鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

FC東京戦レビュー

2012年10月07日 | Weblog
【J1:第28節 鹿島 vs F東京】レポート:予想通りのゴール数と予想外の一方的な展開。鹿島が5ゴールの大勝でFC東京を下す!(12.10.07)
10月6日(土) 2012 J1リーグ戦 第28節
鹿島 5 - 1 F東京 (15:03/カシマ/15,118人)
得点者:18' ドゥトラ(鹿島)、38' 柴崎岳(鹿島)、69' 遠藤康(鹿島)、71' ドゥトラ(鹿島)、83' 高橋秀人(F東京)、87' ドゥトラ(鹿島)


試合前、アップのために選手たちがピッチに登場すると、鹿島のゴール裏からはジョルジーニョ監督に対するコールが何度も繰り返された。それに応えるため、選手と共にピッチに顔を出したジョルジーニョ監督。普段は一人になって集中力を高める時間に使うのだが、この日はサポーターの思いに応えるべく、敢えて姿を現した。ゴール裏に向けて拳を強く握ってみせる監督。サポーターと共に戦う気持ちと、この試合に賭ける思いが、その行動に表れていた。

じつはこの日の朝、チームには鈴木常務取締役強化部長を通じて、サポーターのコメントが伝えられていた。
「今日は必死に応援するから、いつも以上に頑張ってくれ」
その思いに後押しされた選手たちは、今季ベストと思える立ち上がりを見せる。攻撃的な選手を揃えた布陣だったが、全員が前からボールを奪いに行く献身性を見せ、次々とFC東京のボールを奪いチャンスをつくるのだった。

序盤こそ1トップの大迫勇也の足にボールが付かない場面が散見されたが、時間とともに試合を支配、右サイドから相手ゴールに迫ると、18分には柴崎岳のクロスがこぼれたところをドゥトラが押し込んで先制点。38分には西大伍とのパス交換でペナルティエリアに侵入した柴崎が、DFの股の間を抜ける技術の高いシュートで得点を追加。柴崎にとってはこれが嬉しいリーグ戦初ゴールだった。前半の終わり際に、FC東京が石川直宏やルーカスのシュートで反撃を試みるも、このところ不安定なパフォーマンスが続いていた曽ヶ端準が鋭い反応でゴールの枠外へ弾き出す。前半を2-0で鹿島が折り返した。

しかし、2-0という点差は今季の鹿島にとっては楽観視できる点差ではない。次の得点が試合を左右すると思われたなか、追加点を奪ったのはこの日先発した遠藤康だった。「攻撃的に行く」という監督の意図を受けて起用された遠藤が、狭い局面をレナトとのパス交換で打開し、体勢を崩しながらも右足でループ気味に流し込む貴重な3点目を決める。
「遠藤選手が入ることによって、もう少し相手陣内でボールを持つ時間ができますし、タメをつくれます」
そう言って遠藤起用の理由を説明したジョルジーニョ監督。技術の高い選手が中盤に揃ったことで、FC東京の選手たちはなかなかボールを奪いに行けず、まさに狙いどおりの展開だった。
その後、71分、87分にドゥトラがゴールを決めてハットトリックを達成。その間の83分に高橋秀人のヒールキックで1点を返されたものの、鹿島がFC東京を5-1の大差で敗った。

「危機感と一体感を失ってはいけない。Jリーグが始まったときもそう。お荷物になったらどうしようという気持ちだった」
鹿島の礎をつくった一人である鈴木常務取締役強化部長は、Jリーグ初年度から大事にしてきた一体感を強調した。
アントラーズで4年間を過ごしたジョルジーニョ監督は「すばらしい4年間でした。いま違う形で恩返しするチャンスをもらっているので、彼らから支えてもらっているので、その恩返しが少しはできたかと思います」と言う。FC東京のポポヴィッチ監督が「5-1という結果を見れば、素直に相手におめでとう、と言うしかありません。それに相応しいプレーをアントラーズはしたと思います」と脱帽した試合内容は、選手・監督・サポーター・クラブの一体感があってこそ。今後の基準となる試合だった。


以上
2012.10.07 Reported by 田中滋


ゴール裏・指揮官・選手が一体となって掴んだ勝利であった。
それがこのクラブの伝統と言えよう。
伝統を思い出し、一体となって勝利を目指すのだ。
シーズン終盤、危機感と一体感で乗り切っていきたい。

