鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

神戸戦レビュー

2014年04月20日 | Weblog
【J1:第8節 鹿島 vs 神戸】レポート:電光石火の逆転劇!神戸が暫定ながらもクラブ史上初の首位に立つ!(14.04.20)
4月19日(土) 2014 J1リーグ戦 第8節
鹿島 2 - 3 神戸 (15:04/カシマ/11,952人)
得点者:7' 遠藤康(鹿島)、25' チョンウヨン(神戸)、54' ダヴィ(鹿島)、67' マルキーニョス(神戸)、69' 小川慶治朗(神戸)
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試合前、カシマスタジアムは特別な雰囲気に包まれていた。選手紹介の締めくくりに聞き慣れた声が響く。
「今日も頼むぜ!勝利の原動力、NO.12!アントラーズサポーター!」
それは、21年間カシマスタジアムのスタジアムDJとして活躍し、先日、急逝されたダニー石尾さんの声だった。サポーターがその声を応える。ゴール裏から一糸乱れぬ声援を選手に送ると、アントラーズの選手たちはキックオフ直後から勢いよく飛び出した。
7分には早々に遠藤康が先制点を奪い、なおも連続して神戸のゴールへと襲いかかる。一体いくつのゴールが生まれるか、と思えるほど、遠藤を中心にした右サイドの攻撃は多彩であり、土居聖真のドリブルや柴崎岳の攻撃参加に、神戸の守備陣は翻弄されるばかりだった。

しかし、決めるべきときに決めておかなければ、そのツケがあとになって必ず巡ってくるのがサッカーの怖いところ。両チーム1点ずつを加えて2-1となっていた65分、FKを増川隆洋と競り合った青木剛が、ジャンプしながらバランスを崩したときに左手でボールを弾いてしまう。これがハンドの判定となり神戸にPKが与えられ、さらに前半で1枚警告を受けていた青木は、2枚目のカードを受けて退場。このPKをマルキーニョスがしっかりと決め、67分に神戸が同点に追いつき、さらに1人多い有利な状況となるのだった。

センターバックの一角を欠いた鹿島は、山本脩斗が左センターバックに入り、左サイドバックには柴崎岳が移って4バックを維持する。しかし、一度変わった試合の流れを急造バックラインでは押しとどめられない。同点弾からわずか2分後、マルキーニョスのクロスに小川慶治郎が飛び込み、神戸があっという間に逆転に成功して試合をひっくり返した。
交代が遅れてしまったことも鹿島にとっては痛かった。退場処分が下されたあと、すぐに山村和也が呼ばれたが、その前にルイス・アルベルトと小笠原満男を交代させようとしていたトニーニョ セレーゾ監督に迷いが生じ、山村がピッチに入ったとき、時計は70分まで進んでしまっていた。
「ボールスピードの方が僕の判断スピードよりも速かった」
セレーゾ監督も時間がかかったことを認めていた。

ダニー石尾さんへの追悼以外にも、この日の試合は2位と3位の直接対決。1位の広島の試合が日曜開催のため、勝ったチームは一時的に首位に立てる試合だった。しかし、鹿島としては痛恨の逆転負けで今季3敗目。その全てをホームで喫しており、前節新潟戦からの流れを止めることができなかった。青木剛を欠いた最終ラインをまとめきれなかった昌子源は、「人生で一番悔しい。広島の優勝を見たのと、この試合は一番悔しい」と涙を飲んだ。
勝利した神戸は、実に15年ぶりに鹿島とのアウェイ戦で勝利。2012年の開幕戦後を除くと、97年のJ1初昇格からクラブ史上初めて、暫定的ながらも首位に立った。

以上
2014.04.20 Reported by 田中滋


「決めるべきときに決めておかなければ、そのツケがあとになって必ず巡ってくるのがサッカーの怖いところ」と伝える田中氏のレポートである。
この試合、鹿島のチャンスは十二分にあり、大差にて勝利する可能性が多分にあった。
しかしながら、結果は異なった。
これもまたサッカーという球技の醍醐味である。
悔しい結果を乗り越え、若い選手たちは成長してくれるであろう。
次戦では、このような轍は踏まぬ。
期待しておる。

