目標は
1、ケガがなく安全にうちに帰ること
2、しっかりと山を歩ききり、馬追いの名水&ながぬま温泉を堪能すること

準備運動もすませていざ登山開始。
連日の雨の影響で入り口付近はドロドロです。
足場を選びながらゆっくりと登っていきます。
途中にはさまざまなキノコや花がありました。
生き物好きな男の子たちはカエルやコオロギ、バッタなどを探しています。

気温は暑すぎず、寒すぎず、途中蚊が多かった森の中も
標高が上がって視界が開けてくるとトンボが多くなり快適になりだします。

空がだんだん近くなると山頂はすぐそこです。


山頂には展望台があり、見渡す限り広がる平野や遠くにかすむ札幌の町並みを見ながら休憩。
藻岩山や大倉山も双眼鏡を使えば見えるほど視界もよく、
行動食のおやつでエネルギーを補給します。


「長官山」は北海道庁長官がここに登り開拓の構想を練ったことから
地域住民に長官山の愛称で呼ばれることになったそうです。
眼下に広がる水田を見ながら、当時はきっと森だったことに思いを馳せながら開拓の苦労を考えます。

ひと呼吸ついたら下山開始。
登りでチェックした子どもたちの足の強さやそれぞれのペースを考えながら
歩く順番を変えて下ります。

下りの足取りは軽く
「長官山はチョー簡単」の名言が出るほどでした。

下山してくるとご飯タイムです。
温かいスープと朝ゲットしたミニトマトもお弁当と一緒に食べます。
塩分が山では重要ですね。


畑で前日とれた野菜がたくさん入ったお弁当もおいしそう!
枝豆のお裾分けもいただきました。

お昼ご飯を食べているところではニホンカナヘビも一緒です。

お腹が満たされたらもう1つの山「馬追山(静台)」へ。
登山口ではセミがお出迎えです。

1つ目の山で勢いづいたのか解放されたテンションで登っていきます。
オオウバユリの種を眺めたり、セミを見つけたり
後ろや前の子と余裕の会話をする光景が見られました。

登りはじめて1時間ほどで山頂到着です。
山頂には天測点があります。


昔行っていた天文測量の土台です、なんと日本第1号がここにあるのです。
景色が見える方向にはフェンスがあります。
何のためのフェンスかな?と問題を出すと
身を乗り出し自衛隊の車を見つけ「自衛隊の場所だ~」。
だから午前中に砲弾の音が聞こえたんだと納得していました。

ここからは来た道とは違う方向に下ることになります。
目指すは名水です、距離が長いこともあって子どもの集中力はなかなか続きません。
少し足下が取られたり、間隔が離れたりしてきます。

それでも笑顔を見せながら「まだ~」「待って~」なんて声も元気があります。
途中には大人では腰を屈めないとくぐれないトンネルや川のせせらぎが聞こえたり、
家になりそうな巨木の切り株も見られました。
樹種も豊富で変化に富んだ森は歩くのにとても気持ちがよかったです。

約1時間なんとか歩ききり、馬追いの名水まで辿りつきました。
コップに水を汲んで飲むと冷たくておいしい!
自分の水筒にも補給していきます。
馬追山の語呂合わせは「馬追山の水はまぁおいしい」に決定です。

そこから歩いてながぬま温泉到着!
予定より30分遅れです。

ながぬま温泉では「しょっぱい」「宝石」などのキーワードが子どもから出ていました。
私は温泉には入らず、スイカの準備。
温泉から上がったらスイカタイムです。


半玉を一気にぺろりです。この時が今日一番静かでしたね。
そして車に乗っていざ札幌へ!
子ども車両の車の中のテンションがすごかったです、
登山の緊張や自分と向き合っていた時間が長かった反動ですが、
いつも以上に子ども同士の結びつきが強かったような気がします。
会話の発展性や身体的なコミュニケーションも含めて、
一緒に登山をしているだけなのにどうしてこうも仲良くなるのかいつも帰りに不思議に感じています。
同乗していた大人は子どもたちの世界に終始楽しませてもらいました。

約30分遅れでそれぞれ解散となりました。
解散時には来月のミステリーツアーの情報も先出し、
きっと最高の秋のトレッキングになることでしょう。

それにしても今日はよく歩きました!
歩くことの意味、歩き切ることの意義、歩いている最中や歩き終わった後に自分で感じることや達成感。
1人ではなくみんなで歩くということ。
多くのことをちりばめながら「イエティトレッキングくらぶ」を開催しています。
今日は急傾斜がなかったけど距離が長かったです、
それでも誰1人もうやだとかマイナスな言葉が出なかったのが印象的でした。
「あとどれくらい」「あと何分」前向きに自分を保つための言葉です。
鍛えられていますね(笑)自分で見通しを立てる。重要なことです。
距離の看板が見えるたびに自分でどれくらい歩いたかを考えるようになってきました。
何を教えているわけではないですが、そんな姿が見られてとても嬉しいです。

最後に車の中で今日の振り返りを簡単に行いました。
1人の子が道中で言っていた言葉
今日の場所は「ねちょねちょランド」だね。

ドロドロだろうがなんだろうが前に進んで道を切り開いていく、
自分で道を選んで進んでいく、きっとそこにはかけがえのない自分の未来につながっていると思います。

また来月も気持ちのよい素敵なトレッキングを用意して待ってます。
ではまた!

カツオこと高野克也

コメント
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