山形・中島、ベッカムカプセルで治癒

2012年10月07日 | Weblog
中島“ベッカムカプセル”で復活…山形
 J2山形の中島裕希(28)がベッカムカプセルで復活した。前節・東京V戦で右足首を負傷、2日の練習から別メニュー調整を行っていた背番号9はホーム・熊本戦(午後6時開始)前日の6日、全体練習に合流してフルメニューを消化。「試合? 多分大丈夫」と驚異的な回復をアピールした。

 見事な復活劇には秘密があった。今月1日から高圧酸素カプセルに毎日1時間入った。同カプセルは、イングランド代表MFベッカムが02年W杯直前で使用。左足の骨折を治癒させた魔法の施設だ。意外(!?)にも山形のクラブハウスには常備されており、「腫れが引くのが早かった」とその恩恵にあずかった。勝てばプレーオフ圏内の5位まで浮上できる一戦。スタメンに戻るイケメンが6戦ぶりの勝利を奪い取る。
(2012年10月7日12時21分 スポーツ報知)


負傷から復帰し出場が予想される山形の中島である。
イングランド代表のベッカムは使用して有名となった高圧酸素カプセルに入り傷を癒やしたとのこと。
ベッカムカプセルの効果は大いにあり、中島は脅威の回復を見せた。
中島の復帰で山形は勝利を呼び込むのではなかろうか。
注目したい。

FC東京戦報道

2012年10月07日 | Weblog
鹿島ドゥトラがハット!5-1勝利/J1
<J1:鹿島5-1東京>◇第28節◇6日◇カシマ

 鹿島が前半、2点のリードを奪った。同18分、相手GKがはじいたボールをMFドゥトラが左足で押し込み先制。さらに同38分、MF柴崎が右足で強烈なシュートで2点目を追加した。一方、東京はMF石川らが果敢にシュートを放つが決められず、無得点。

 鹿島は後半24分、MF遠藤が右足で3点目。さらに同26分にはFW大迫のクロスに再びドゥトラが右足で合わせ4点目。さらにドゥトラは同42分にミドルシュートを決め、ハットトリックを達成。東京は同38分に1点を返したが1-5の敗戦。
 [2012年10月6日17時3分]

【鹿島】柴崎がリーグ初得点/J1
<J1:鹿島5-1東京>◇第28節◇6日◇カシマ

 鹿島MF柴崎岳(20)がリーグ初得点を挙げた。1点リードの前半38分、DF西大伍(25)からのクロスを受け、右足で強烈なシュート。ゴール左隅に決め「あまり(ゴールは)意識していなかったんですけど、西選手がいいボールを出してくれた」と振り返った。
 [2012年10月6日18時40分]

鹿島・ドゥトラ、大車輪のハットトリック
 J1第28節(6日、鹿島5-1FC東京、カシマ)今季から鹿島に加入したドゥトラが大車輪の働きでチームに大勝を呼び込んだ。

 前半18分、相手GKがこぼした球に詰めて先制点を奪うと、後半26分には大迫のパスを受けて冷静にゴール。さらに42分には、ミドルシュートを突き刺してハットトリックを達成した。「プロになって初めてのハットトリック。1点だけでもうれしいのに、3点も取れたら何て言っていいのか分からないよ」と興奮した様子だった。(共同)

鹿島・柴崎、お待たせリーグ戦1号弾!
 J1第28節(6日、鹿島5-1FC東京、カシマ)鹿島はFC東京に5-1で快勝。入団2年目のMF柴崎岳(20)がリーグ初得点を挙げるなど、2得点にからむ活躍でチームを4試合ぶりの勝利に導いた。3位浦和はJ2降格の決まった札幌に1-2で敗れ、勝ち点48のまま。横浜Mと0-0で引き分けた首位広島との勝ち点差は6に広がった。2位仙台は2-1でG大阪を振り切り、広島とは勝ち点3差。

 ねらいすましたシュートが左サイドネットを揺らした。リーグ初ゴールを決めた鹿島のMF柴崎は、普段はクールな顔をくしゃくしゃにしてDF西と抱き合った。

 「初ゴールはあまり意識していなかったけど、西選手がいいパスをくれたので、後は決めるだけだった」

 前節から取り入れた「4-2-3-1」の右ボランチで先発。1-0の前半38分、右サイドで西とパス交換してペナルティーエリアに進入すると、相手DFが対応する間もなく右足を振り抜いた。同18分の先制点も起点は柴崎。チームを5-1の完勝に導いた20歳の司令塔は、「相手のよさを出させず、自分たちのよさを出せたのが結果につながった」と喜んだ。

 青森山田高2年時の2010年に全国高校選手権で準優勝。同年1月に鹿島と仮契約を結び、Jリーグ史上最速の内定と注目を浴びた。入団1年目の昨季から、類い希なパスセンスでレギュラーに定着。ナビスコ杯では9年ぶりの優勝に貢献した。