神戸戦コメント・報道

2014年04月20日 | Weblog
2014Jリーグ ディビジョン1 第8節




鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・ゴールが、足りなかった。2失点はFK、PKとセットプレーだったので、今日はどれだけ外すんだろうとサポーターの皆さんが思っても不思議がないほど、数多くのチャンスを外してしまった。これが今日の結果につながった。
・(選手交代のタイミングに関して)小笠原が1枚イエローカードをもらっている中、相手には小川選手、マルキーニョス選手といったスピーディーな選手が多く効率的なカウンターを狙っていたので、また小笠原がそのカウンターを止めようとしてイエローカードをもらってしまって退場になるのを避けるため、ルイス アルベルトを準備していた。そうしている中、青木が退場となってしまい、状況が変わってしまったので、山村を先に入れようとしてその説明をしていたら、逆転ゴールを決められた。ボールスピードの方が私の判断スピードよりも速かったというのは、事実だ。
・結果は敗戦だったが、チャンスの数と内容は良かったし、最後まであきらめないという姿勢を選手たちは見せてくれた。選手たちに非はない。サッカーには、勝ち、負け、引き分けと3つの結果があるので、長いシーズン、しっかりと戦い続けることが必要であり、それを貫いていく。





【伊東幸敏】
(青木が退場した後、逆転ゴールを奪われたが)あのような形になった以上、若い俺らがもっと、2人分くらい走らなければいけなかった。それなのに、あの時間帯で走りきることができなかった。自分の力不足だと思う。

【遠藤康】
何回かチャンスがあった。前半に決めきれなかったことで、後半にあのような形になったかなと思う。前半に2点、3点入ってもおかしくないような内容だった。前節の新潟戦もそうだった。ホームで、このような大事な試合で勝てなかったことは悔しい。(数的不利になって)脩斗君がセンターバックに入って岳がサイドバックに、という形にした中で、そこで失点したのは良くない。ベンチから何か指示があるまでは頑張らないといけない。失点だけはしてはいけなかった。

【山本脩斗】
前回もホームで負けているし、何としても勝ちたかった。(青木の退場の後は)選手間でポジションをずらした。岳がサイドで、自分が中(センターバック)に入った。ベンチで準備しているのは見えたが、まずは自分たちの判断でずらした。その中で3点目を決められて、厳しくなってしまった。チャンスもできていたし、最後のところまでは行けていた。やられているイメージはなかった。ホームでの連敗は痛いし、内容が良かったとしても負けているのは、何かしらの部分でやられているから。次に活かしていきたい。踏ん張りどころだと思う。

2014年04月19日(土)

本日行われたJ1第8節神戸戦は2-3で負けを喫しました。

【J1:第8節 鹿島 vs 神戸】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(14.04.19)
4月19日(土) 2014 J1リーグ戦 第8節
鹿島 2 - 3 神戸 (15:04/カシマ/11,952人)
得点者:7' 遠藤康(鹿島)、25' チョンウヨン(神戸)、54' ダヴィ(鹿島)、67' マルキーニョス(神戸)、69' 小川慶治朗(神戸)
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●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:一人少なくなった後の選択肢はどのようなものがあったのかと、山村選手が出てくるタイミングが少し遅かったよう思いましたがどういう状況だったのか教えて下さい。
「退場がある前に、ルイス・アルベルト選手を用意していました。それは小笠原選手が一枚イエローカードをもらっていたのと、なおかつヴィッセルさんの攻撃陣にスピーディで非常に速い選手が揃っているので、13番(小川)のスピード、18番のマルキーニョス選手の経験、この二人で非常に効果的な攻撃をしようとしていたところがあった。小笠原選手がイエローカードをもらっている時点で、そういったカウンターを防ぐところで、例えば、相手を防ぐためにイエローカードをもらって退場になる危険性があったので、ルイス・アルベルト選手を準備していました。そこで退場が起きてしまい、今度は山村選手を呼んでCBの位置に入れる、と。ルイス・アルベルト選手をCBの位置に入れると、不慣れなことをやらせることになるので、そうすると難しい条件になってしまうので、そういった説明をしているところで失点してしまいました。やろうとしていた最初のプランの状況が変わってしまったために時間がかかってしまいました。ボールスピードの方が僕の判断スピードよりも速かったのは事実です」

