2012.10.20 J1第29節 札幌×鹿島 寸評・採点・布陣
2012-10-21
札幌 0 ― 0 鹿島
■札幌厚別■7,208人■曇時々雨■13.8℃■主審:扇谷(5.0)
■得点
(札)なし
(鹿)なし
MATCH REPORT
立ち上がりから鹿島が攻め立てる展開ながらも、札幌が体を張った守備で対応。鹿島のフィニッシュの精度も足りず、スコアレスのまま試合は進んだ。終盤に櫛引が退場となり、鹿島が数的優位に立ったが、その後も札幌が気迫の守りを見せ、ドローに持ち込んだ。
Most Valuable Player
札幌 原 寿康 安定感がとにかく際立った。濡れたピッチにもしっかりと対応して、完封試合の立役者となる
札幌
GK 21 原 寿康 7.5 PKストップに加え、後半の決定機もことごとく防ぐ大活躍だった
DF 25 櫛引 一紀 5.0 プレー全般は評価したいところだが、やはり退場になったのは痛い
DF 4 河合 竜二 6.0 この日は最終ライン中央でプレー。後方からチームを引き締めた
DF 10 宮澤 裕樹 6.5 読みの良い守備を見せつつも、攻撃時も積極的に前方に飛び出す
MF 31 前 貴之 6.0 相手に押し込まれても落ち着いて対応。J1のレベルに慣れてきた
MF 5 山本 真希 6.0 積極的にボールを運んだが、プレー選択という点ではミスが目立つ
MF 18 芳賀 博信 5.5 およそ1年ぶりの先発出場ながら、持ち前のハードワークを披露
MF 6 岩沼 俊介 5.5 印象的なプレーはなかったが、ミスも皆無に近く、まずますの内容
MF 15 古田 寛幸 6.0 劣悪なピッチコンディションながらも高い技術で鋭く突破を図った
MF OUT 78分 17 岡本 賢明 5.5 要所で特徴を見せるも、多くの時間帯で消えてしまっていた印象だ
FW IN 78分 33 榊 翔太 - 出場時間が短く、評価材料に乏しいため採点なし
FW OUT 89分 23 大島 秀夫 5.5 ポストプレーで基準点になりたかったが、相手にうまく封じられた
FW IN 89分 38 テレ - 出場時間が短く、評価材料に乏しいため採点なし
監督 石崎 信弘 5.5 数的不利も、ラスト10分はリスクを冒し攻めても良かったのでは…
鹿島
GK 21 曽ヶ端 準 6.0 プレー回数そのものが少なかったが、ミスのない好パフォーマンス
DF 22 西 大伍 5.0 この日は守備意識が高かった印象で、攻め上がる回数は少なかった
DF 3 岩政 大樹 6.0 空中戦で強さを発揮。相手のロングボールをしっかりと跳ね返した
DF 15 青木 剛 6.0 目立ったミスもなく、岩政とうまく連係して相手の攻撃を完封した
DF OUT 87分 25 遠藤 康 5.0 敵陣深く進入する場面はほとんどなく、中途半端なプレーに終始…
FW IN 87分 19 岡本 英也 - 出場時間が短く、評価材料に乏しいため採点なし
MF 20 柴崎 岳 5.5 ボールに関わる回数が限られ、持ち味をそれほど発揮できなかった
MF 40 小笠原 満男 6.0 冷静な配球で攻撃のリズムを整えた。地味ながらも、効果的な働き
MF OUT 76分 13 興梠 慎三 5.5 慣れない右サイドながらも鋭い動きを披露。だが、PK失敗は痛恨
FW IN 76分 8 ジュニーニョ - 出場時間が短く、評価材料に乏しいため採点なし
MF 33 レナト 6.0 シンプルなチャンスメークで攻撃を牽引。チームに合ってきた印象
MF 11 ドゥトラ 6.0 スピードとパワーで相手の脅威になり続けた。無得点は非常に残念
FW 9 大迫 勇也 6.0 ノーゴールに終ったが、プレーの質は高かった。強い存在感を残す
監督 ジョルジーニョ 5.5 立ち上がりから優勢だっただけに、勝ち点3を取りたい試合だった
Most Disappointing Player
鹿島 西 大伍 思い切りの良さが見られず、本人の能力を考えれば物足りなさが残る。厳しい評価も仕方なしか
スコアレスドローという結果からか総じて評価が平均的である。
無失点であったが、鹿島としてはピンチ自体がほぼなく、守備陣の踏ん張りであったとも受け取れぬ。
やはり攻撃陣の不発という評価になるところは致し方のないところ。
とはいえ、大迫・レナト・ドゥトラは合格点を得ており、安定したパフォーマンスを魅せておったと言って良かろう。
その攻撃陣に効果的な縦パスを供給した小笠原満男も悪くなかった。
後もう一歩で勝利を掴めただけに惜しい試合であったことは言うまでもない。
この試合は不発ではあったが、攻撃的な布陣の継続を望む。
攻撃陣のさらなる奮起に期待である。