 将来の期待も大きい。日本代表に今年2月のキリンチャレンジ杯・アイスランド戦で初招集。ザッケローニ監督も正確なパスや視野の広さに注目しており、不動の代表ボランチ・G大阪のMF遠藤の後継者と目される。

 10日に天皇杯3回戦の鳥取戦(カシマ)、13日には連覇を狙うナビスコ杯準決勝第2戦・柏戦(柏)と試合が続く。「自分たちがステップアップするためにも重要なので勝ちたい」。若き司令塔が、リーグ13位とくすぶり気味なチームに勢いをもたらす。(伊藤昇)

大迫 J1通算100試合出場で好アシスト「残り全勝しようと話していた」
J1第28節 鹿島5―1FC東京 (カシマ)
 鹿島は柴崎のJ1初ゴール、ドゥトラのハットトリックなどでFC東京に大勝した。

 大迫は、J1通算100試合出場を達成。試合では無得点ながらドゥトラの得点をアシストするなど5―1の大勝に貢献し「得点は決めたかったけど、ミーティングで残り全勝しようと話していたので良かった」と話した。
[ 2012年10月6日 17:18 ]

「遠藤後継者」柴崎けん引初得点 鹿島5発で残留へ前進
J1第28節 鹿島5-1FC東京 (10月6日 カシマ)


<鹿島・FC東京>前半38分、シュートを決めた柴崎(右)はドゥトラと喜ぶ
Photo By スポニチ


 チャンスを見逃さなかった。1―0の前半38分。鹿島のボランチ・柴崎が素早くゴール前に進入する。右サイドの西からのクロスを絶妙なトラップで受け、詰めてきた相手DFをかわして右足を振り切ると、ボールはゴール左隅に決まった。「(初得点は)意識してませんでした」。リーグ通算38戦目で決めた一撃に試合後は照れ笑いを浮かべた。

 「相手の良さが出ず、自分たちの良さを出せた。それが内容にもスコアにも表れていると思います」。前節G大阪戦では攻撃的なポジションで起用され、ミスも目立ったが、本職のボランチに戻ったこの日は水を得た魚のように輝きを取り戻した。ボール保持を得意とするFC東京にチームが浴びせたシュート数は実に22本。その攻撃のタクトを振った司令塔としての誇り、充実感が表情に漂った。

 幅広い視野、優れたパスセンスが持ち味。09年のU―17W杯でも日本代表の10番を背負った20歳には、クラブ関係者、日本協会、ファンも無限の可能性を感じている。今年2月には日本代表のザッケローニ監督が将来性を見込んで初招集。現代表の大黒柱・G大阪の遠藤をして、後継者は「岳ちゃん」と言わしめた片りんをのぞかせる90分間となった。

 柴崎の初得点に触発されるように、プロ初のハットトリックを決めたドゥトラは「皆のイメージが共有できたハットトリック」と胸を張った。残留争いすらチラついていた「常勝軍団」が、将来の日本代表を背負うと期待される若き才能の活躍で、逆襲のきっかけをつかんだ。
[ 2012年10月7日 06:00 ]

ドゥトラがハット!サポーター「負けたら憂うつ」に発奮5発爆勝!…鹿島
 ◆J1第28節 鹿島5―1F東京(6日・カシマ) 鹿島イレブンは試合後、真っ赤に染まったスタンドの前で深く頭を下げた。敗れればJ1残留争いに巻き込まれるF東京戦で、MFドゥトラのプロ入り後初めてとなるハットトリックなどで5得点と大勝。常勝軍団の底力を見せ、DF岩政は「今日はサポーターの勝利。士気を高めてくれた」と頭を下げた。

 試合前、サポーターからのメッセージが読み上げられた。「負けたら生活が憂うつになる」「必死に応援するから、いつも以上に頑張ってほしい」。自分たちと同じように、生活の一部としてかかわっている人たちがいることを知った。「ここで奮い立たなきゃ鹿島の選手じゃない」(岩政)。高い集中力と闘争心。MF小笠原は「勝ちたいという気持ちを出せた」。鹿島が踏みとどまった。

(2012年10月7日06時03分 スポーツ報知)

