鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

リーグ戦・無得点への施策は如何に

2012年04月01日 | Weblog
【Jリーグ】深刻!強豪・鹿島を悩ますゴール欠乏症の負の連鎖
浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
photo by GettyImages




 3月10日に新シーズンが開幕して以来、J1のリーグ戦は、こと東京近郊に限れば、週末ごとに降る雨にたたられっぱなし。そんな悪天候に影響されたわけでもないのだろうが、今年のJ1はかなりの荒れ模様となっている。

 開幕前には優勝候補に挙げられていた鹿島、G大阪が、先週末(3月24、25日)に行なわれた第3節終了時点で3戦全敗。また、横浜F・マリノスも、1分け2敗と勝利がないまま。過去、J1で優勝経験を持つ強豪クラブが、大苦戦を強いられているのだ。

 3月31日、激しい風雨に見舞われるなか、日産スタジアムで行なわれたのは、低迷続く横浜FMと鹿島との直接対決。互いに初勝利を目指しての一戦は、しかし、天候以上にお寒い内容でスコアレスドローに終わった。試合後の両指揮官が図らずも口にした同じ主旨の言葉が、それぞれの現状を物語っている。

「何も改善していないわけではない。目指しているところに、たどり着き始めているのではないだろうか」(ジョルジーニョ・鹿島監督)

「まだまだの部分が多いが、少し改善の兆しはある。少しシステムを変えて、いい方向への変化が見えた」(樋口靖洋・横浜FM監督)

 ジョルジーニョ、樋口両監督は、揃って改善の方向に向かっていることを強調した。だが、それを素直に受け止められるほど、充実した試合内容だったとは思えない。

 とりわけ気になるのは、鹿島の不振だ。

 失礼ながら、開幕前の段階から決して前評判が高いわけではなかった横浜FMとは、同じ苦戦でもその意味合いはまったく異なる。シーズン序盤とはいえ、鹿島はここまで勝ち星がないばかりか、4試合で無得点。「優勝候補のちょっとしたつまずき」で片付けるには、あまりにも症状が重篤だ。そこに、3年ぶりの覇権奪回を目指す元王者の風格は感じられない。

 それでも、ジョルジーニョ監督は選手への信頼を口にする。

「アントラーズの選手の質を考えると、リーグ戦4試合無得点は信じられない」

 そう話す指揮官は、「(得点が)1回入れば、FWは自信が深まって波に乗れる」とも言い、あくまで楽観的な視点に立つ。

 が、相手ディフェンスを崩し切れず、DFにシュートをぶつけるだけの単発の攻撃を見せ続けられた後では、どうにも説得力に欠けると言わざるをえない。

 実際、この日、ジュニーニョに代わって初先発した興梠慎三は、「誰かひとり、FWが点を取れたら(ノーゴールの)プレッシャーはなくなると思う」と話しつつも、こう続けた。

「クサビの縦パスを入れてサイドに展開しても、サイドからのクロスに対してFW1枚しか(ゴール前に)入っていないし、サイドで崩そうにもサイドの枚数も少ない。やっていて、『あれっ?』という感じはある」

 それでも、かつて選手として鹿島の黄金期を支えた指揮官は、チーム作りは着実に進んでおり、あくまで改善に向かっていることを強調する。

 確かに、横浜FM戦に関して言えば、押し気味に試合を進めたのは鹿島のほうであり、ゴールに迫るシーンは何度かあった。ジョルジーニョ監督が言うように、「何も改善していないわけではない」のだろう。

 しかし、「内容は悪くないから、いずれ結果が出るはず」と思っていても、「なかなか勝てずにいると、次第に内容も悪くなっていく」という悪循環に陥りがちなのは、得てして前評判が高かったクラブである。そのことは、過去の歴史も物語っている。

 しかも、経験のある選手を中心にシーズンをスタートしながら負けが続いたことで、指揮官は「過渡期にあり、選手を入れ替える時期にある」と、若手を積極的に起用。もちろん、これがカンフル剤となって勝利につながればいいのだが、結果として事態は好転していない。連敗が続くなかで、若い選手がその重圧に押しつぶされることにでもなれば、さらなる負の連鎖を引き起こしかねない。

「(3連敗という)置かれている状況を考えると、勝ち点1が取れたことは喜ばしい」

 そう話すジョルジーニョ監督は、「4試合のうち3試合がアウェーゲームであることを考えれば、上々の内容」だとも言った。

 だが、最下位に沈む現在、とにもかくにも早く勝ち点3がほしいというのが、正直なところではないだろうか。あまりに悠長に構えていると、取り返しのつかないことにもなりかねない。