Q:元鹿島のレジェンド、マルキーニョスが大活躍しました。彼についてのコメントをお願いします。
「38歳で考えたら、あれだけ動いてボールを引き出すというところ。他の試合でそういったところが見えなかった部分で言えば、守備のために帰陣するというところが今日に関してはあったと思います。そうした部分に関しては、今日については讃えなければいけない部分があると思います。ただ、ヴィッセルさんというのはマルキーニョスだけでなく、考えなければいけないのは両SHのスピード、あとは10番(森岡)のインテリジェンスとクレバーさ。長い間、ああいう10番を見る機会がなかったので、そういう部分では非常に良かったと思います。その後ろにいるボランチも非常にパスミスが少ないですし、的確な判断のパスを供給しますし、またCB2枚も足は遅いしアジリティに欠けるかと思いますけど、それをカバーする両SBがいる、と。そして両SBも非常にヘディングの強さを持っていますし、攻撃時のスピードも持っている。そういう意味では、非常に整備されたチームになっているのではないかと思います。その中でマルキーニョス選手は去年も違うチームですけど活躍しましたし、いまヴィッセルさんが良い状態にいるなかで彼も自分の能力を発揮できる状態にいます。今の年齢を考えれば、非常に高いパフォーマンスを示した選手ではないかな、と思います。また、セットプレーでも非常に精度の高い選手がいました。今思い出しましたけど、あと二人外国籍選手がいて、高い能力の外国籍選手を獲得できるということはとても良いことです。資金力を味方にしてるところもあると思います。
失点はFKからとPK。二つともセットプレーからです。今日は、サポーターからしてみればどれだけ外したいんだろうという思いや疑念が湧くくらい、数多くのチャンスをつくって決められませんでした。それが残念な結果に繋がってしまったかな、と思います。結果は敗戦という結果になりましたけど、つくったチャンスの数と内容はとても良かったと思います。その後の最後まで諦めない姿勢や意欲に関しても、選手は示したと思います。ですから、選手に対して何か非や悪い部分を指摘することは少ないと思います。長いシーズンですし、まず我々はサッカーというスポーツをやっているわけなので、勝ったり、負けたり、引き分けたり、3つの結果を伴うスポーツなので、また長いシーズンをしっかり戦っていきたいと思います」

以上

【J1:第8節 鹿島 vs 神戸】試合終了後の各選手コメント(14.04.19)
●伊東幸敏選手(鹿島):
「(退場者が出たあとベンチからの指示は?)
特にはありませんでした。ああなった以上、若い俺らが1人分も2人分も走らなきゃいけなかった。走りきれなかったのは力不足です」

●遠藤康選手(鹿島):
「何回か入れるチャンスはあった。前半に決めきれなかったのがああなった。2点、3点入ってもおかしくないような…。前の新潟戦もそうだった…。ホームで大事な試合に勝てないのは悔しいですね。
(退場者が出た時は?)
自分たちの判断で、脩斗がCB、岳がSBに移った。ああいう風に失点してしまうのはよくない。とりあえずベンチから指示があるまで失点してはいけなかった」