ドゥトラのハットトリックか岳のリーグ戦初ゴールか、爆発した攻撃を中心に報じられておる。
ドゥトラはプロ入り初のハットトリックということで喜びもひとしおの様子。
迷わずシュートする姿勢は常に見られておったので、枠を捉えればゴールという結果に繋がることはわかっておった。
それが実を結んだことは、非常に嬉しい。
そして、リーグ戦初ゴールの岳である。
美しいパス&ゴーでゴール前に走り込み素晴らしいゴールを決めた。
一部には不調との情報もあったが、これだけのプレイを続けていけば、日本代表も近いと言えよう。
「くそー、ひと足遅かったか!まんまと盗みおって!」
「いいえ、あの方は、何も盗らなかったわ。」
「いや、ヤツはとんでもない物を盗んでいきました・・・ 勝利へのゴールです!」
ルパン… きっとまた会えるわ。

シャルケ・篤人、完封勝利に貢献

2012年10月07日 | Weblog
▼完封勝利で4か月ぶり代表戦へ、内田「うまくつなげられれば」


 ブンデスリーガは6日、第7節2日目を行い、日本代表DF内田篤人の所属するシャルケはホームでMF長谷部誠の所属するボルフスブルクに3-0で快勝した。3日の欧州CL・モンペリエ戦(2-2)に続いて公式戦2試合連続のフル出場となった内田は3発快勝の結果にも「まあ、あれくらいできてくればいいと思いますけど」と淡々と振り返った。

 3日前に行われたモンペリエ戦は、一時は逆転しながら終了間際に追いつかれ、2-2で引き分けた。内田自身、2失点に絡む悔しい結果だったが、「別にそんなに悪くなかったし、あの1本だけだった。普通にやればできると思ったので、そんなに意識はしなかった」と、引きずることなく、普段どおり臨んだ。

「いつも準備しているし、出たらがんばろうかなと。出たときにしっかりできればいいかなと思っていた」。積極的な攻撃参加からチャンスに絡むだけでなく、守備でも出足の良いインターセプトを見せるなど奮闘。それでも「普通だと思います。このレベルで、こういう試合をできれば。相手もあるし、自分たちの調子もある。先に点を取れたというのもあるし、これくらいできればいいと思う」と冷静に語った。

 この日はDFパパドブロスが風疹の影響で今季初の欠場。前節は右SBで先発していたDFヘーベデスがCBに移り、DFジョエル・マティプとコンビを組んだ。「子供なの、パパ(パパドプロス)は? 今日、俺も注射したから、それかな。パパは子供みたいなほっぺをしてるし」。冗談めかして話した内田だが、普段とは違う最終ラインでの完封勝利に「何回かやったことはあるし、ジョエル(マティプ)もベネ(ヘーベデス)も頭がいいので。高さもあるし、今日は切り替えがよかった」と指摘。「ミーティングでも切り替えのビデオを流して、みんなが気をつけたから、守備をする時間があまりなかった。ボールを失ってから次に行くの早かったのでいい流れだった」と胸を張った。

 週明けからは日本代表の欧州遠征に参加。12日にフランス・パリでフランス代表、16日にはポーランド・ブロツワフでブラジル代表と対戦する。「いい感じでこっちが終わったので、うまくつなげられれば。相手も相手ですし、アウェーで強いチームと試合をすることはなかなかできない経験なので」。内田自身、9月11日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-0)が出場停止だったこともあり、代表戦は6月の最終予選3連戦以来、約4か月ぶり。欧州と南米の強豪相手の試合を控え、「日本がどれくらいやるのかも見れると思うし、おもしろいと思う」と静かに闘志を燃やしていた。
(取材 了戒美子)


フル出場で勝利に貢献した内田「普通にやればできると思った」

フル出場した内田は攻守に安定したプレーを見せて、チームの勝利に貢献した【Bongarts/Getty Images】

 サッカーのドイツ・ブンデスリーガ第7節の5試合が6日に行われ、内田篤人が所属するシャルケ04はホームで長谷部誠が所属するボルフスブルクに3-0で勝利した。内田は先発フル出場し、長谷部はベンチ外だった。

 以下は内田の試合後のコメント。

「(チャンピオンズリーグに続いての先発出場だったが)いつも準備してるし出たら頑張ろうかな、出た時にしっかりできればいいかなと。(自らの出来は)普通だと思います。このレベルで、こういう試合をできれば。これくらいできればいいと思います。

(ボールを回せていたのは)前の選手が走ってくれたんで。まあ。あれくらいできてくればいいと思います。マルコ(ヘーガー)とファルファンが、いいタイミングで走ってくれてたんで(ボールを)出せてた。

(CLの後、気持ち的には)そんなに悪くなかった。(失点に絡んだ)あの1本だけだったし、普通にやればできると思った。そんなに意識はしていない。

(代表戦が控えているが)いい感じでこっち終わったのでうまくつなげられれば。相手も相手ですしアウエーで強いチームとやるのはできない経験ですから、日本がどれくらいやるのかも見れると思うし、面白いと思います」