リーグ戦、無得点・未勝利に警鐘を鳴らす浅田氏のコラムである。
確かに結果だけを見れば危機的状況と言って良かろう。
しかしながら、試合内容、そしてチーム戦術は浸透しており、期待させるものがあることも事実であろう。
若手の経験も積むことが出来ており、総合的に良くなっておる手応えを感じる。
これを楽観的と切って捨てれば、それまでではあるが、不安ばかりを募らせたところで、我等に出来ることは少ない。
現場である指揮官は、表には出さずに苦悩しておるであろうし、首脳陣は助っ人としてドゥトラを手に入れた。
月が変わった今月から気候も変わるところで、心機一転し、結果を出してくれると信じたい。
期待しておる。

水戸・隆行、攻撃に手応え無し

2012年04月01日 | Weblog
【J2:第6節 山形 vs 水戸】試合終了後の各選手コメント(12.04.01)
4月1日(日) 2012 J2リーグ戦 第6節
山形 0 - 0 水戸 (13:04/NDスタ/6,179人)

●鈴木隆行選手(水戸):
Q:攻撃での手ごたえは?
「崩すところまでは行ってないので、手ごたえはないですね。ペナルティーエリアの近くまでボールを運んで、そこで何かできないと、得点する雰囲気も出てこないし、可能性が見えないので、ただ回してるだけでそれほど怖さはないと思います」


無得点に終えた水戸の隆行である。
1TOPを任され、身体を張ってチームを引っ張っておる。
この試合は結果を残せなんだが、次はゴールを決めて欲しい。
楽しみにしておる。

山形・中島、3戦連続弾宣言

2012年04月01日 | Weblog
中島、3戦連発宣言…山形

リラックスした表情で前日練習に臨むFW中島(左)

 J2山形は1日にホーム(13時、NDスタ)で水戸と対戦する。FW中島裕希(27)は31日、「ゴールを決めてチーム勝利に貢献したい」。前節まで2戦連続でゴールを決めた男が3戦連続ゴールを誓った。

 中島は仙台在籍時(当時J2)の07年4月に自身初となる3戦連続ゴールを達成し、白星に貢献した。その際の対戦相手も水戸と、偶然とは思えない巡り合わせに闘志を燃やす。「水戸は前に前にと攻撃に来る印象。サイドバックの裏をついていきたい」と、敵を迎え撃つ準備は万端だ。

 この日の前日練習でも笑顔でプレーするなど、余裕の表情を見せた。「コンディションもいいし、強い気持ちでサッカーができている」。5年前のいい思い出がある相手を撃破し、チームを勝利へと導く。

(2012年4月1日12時50分 スポーツ報知)

3戦連続ゴールを誓う山形の中島である。
中島がなだれ込むようにゴールに迫れば、チームは活気づくであろう。
中島のゴールで勝利に導いて欲しい。
注目しておる。

Fマリノス戦レビュー

2012年04月01日 | Weblog
【J1:第4節 横浜FM vs 鹿島】レポート:両チームが渇望した白星は奪えずも、勝利への地固めに一歩ずつ前進(12.04.01)
3月31日(土) 2012 J1リーグ戦 第4節
横浜FM 0 - 0 鹿島 (19:03/日産ス/22,126人)


横浜F・マリノスの『20周年メモリアルゲーム』ということで、さまざまな演出が用意されていた。試合前、93年のJリーグ開幕戦でのエバートンのゴールから始まり、03年、04年度の優勝シーン、栗原勇蔵のチーム通算1000ゴールまで、名シーンが続々と映像が流される。選手入場後にはイレブンを、この日、来場した1993年から4年間在籍のMF、ダビド・ビスコンティ氏が激励した。

試合の立ち上がりから25分ぐらいまでは、横浜FMがやや押し気味にゲームを運んでいた。この日、大黒将志が1トップを張り、中村俊輔がトップ下を務め、今季初先発の中町公祐が谷口博之とダブルボランチを組む、中盤に厚みをもたせた布陣がある程度、機能。ボールポゼッションがスムーズになった。特に効いていたのは中町だ。「マチ(中町)からいいボールが出た」と中村も言うように、ダイレクトやワンタッチプレーが多いシンプルな配球ながら、的確な“散らし”が、淀みないボール回しを生む。

また、中盤がサイドハーフを含め5枚になったということで、守備の面でもメリットが。「(守備の時には)自分も下がってスリーボランチみたいになって守った」(中村)結果、上手くリトリートして、守備の穴を丁寧に埋めることができたのが、無失点の要因の一つだったのではないか。
ただし、良い面もあれば、悪い面も。中盤に比重が置かれたため、どうしてもゴール前での迫力を欠いたことだ。それを如実に表しているのが、前後半を合わせたシュート数3本という結果である。その中に決定機は含まれておらず、これが新たな課題として浮き彫りになった。