●昌子源選手(鹿島):
「人生で一番悔しい。広島の優勝を見たのと、この試合は一番悔しい。普通に3失点したし、一人少なくなってすぐに入れられてしまった。
(退場者が出た時は?)
脩斗くんを中に移らせて、岳ならSBも経験もあるのでそういう風にしようと思った。どのみち3バックはできないし、あの中で最善の策だった。
今日は絶対に勝ちたかった。上位対決だし。これで広島戦は絶対に落とせなくなった。勝点3を取って帰りたいと思った。まだ広島も残っているし、勝てば上位にいることができると思う。早い段階でまた首位に立ちたい。
(交代が遅かったようにも思うが?)
そうかもしれないけれどいろいろ指示があったんだと思う。ベンチから指示があるまでは我慢しようと思っていた。脩斗くんもCBができないことはないだろうけど、岳もSBに移っていたし、僕が統一しないといけなかった。あそこで同点で行くのと、勝ち越されていくのとでは全然違う。CBは急造になるのでしっかりまとめたかった」

[ J1:第8節 鹿島 vs 神戸 ]

2位の鹿島は7分、左からジャイールのクロスを遠藤康が左足でうまく合わせて先制に成功する。遠藤は今季4点目のゴールとなった。

[ J1:第8節 鹿島 vs 神戸 ]

同点に追い付かれた鹿島は54分、ダヴィ(写真)のゴールで勝ち越しに成功する。


退場後の対応を悔やむ鹿島DF昌子「しっかり統率したかった」
14/4/19 19:18

[4.19 J1第8節 鹿島2-3神戸 カシマ]

 退場後の対応が悔やまれた。鹿島アントラーズが2-1とリードしていた後半20分、神戸はMFチョン・ウヨンがFKをゴール前に蹴り込むと、DF増川隆洋と競り合ったDF青木剛が高く上げた左手にボールが当たった。ハンドの反則で青木は2枚目の警告を受け、退場。さらに、このプレーで与えたPKをFWマルキーニョスに決められ、同点に追いつかれた。

 CBが一人欠け、10人となった鹿島は左SBのDF山本脩斗がCB、ボランチのMF柴崎岳がSBにポジションを移して対応。しかし、直後の後半24分、マルキーニョスのクロスからFW小川慶治朗にヘディングシュートを決められ、2-3と逆転を許した。

 DF昌子源は「(山本)脩斗くんもCBはできるし、(柴崎)岳もSBの経験がある。3バックにはできないし、その中で最善の策をピッチ内のみんなで考えた」と明かす。ベンチ前ではDF山村和也がトニーニョ・セレーゾ監督から指示を受けていたが、この交代の前に失点した。

「交代が遅かった? それはちょっと思ったけど、いろんな指示もあると思うし、それまでは耐えようと思っていた。悔しい失点だった」。青木が退場し、ピッチ上に唯一残ったCBが昌子だった。だからこそ、我慢し切れなかったことを悔やんだ。

「チームとして臨機応変に対応しないといけないし、僕はCBなので、急造のDFラインになるわけだから、そういう面で僕がしっかり統率しないといけなかった。CBの相方がいなくなるというより、一人少なくなる経験自体がなかった。そういうときの戦い方をどうするべきか。これも経験だし、今後は対応できるようにしないといけない」

 今季からレギュラーに定着した21歳のCBは苦い経験を糧にさらなる成長を誓う。「人生で一番悔しかった。広島の優勝を目の前で見た試合(昨季のJ1最終節)と、この試合が一番悔しかった」。次節26日はアウェーでの広島戦。2試合連続の上位対決に向け、「これで広島戦は絶対に落とせなくなった。何が何でも勝ち点3を持って帰ってきたい」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

鹿島、ダニー石尾さんの追悼試合飾れず

鹿島対神戸 後半、2枚目のイエローを受け退場となる鹿島DF青木(左)

<J1:鹿島2-3神戸>◇第8節◇19日◇カシマ

 鹿島は2-1の後半20分にDF青木が退場処分を受け、これで与えたPKで同点。さらに交代にもたつく間に勝ち越された。

 2連敗となったセレーゾ監督は「ルイスアルベルトを準備させていたが、退場が起きたので山村を呼んだ。説明しているところで失点してしまった」と悔やんだ。これでホームでは3連敗となった。