-yoshiko ryokai from Germany-
[ スポーツナビ 2012年10月7日 10:40 ]




先発フル出場で勝利に貢献したシャルケの篤人である。
相手の攻撃をシャットアウトし、完封しておる。
戦術理解も高く、選手として熟成しておる様子。
篤人の活躍は素直に嬉しい。
これからもドイツでそして欧州で輝いて欲しい。

FC東京戦コメント

2012年10月07日 | Weblog
2012Jリーグ ディビジョン1 第28節


鹿島アントラーズ:ジョルジーニョ
前節から新たなシステムにトライしているが前節も手応えがあったし、選手たちもプラスと考えていた。遠藤が入って、相手陣内でボールを持てるようになった。

私が強く望んだのは守備の徹底と攻守の切り替え。それがうまく出来るようになったし、レナトも本来のポジションでやれるようになり、いいパスが出せ、彼の力を活用できるようになった。

ポゼッションで勝負したり、スピードで勝負したり、色々な攻撃ができるチームだと思っているが、それを本当にピッチで出さないといけないと選手たちには言った。自分のプレー、そしてチームメートのプレーに責任を持ち、チームの一員として勝利するという責務があるということを強調してやってきた。以前も気持ちが入っていればこのようなゲームになることが多かった。後は継続できるかどうかだと思う。

サポーターの皆さんに感謝の気持ちを伝えたい。今の順位は鹿島にふさわしくない順位だが、皆さんには私のことを信じて支えてもらっているし、チームもクラブも支えてもらっている。選手としての4年間は素晴らしいものだったし、あのような経験は他ではなかった。今、私は違う立場でチャンスを与えられているが、今日はほんの少しだけ返せたかと思う。彼らが本当に求めているのは、勝利やタイトルだけではなく、常にチームのために戦う気持ち。それが今日は見せられたと思うし、これから継続していければいいと思う。





【大迫 勇也】
J1通算100試合出場よりチームの勝利だけを考えてプレーした。点が取れればもっと良かったと思うけど、今はチームが勝つことの方が大事。周りの選手が僕を見てくれてるので自由に動くことが出来ている。次の試合はしっかり決めたい。ミーティングで残り試合は全部勝つと話しているので、それが実行できるようにしたいと思う。

【小笠原 満男】
サポーターも含め、一体感を感じられる試合だった。サポーターが力強く応援してくれて選手も応えられた。ボールを奪う意識も強かったし、全員から勝ちたい意識も感じる試合。サポーターが大声で応援してくれて感じるものがあった。残り試合、全部勝つことしか考えていない。

【曽ヶ端 準】
チャンスを作れていたし、うまくボールを回せていた。コースを切ったり、サイドにボールを追いこんだり戻るのも早く、バランスもタイミングも良く意識の高いゲームだった。チームとしてしっかり勝てたことが良かった。

【本山 雅志】
1点入れられてからの出場だったので、得失点のことを考えてしっかり守れと言われて入った。全体的に良かったと思う。プレスも早くて相手のミスも誘え、自分たちのサッカーが出来たし、監督が言っていたサッカーが出来た。

【ドゥトラ】
全体を通して一つにまとまっていたのが今日の結果だと思う。監督が考えるサッカーのイメージを共有できていたので自分は3点取れたし、遠藤、柴崎も得点することが出来た。ハットトリックはプロになって、初めて。プロのキャリアの中では、とても重要なこと。初めてのことなのでどうやって喜びを表して良いかわからない。

【西 大伍】
みんなが一つ一つのプレーで気持ちを見せることができた。前節も同じようにみんなが頑張っていた。もう一歩行ければというところで行けていたし、チームとしてもまとまりがあった。自分自身も良いタイミングで上がれたと思う。

【岩政 大樹】
失点したのでスッキリはしていないが、ドゥトラが取り返してくれた。あそこまで行くと、無失点で終わるのはDFにとって大事な部分でもある。失点した試合で満足という言葉は使わない。今日の勝利はサポーターのおかげだと思っている。


2012年10月06日(土)

本日行われたJ1第28節 F東京戦は5-1で勝利しました。

【J1:第28節 鹿島 vs F東京】ジョルジーニョ監督(鹿島)記者会見コメント(12.10.06)
10月6日(土) 2012 J1リーグ戦 第28節
鹿島 5 - 1 F東京 (15:03/カシマ/15,118人)
得点者:18' ドゥトラ(鹿島)、38' 柴崎岳(鹿島)、69' 遠藤康(鹿島)、71' ドゥトラ(鹿島)、83' 高橋秀人(F東京)、87' ドゥトラ(鹿島)


