ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ネアカヨシヤンマ 2020<7月②>

2020-07-30 | ネアカヨシヤンマ

<7.27>

生木産卵の危険

前回から1週間、梅雨明けの気配すらありません。たまの晴れ間を悔んでも、雨予報で出る気にならず仕方なし。
しかし、これ以上待てず、雨を覚悟でネアカヨシヤンマの撮影です。午前中に雨が降り始め、最高気温29℃。
クモを狩ることで知られる本種ですが、対象は網を張る種で、そうでない種には逆に捕食されることがあります。
♀がクモに襲われるシーンを目撃しました。今季は生木での産卵が目立ち、度々の行動が標的にされたようです。

14時直前、薄日が射すと3♀が飛来して2♀が順に朽木に着地するも、落着くことなく1分程で飛びました。
1♀が生木に移動、約5分後、次の♀が同じ木で産卵を開始。2番目の♀が約27分後にクモに襲われました。

♀ 産卵 朽木に止まる


左の♀が先に産卵開始 高さ1.5m位


約10分後 右の♀が下方に移動


左の♀


上方に移動して木の裏に回る この後朽木に飛んでしばし産卵 飛来から約30分で飛び去る


右の♀


下方に移動して木の裏に回る


撮影の中断時、突然木から水面に落下。目にも止まらぬ速さでクモが飛びつき胸部を噛まれて水没したようです。
一撃で仕留められたのか、あまり暴れませんでした。クモは木の上部に潜んでいたようでそれまでは見ていません。

水面に落下して約2分後


約20分後に見に行くと、絶命した♀が木に引き上げられていました。どのように運んだのかは見損ないました。
仲間が寄ってきて不気味な光景。網を張らないアシダカグモの仕業と思いますが、クモの種はよく分かりません。



日射しがあったのは10時半頃まで、その後断続的に雨が降るなか、同じ一角で7♀の産卵を目撃しました。
産卵モードになると雨中でも産卵します。時期もよく、♂が飛ばない天候なので多数出てきたようです。
前日の大雨で湿地は水浸しです。朽木で落着く♀も見られましたが、大半は生木で産卵していました。
以下は、生木の水面近くで12時半頃から1時間以上産卵した♀です。   

♀ 産卵











2020.7.27 埼玉県

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