 Jリーグ開幕からスタジアムDJを務めたダニー石尾さんが15日に亡くなり、選手たちは喪章を着用した。

 試合前にはセンターサークルに整列して黙とう。競技場内に設置された献花台には多くのサポーターが花を手向けた。
 [2014年4月19日20時10分]

鹿島遠藤、先制弾も逆転負け「悔しい」

鹿島対神戸 前半、ゴールを決めた鹿島MF遠藤(左)は喪章を掲げる(撮影・鈴木正章)

<J1:鹿島2-3神戸>◇第8節◇19日◇カシマ

 2位鹿島が、3位神戸との上位対決で痛恨の逆転負けを喫した。ホーム12戦連続負けなし(9勝3分け)だった「お得意さま」から星を取りこぼし、本拠3連敗で暫定4位に落ちた。

 立ち上がりは良かった。前半7分に先制。MFジャイール(25)の左クロスを、ファーサイドにいたMF遠藤康(26)がダイレクトボレー。地面にたたきつけたワンバウンドの球がゴールに突き刺さった。追いつかれて迎えた後半9分もFWダビ(30)が、相手GKがオフサイドだと思いこんで止めたプレーを見逃さず、ボールを奪って無人のゴールに流し込んだ。

 しかし同22分、DF青木剛(31)の退場で同点PKを献上した上、その2分後に決勝点を奪われた。先制点のMF遠藤は「ホームでの大事な試合を勝てないようじゃ…。悔しい」と言葉少なに会場を去った。
 [2014年4月19日21時16分]

鹿島混乱●、青木退場…急造CB統率失う
<J1:鹿島2-3神戸>◇第8節◇19日◇カシマ

 常勝軍団らしからぬ逆転負けだった。鹿島は1点リードの後半19分、中央からの神戸MFチョン・ウヨンの浮き球FKをDF青木が競りにいき、空中でハンド。2枚目の警告を受けて退場した。

 同点に追いつかれただけでなく、鹿島の生命線「統率」まで失った。昨季、全34試合フルタイム出場のセンターバック(CB)青木の離脱。コンビを組む日本代表候補のCB昌子源(21)は混乱しながら、トニーニョ・セレーゾ監督からの指示を待つ間、選手だけで「応急処置」を決めた。

 左サイドバック(SB)山本をCBに、SB経験のあるボランチ柴崎を左SBに。しかし急造ラインのスキを見逃してもらえない。縦パスを送られ、クリアできなかった球をマルキーニョスが左クロス。柴崎は中に絞ってカバーに回ったが届かず、決勝ヘッドの小川は、昌子と山本の間でフリーになっていた。

 セレーゾ監督は控えCB山村に指示を伝えている最中で、「ボールスピードが私の判断スピードを上回った」と悔やむ。青木退場から山村投入まで5分。失点の1分前だった。CB初体験の山本が「不慣れなラインの裏を突かれてマークがずれた」と説明すれば、昌子も「最善の策と思ったけど、俺の統率が…。人生で最も悔しい負け」と下を向いた。

 2人が口をそろえたのが「何が起きたか映像を見ないと分からない」。百戦錬磨の鹿島には珍しいコメントが、ドタバタ劇を物語った。【木下淳】
 [2014年4月20日7時34分 紙面から]


交代にもたついた鹿島・セレーゾ監督「説明しているところで…」
 J1第8節第1日(19日、鹿島2-3神戸、カシマ)鹿島は2-1の後半20分にDF青木が退場処分を受け、これで与えたPKで同点。さらに交代にもたつく間に勝ち越された。2連敗となったセレーゾ監督は「ルイスアルベルトを準備させていたが、退場が起きたので山村を呼んだ。説明しているところで失点してしまった」と悔やんだ。これでホームでは3連敗となった。