●ジョルジーニョ監督(鹿島):


Q:ガンバ戦から多少メンバーを変えました。どの辺に狙いがあって、どの辺がうまくいって5点とれたのでしょうか?
「前節からこの新たなシステムでやるようになりましたけど、前節から手応えはありましたし、選手たちもプラスに感じるところはあったんじゃないかと思います。遠藤選手が入ることによって、もう少し相手陣内でボールを持つ時間ができますし、タメをつくれます。僕がこのシステムで求めたことは、チームの守備の安定性と同時に、守から攻の切り替えを速くして、攻撃力を増すということを狙いとしてやってきたので、それがうまくできたのではないかと思います。レナト選手も本来ブラジルで親しんでいたポジションでやることで、力を発揮できるようになりましたし、特に攻撃陣に対するラストパス、スルーパスの精度、あるいは視野の広さが武器としてありますので、それをうまく活用することができるようになったと思います。チームとして、本来ポゼッションというものもありますし、スピードで勝負できるところも元々ありました。ただ、秘めた能力ではなく、それを表に出さなければならないということを選手たちには強調しました。そのなかでいちばん重要なのは、今日、得点したということよりも、やはり気持ちの部分ではないかと思います。選手一人ひとり、自分のプレーに対する、あるいは仲間のプレーに対する責任を発揮しよう、という気持ちが出ていたと思いますし、伝わったと思います。このクラブの一員であるときには、勝利に対する責務が、うちの場合はあるわけなので、それを全員が発揮するためには、やはり気持ちを入れてプレーしなければ達成できないということを話し続けています。以前も、こういう気持ちの入った試合ができたときは強いチームに変貌しますし、それが本来持っている力であって、これを継続できるか、という課題になってくると思います」


Q:試合前に監督がサポーターのところに挨拶に訪れていましたが、そのときサポーターに伝えたかったことと、最高の勝利をプレゼントしたと思いますが、いまサポーターに伝えたいことはありますか?
「まず、感謝、ありがとう、ということを伝えたかったです。チームの順位というのが、チームが持っている力や、このクラブが持っている歴史に相当する順位なのかと言えば、そうではないと思いますし、それに対して彼らは僕の指導法ややり方を信じて応援してもらっています。このクラブや選手を支えてくれているので、僕は感謝の気持ちを示したかった。同時に、僕はサッカー選手として過ごした4年間というのは、非常にすばらしい4年間でしたし、またサポーターに対して感謝というか愛情を注いでもらいましたし、あのような経験はいままでしていませんでした。それをいま違う形で恩返しするチャンスをもらっているので、彼らから支えてもらっているので、その恩返しが少しはできたかと思います。彼らが一番求めているのはタイトルや勝つということより、最後まで諦めずに戦う姿勢だと思うので、そこは彼らに対して十分に示すことができたと思いますし、継続していきたいと思います」


以上

【J1:第28節 鹿島 vs F東京】試合終了後の各選手コメント(12.10.06)
●本山雅志選手(鹿島):
「1点入れられてからだったので得失点があったし、しっかり守れと言われました。あとはキープするところはキープする。うまくできたんじゃないかと思います。今日は全体的に良かった。プレスが速い分、相手のミスも増えた。
やっていることはこの前と一緒です。最後、ちょっと不運な形で入っちゃったけど、今日はホームだし前から行けた。監督の言うサッカーができたと思います」

●大迫勇也選手(鹿島):
「勝って点が取れれば、それに越したことはなかった。もうちょっと落ち着けば良かった。FC東京に験がいいという思いはぜんぜん無い。チームが勝てたことがなにより」

Q:相手のラインが高くチャンスが生まれやすかったが?
「全部行くと速くなり過ぎてしまう。落ち着かせたりすることも考えた。そこは後ろが指示をしてくれたのでよかった」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
Q:ひさびさに良い試合だったと思うが?
「そうですね。チャンスもつくれて、うまくボールをまわせた。そこで点も取れた」

Q:前から行くのは狙いだった?
「ある程度、バランスを見ながらだったと思います」

Q:前半、最後に良いセーブを連発したが?
「みんなが最後まで寄せる意識が高かった。みんなの意識がすごく高い試合だったと思います。次、すぐに試合がありますし、いい形で天皇杯、ナビスコカップにいけるようにしたい」