 Jリーグ開幕からスタジアムDJを務めたダニー石尾さんが15日に亡くなり、選手たちは喪章を着用した。試合前にはセンターサークルに整列して黙とう。競技場内に設置された献花台には多くのサポーターが花を手向けた。(共同)

鹿島、ホームで連敗し4位転落…昌子「今までで一番悔しい」
 J1第8節第1日(19日、鹿島2-3神戸、カシマ)ホームで連敗し、4位に転落。後半22分にDF青木がハンドで退場処分となり、与えたPKで同点に追いつかれると2分後に決勝点を奪われた。開場以来21年間スタジアムDJを務めてきたダニー石尾さんが、15日に死去。試合前には黙祷(もくとう)をささげ、選手は喪章をつけて臨んだが勝利を届けられなかった。日本代表候補のDF昌子は「今までで一番悔しい」と声を絞り出した。
(紙面から)

鹿島 ダヴィが“珍ゴール” オフサイド?笛は鳴っていなかった…
J1第8節 鹿島2―3神戸 (4月19日 カシマ)


<鹿島・神戸>前半、チャンスを逃し悔しがる鹿島のダヴィ
Photo By スポニチ


 鹿島のFWダヴィが“珍ゴール”を決めた。

 1―1の後半9分、ダヴィはMF遠藤のスルーパスに反応して右サイドを抜け出したが、副審はオフサイドと判断して旗を上げてアピール。ダヴィがあきらめてボールを追うことを止めたため、主審は笛を吹かずに流してインプレーの状態が続いた。ところが神戸のGK山本はリスタートと思い込み、ゴールライン近くまで流れたボールをオフサイドの位置まで蹴って戻したが、これがダヴィへの“プレゼントパス”に。ダヴィはすかさずペナルティーエリア内に持ち込んで無人のゴールに左足で流し込み、鹿島の勝ち越し点となった。

 神戸の選手は主審に猛抗議したが判定は変わらず。試合は神戸がその後2得点を挙げて逆転勝ちを収め、山本は「うれしかった。今度は僕が恩返ししたい」とチームメートに感謝。安達監督は「オフサイドじゃないんでしょうね、ルール上。副審が(旗を)上げていたので止まっちゃったのかな。気を付けないと」とコメントした。
[ 2014年4月19日 20:04 ]

鹿島逆転負け 15日スタジアムDJ死去、追悼白星ならず
J1第8節 鹿島2―3神戸 (4月19日 カシマ)

 鹿島は、逆転負けで2連敗となった。15日に肝細胞がんで死去したスタジアムDJのダニー石尾さんへの追悼を込めて喪章を着けてプレー。前半早々にMF遠藤が先制し、後半にはFWダヴィが勝ち越し弾を決めたが、勝利には届かなかった。

 後半20分にDF青木が2枚目の警告を受けて退場。PKを与えて追いつかれ、DF山村が出場準備をしている時に逆転弾を許した。トニーニョ・セレーゾ監督は「ボールスピードの方が私の判断スピードより速かった」と指示を与えている間の失点を悔やんだ。大幅に若返りを図って開幕ダッシュに成功したが、今季最初の試練が訪れた。
[ 2014年4月20日 05:30 ]

【鹿島】トニーニョ監督「差別判定」に怒り!審判に「偏見やめてほしい」
2014年4月20日6時0分 スポーツ報知

 ◆J1第8節 鹿島2―3神戸(19日・カシマ)

 鹿島にも“差別問題”が生じた。トニーニョ・セレーゾ監督が神戸戦後の会見で、FWダヴィに対する主審の判定について「差別、偏見があるのではないか。ダヴィが『こんにちは』と言っただけで警告、それくらいの勢い。判定から、起用するなと言われているようだ」とぶちまけた。

 ダヴィは183センチ、85キロの体格を生かしたプレーが得意。日本人DF相手に、接触プレーで負けることはほとんどない。ただ、強いがゆえに正当なプレーでも相手が倒れるため、ファウルを取られてしまう。昨季からクラブとして担当審判らに「偏見はやめてほしい」と要求しているが、変わらない。指揮官は制裁を受けることを承知で、審判を批判した。

 さらにセレーゾ監督は「強いFWに対して、センターバックがどうマークすればいいか。これはサッカー技術の向上にもつながること」とJリーグのDF陣のレベルにも疑問を投げかけていた。

鹿島、自滅で2連敗 昌子「人生で一番悔しい試合かも」
2014年4月19日21時43分

(19日、神戸3―2鹿島)

 鹿島は自滅で2連敗。前半から逸機を重ねると、2―1で迎えた後半20分に青木がペナルティーエリア内でハンド。2度目の警告を受けた青木が退場となり、PKを決められて同点にされた。さらに1人減ったことで混乱に陥り、勝ち越された。先取点を挙げた遠藤は「前半のうちに勝負をつけておかなければいけない試合」と反省した。

 ●昌子(鹿) 「(味方の退場で)1人減って、すぐ失点。3点も許し、人生で一番悔しい試合かも」とDFは反省。

鹿島、踏ん張れず 神戸に逆転負け
4位後退J1第8節第1日(19日・カシマスタジアムほか=8試合)鹿島は2-3で神戸に逆転負けし、今季初の連敗を喫した。通算成績は5勝3敗、勝ち点15で4位に後退した。

鹿島は1-1で迎えた後半9分、ダビが勝ち越し点を決めたが、20分に青木が相手にPKを与える2枚目の警告で退場。22分にPKで同点とされ、2分後に逆転を許した。その後得点は奪えず逃げ切られた。

神戸は4連勝で勝ち点を17に伸ばして暫定首位に立った。浦和は川崎を1-0で退けて3連勝。20日に新潟と対戦する広島に、勝ち点16で並んだ。

鳥栖は仙台に3-0で快勝し、勝ち点15。清水は徳島に大勝して3連勝とし、徳島は開幕8連敗を喫した。FC東京はC大阪を破り、G大阪は大宮に競り勝った。甲府は名古屋を下し、柏-横浜Mは引き分けた。


特筆すべきはジャッジに関する指揮官のコメントをきちんと報じた報知新聞であろう。
これは重要な報である。
鹿島公式もJ's GOALも検閲し、ばっさり削除したこの言葉を多くの民に知らしめたメディアがあったことを喜びたい。
ちょっとしたジャッジのさじ加減で試合結果を調整できる。
それをJリーグは21年間行ってきておるように受け取れるのだ。
これでは、良い選手が日本国内にてプレイする機会が減って然り。
また、日本勢がアジアの舞台にて勝てぬ部分もここに理由があるように思える。
Jリーグの審判には偏ったジャッジを無くすようにお願いしたい。
心からの叫びである。

1860ミュンヘン・大迫、勝利に貢献

2014年04月20日 | Weblog
大迫6試合連続ノーゴールも…1860ミュンヘンは連敗ストップで4戦ぶり白星
14/4/19 23:13

[4.19 ブンデスリーガ2部第31節 1860ミュンヘン2-1ビーレフェルト]

 ブンデスリーガ2部は19日、第31節を行い、FW大迫勇也の所属する1860ミュンヘンはホームでビーレフェルトと対戦し、2-1で競り勝った。1トップで先発した大迫は後半アディショナルタイムまでプレー。6試合連続の無得点に終わったが、4試合ぶりの勝利に貢献した。

 前半4分に先制した1860ミュンヘンだが、自動降格圏の17位に位置するビーレフェルトの反撃を受け、同30分に同点に追いつかれる。それでも1-1で迎えた後半26分、右CKにDFカイ・ビュロウが右足で合わせ、勝ち越しゴールを奪った。