Q:このところ不本意なパフォーマンスが続いていたが、今日の調子は?
「…普通?(笑)。点数は決められてますし。チームとして勝てたのが大事だと思います」

Q:ドゥトラ選手が覚醒したようでしたが?バックスピンをかけたパスも見られました
「あれ、すごいパスでしたね。リラックスして力が抜けてたんじゃないですか」

●ドゥトラ選手(鹿島):
「今日の試合は全体を通じてチームがひとつにまとまっていた。ひとつにまとまっていたので監督の指示どおり、イメージを共有できた。それが自分の3点、(柴崎)岳と(遠藤)ヤスの1点という結果に繋がったと思います。

Q:ハットトリックについては?
「プロになって初めてハットトリックを決められました。プロのキャリアにとって、意味の大きなハットトリックになりました。初めてのことなのでどういう風に気持ちを表現して良いのかわかりません。サッカー選手は1点取るだけでも嬉しいのに、3点も決めたので戸惑いを感じています」

●小笠原満男選手(鹿島):
「このところ勝ててなかったし、良い試合ができて良かった。今日に関しては一体感を感じられた。サポーターが力強い応援をしてくれたので、選手がそれに応えられた」

Q:いつもより守備のスイッチ役になろうとしていたように見えたが?
「システムとか選手起用とかいろいろあるけど、そこがないと。勝ちたいという気持ちをプレーに出さないといけない。負けることはチームもサポーターも望んでない。サポーターが大きな声を出してくれたことは、感じるものがあった」

Q:これで少し下を意識しなくてすむようになったか?
「オレらが目指しているのはそこじゃない。全部勝って上に行きたい。順位表を見てもキリがない」

●岩政大樹選手(鹿島):
「失点したんでそこまですっきりじゃない。最後、ドゥトラが取り返したんでまあ。あそこまで行けばゼロでいきたい。そこにこだわりたいのがDFとしてはあるので満足とは言わないようにしたい。
今日の勝利は僕たちの勝利と言うよりはサポーターの勝利。チームのために献身的にボールを追う姿勢が出た。いまのような状況でなんでがんばらないんだ、という気持ちが(サポーターのなかには)あると思う。それでも満さんから選手に伝えられたのは『一緒に頑張ろう』ということだった。それで奮い立たない選手はいない。少なくとも僕は感じるものがあった。結果で答えられてよかったと思う。
本来、そういうものがなくてもできないといけない。そういう試合をシーズンのなかで何試合もできるチームが優勝できる。僕たちもそろそろそういうところに気がつかないといけない。次を続けていけるかどうか。そこからが僕らの勝利になると思う」


[ J1:第28節 鹿島 vs F東京 ]

ホームの鹿島は18分、ドゥトラのゴールで先制した。ドゥトラは71分、87分にもゴールを挙げハットトリックを達成した。

[ J1:第28節 鹿島 vs F東京 ]

追加点を決めて喜ぶ柴崎岳。柴崎はこれがリーグ戦初ゴールとなった。

[ J1:第28節 鹿島 vs F東京 ]

2点リードで前半を折り返した鹿島は69分に遠藤康のゴールでF東京を突き放した。遠藤は今季6ゴール目となった。

[ J1:第28節 鹿島 vs F東京 ]WOWプレーヤーズアワード:柴崎岳選手(鹿島)

本日の試合で決勝点をあげた柴崎岳選手(鹿島)が、この試合のWOWプレーヤーズアワードに選ばれた。


5得点大勝の鹿島・ジョルジーニョ監督「サポーターに恩返しを」
 J1第28節が6日に行われ、ホームの鹿島アントラーズがFC東京を5-1で粉砕した。ここ3試合勝ち星から遠ざかり嫌なムードが漂っていた鹿島だが、ドゥトラのハットトリックを含む5得点の勝利で、そのムードを一蹴した。

 以下は、試合後のジョルジーニョ監督(鹿島)の会見要旨。

――ガンバ大阪戦からメンバーを変えた狙いは? また、どのあたりがうまくいって5点とれたのでしょうか?