 そのまま2-1で逃げ切った1860ミュンヘンは連敗を3でストップ。マルクス・フォン・アーレン暫定監督にとっては就任2戦目での初勝利となった。


先発出場し勝利に貢献した1860ミュンヘンの大迫である。
大迫自身にはゴールはなかったが、チームが連敗を止めたことは大きい。
ここで勢いを付け、大迫にボールを集めていくのだ。
次なる報を待っておる。

神戸・マルキーニョス、J1通算得点歴代単独2位

2014年04月20日 | Weblog
【J1:第8節 鹿島 vs 神戸】試合終了後の各選手コメント(14.04.19)
4月19日(土) 2014 J1リーグ戦 第8節
鹿島 2 - 3 神戸 (15:04/カシマ/11,952人)
得点者:7' 遠藤康(鹿島)、25' チョンウヨン(神戸)、54' ダヴィ(鹿島)、67' マルキーニョス(神戸)、69' 小川慶治朗(神戸)

●マルキーニョス選手(神戸):
「今日の試合を勝つことは僕たちにとってとても重要でした。すごく重要な勝利です。
(キャプテンマークを巻き、試合中はどんなことを言ったのですか?)
まず信頼を与えてくれる監督に感謝したいと思います。試合前には、闘争心を持って、そして覚悟を持って戦うことを話しました。新しい神戸として、優勝をかけたシーズンにできると思います。
(PKの場面は?)
曽ヶ端とは4年間一緒に仕事をした経験があります。僕の蹴り方もしっているので、ちょっといつもとは違う蹴り方をしました。
(ああいう2失点目をした試合でなぜ勝てた?)
自分自身もみんなもそうですが、理解に苦しむ失点でした。ただ、覚悟を持って戦った試合でしたので、逆転されても追いつく、同点に追いついたら突き放す、そういう覚悟をもってやっていたから3点目も取れたのだと思います」

[ J1:第8節 鹿島 vs 神戸 ]

マルキーニョス(神戸)はこの試合で1点を決めて、J1通算140ゴールとなり三浦知良(横浜FC)の記録を抜いて歴代単独2位となった

カズ超え単独2位!神戸・マルキーニョス、J1通算140得点

後半、同点のPKを決め、喜ぶ神戸・マルキーニョス=カシマ

 J1第8節第1日(19日、鹿島2-3神戸、カシマ)J1の舞台は2季ぶりで過去最高は9位。影が薄かったチームが4連勝で、暫定ながら首位に躍り出た。Jリーグ14年目、38歳のFWマルキーニョスが同点PKを決め、4戦連発でJ1通算140得点。元日本代表FW三浦知(横浜FC)を抜いて単独2位となり、「新しい神戸を見せたかった。優勝したようにうれしい」と喜んだ。20日に広島が引き分け以下なら、2012年第1節を除いて初の首位が確定する。
(紙面から)

神戸・マルキーニョス カズ超えJ1通算140得点
J1第8節 神戸3―2鹿島 (4月19日 カシマ)


<鹿島・神戸>決勝点を挙げマルキーニョスに抱えられる小川
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 神戸のマルキーニョスが後半22分、かつての同僚GK曽ヶ端との駆け引きを制してPKを沈め、カズを超えて単独2位となるJ1通算140得点を挙げた。

 07年から10年まで所属した古巣を相手にキャプテンマークを巻いて責任感十分のプレー。試合前には「新しい神戸の力を見せよう。優勝を争うシーズンにする」と熱く訴えかけてチームを鼓舞し、自身も90分間フルで走り続けて勝利に貢献した。
[ 2014年4月20日 05:30 ]


J1通算得点歴代単独2位となった神戸のマルキーニョスである。
これはニュースであろう。
これほどの偉大な記録を打ち立てた選手が鹿島に於いてタイトルに多大な貢献をしたことを誇りに思う。
とはいえ、彼を抑えることが我らにとって重要な課題である。
今季はアウェイでの戦い、そしてナビスコ杯で再び対戦する。
ここは守備陣が奮起に期待したい。
次回対戦では必ずや封じる。
気持ちを込めて挑もうではないか。
楽しみにしておる。