 前節からこの新たなシステムでやるようになりましたけど、前節から手応えはありましたし、選手たちもプラスに感じるところはあったんじゃないかと思います。遠藤康が入ることによって、相手陣内でボールを持つ時間ができますし、中盤でタメをつくれます。

 僕がこのシステムで求めたことは、チームの守備を安定させると同時に、守から攻の切り替えを早くして、攻撃力を増すということです。今日は、それがうまくできたのではないかと思います。
 
 レナトもブラジルで慣れ親しんでいたポジションでやることで、力を発揮できるようになりました。特に攻撃陣に対するラストパスの精度、あるいは視野の広さが武器としてあるので、それをうまく活用することができるようになったと思います。

 チームのコンセプトとして、ポゼッションを高めるというものもありますが、スピードで勝負できるところも、もともとありました。ただ、能力を秘めたままにするのではなく、それを表に出さなければならないということを選手たちには強調しました。

 そのなかで一番重要なのは、得点したということよりも、勝利に貢献しようとする気持ちの部分ではないかと思います。選手一人ひとり、自分のプレーに対する、あるいは仲間のプレーに対する責任を発揮しよう、という気持ちが出ていたと思いますし、伝わったと思います。

 このクラブの一員であるとき、勝利に対する責務があります。それを全員が達成するためには、やはり気持ちを入れてプレーしなければ達成できないということを話し続けています。

 以前も、こういう気持ちの入った試合ができたときは強いチームに変貌しますし、それが本来、鹿島が持っている力であって、これを継続できるかという部分が今後の課題になってくると思います。

――試合前、監督がサポーターに挨拶(あいさつ)に訪れていましたが、そのときサポーターに伝えたかったことは? また、最高の勝利をプレゼントし、今サポーターに伝えたいことは?

 まず、感謝、ありがとう、ということを伝えたかったです。チームの順位というのが、チームが持っている力や、このクラブが持っている歴史に相当する順位なのかと言えば、そうではないと思います。

 このような状況でもサポーターは僕の指導法や、やり方を信じて応援してくれています。彼らは、このクラブや選手を支えてくれていて、僕がサッカー選手として鹿島で過ごした4年間の間も、僕はサポーターから愛情を注いでもらい、それまでにない経験をさせてもらいました。そのことに対して、いま違う形で恩返しするチャンスをもらっているので、感謝の気持ちを示したかった。

 それに、今もまた彼らからの支えをもらっているので、今日の試合でその恩返しが少しはできたかと思います。彼らが一番求めているのはタイトルや勝つということより、最後まであきらめずに戦う姿勢だと思うので、そこは彼らに対して十分に示すことができたと思いますし、継続していきたいと思います。


取材協力:Jリーグメディアプロモーション
[ スポーツナビ 2012年10月6日 22:33 ]


[10.6 J1第28節 鹿島5-1F東京 カシマ]
 積極果敢にゴールを狙い続けた。鹿島アントラーズのMFドゥトラは、前半に4本、後半に4本、計8本とこの試合で最多のシュートを放ち、そのうちの3本をゴールに結びつけ、5-1の勝利の立役者となっている。

 最初のゴールは前半18分だった。右サイドからMF柴崎岳が入れたクロスをGK権田修一が弾くと、こぼれ球をゴールに流し込んだ。3点をリードした後半26分には、FW大迫勇也がDF3人を引き付ける。ゴール正面でフリーになっていたドゥトラは、右足でしっかりとシュートを決めた。そして、1点を返されて迎えた後半42分、豪快なミドルシュートを叩き込み、ハットトリックを達成した。

「ハットトリックは、プロになって初めてです。非常に意味の大きいハットトリックです。初めてのことなので、この喜びをどんな言葉で表せばいいのか分かりません。まだ少し興奮しています。1点取るだけでも嬉しいのに、3点も決めることができて、戸惑っています」と、興奮気味に語った。

 チームの戦いぶりにも手応えを感じたと振り返る。「今日の試合は全体を通じて、チームがひとつにまとまっていました。みんなでイメージを共有できたことが、自分の3点と、(柴崎)岳、(遠藤)康のゴールにつながったと思います」と、久しぶりの勝利を喜んだ。

 5-1の大勝、プロ初のハットに興奮を隠せなかったが、シーズン途中にJ2の京都から、J最多のタイトルを誇る鹿島へ移籍したブラジル人は、タイトルへの執念を見せた。

「今の順位を冷静に見れば、Jリーグの優勝は難しいと思います。それでも、私たちにはナビスコ杯、天皇杯というカップ戦で優勝するチャンスが、まだ残されています。カップ戦は負けたらそこで終わってしまうので、タイトルを取れるように気を引き締めてやりたい」と、10日の天皇杯3回戦・鳥取戦、13日のナビスコ杯・柏戦での勝利を誓った。

(取材・文 河合拓)

ヤスの起用について語るジョルジーニョ監督である。
相手陣内でのタメに期待したとのこと
その采配が功を奏し、ヤスとレナトは素晴らしいコンビネーションを魅せた。
二人共に左利きということで同じリズムを持っておるのであろうか。
二人のレフティが奏でる攻撃を今後も楽しんでいきたい。