試合は、25分を過ぎると鹿島の選手たちが、躍動し始める。鹿島らしく前線の選手が流動的に動き回り、ボールを引き出してから落とし、それを受けた小笠原満男らのMFにサイドバックも絡んで、相手のサイドをえぐりにかかる。19歳の梅鉢貴秀も落ち着いたボールさばきで、リンクマンに徹した。決定機もあった。43分、左CKを飛び込んだ岩政大樹が足で合わせ、ループ気味になったシュートが、ゴールに吸い込まれるように見えた。しかし、GK飯倉大樹が間一髪、左手で弾き出す好セーブで防いだ。

後半に入ると前半から降り出した雨が、一層激しさを増し、極寒の冷え込みに。試合はお互いチャンスが訪れそうで、なかなか訪れない。57分、中澤佑二を突破してゴール前に侵入した興梠慎三を、栗原勇蔵がナイスカバーで止める。74分、ゴール前で中村が、走り込んだ金井貢史へ絶妙なタイミングでスルーパスを送ったが、ここは岩政が執念のスライディングタックル。横浜FMは小野裕二、鹿島はジュニーニョと、それぞれベンチに置いていたジョーカーも使ったが、それでもゴールは遠かった。

この結果、両チームともリーグ戦未勝利という状況と決別することはできなかった。しかしながら、「中町は十分役割をこなしてくれた」(樋口靖洋監督)、「今日は、チームにとって勝点以上の収穫もあった。一つが梅鉢(貴秀)の活躍」(ジョルジーニョ監督)と、新たな人材も見つかった。勝利のための地固めは、お互い完成に近づいているに違いない。


2012.04.01 Reported by 小林智明(インサイド)

Fマリノス視点のレポート故、Fマリノスにも勝機があったかの如く書かれておる。
しかしながら、シュート3本に抑え込まれたFマリノス攻撃陣と、11本を放った鹿島を同列には比較出来まい。
確かに4試合連続無得点で最下位に沈んでおることは嘆かわしい。
とはいえ、新戦力の台頭に完封、そして攻撃の機能と光明も見えておる。
結果は無念であるが、次に繋がる試合であった。

Fマリノス戦コメント・報道

2012年04月01日 | Weblog
2012Jリーグ ディビジョン1 第4節


鹿島アントラーズ:ジョルジーニョ
ゴールできなかったのは本当に残念だが、チームとしての姿勢、やろうとしていた部分は随所に出ていた。アウェイでの勝点1は我々が置かれている状況を考えれば、いい勝点だったし喜ばしい。しかしもっと喜ばしいのは、梅鉢と昌子という2人の若手が自信を持ってプレーしてくれたこと。今後につながると思う。(メンバー変更に関して)ジュニーニョが体力的な部分やコンビネーションの部分で合わないところもあって、先発では使わなかった。興梠は良かったと思うし、これでゴールが取れればもっと良かったが、次の試合への自信になると思う。梅鉢が踏ん張ったことで柴崎らが前目でプレーできたことも良かった点の1つ。西も思い切りの良い攻撃が出せたし、新井場が戻ってくることでまた競争が生まれると思う。この勝点1がこれから多くの勝点になればいいし、次は得点が生まれればいいと思う。

【本山 雅志】
監督からはスルーパスを狙えという指示をもらい、入った。ちょっと狙い過ぎたかも。全体的に悪くは無かったが、自分の狙いに対して相手も修正してきた。入りそうな予感は毎試合ある。勝点1だから良くはない。

【小笠原 満男】
悔しいが試合はまだ続く。何よりサポーターが最後まで応援してくれたことが嬉しかった。次はホームだし勝っている姿を見せたい。若い選手には細かい指示じゃなく、良さを出して上げるように俺らがカバーしないといけない。勝たないといけないけど、いい部分もあったから、これを乗り越えられればチーム力も上がる。

【興梠 慎三】
キープできるし内容は良いと思う。ただカウンターの時に昔なら4人、5人と押し上げて来たけど、枚数が足りない感じがする。FWを追い越すような動きがあっても良いと思うが、守備がきついんで難しい部分もある。内容が悪くて勝点1ならいいけど、良くて勝点1だから納得できない。個人的には久々の先発で試合勘はつかめた。

【大迫 勇也】
ゴール前で決めないと。後ろが頑張ってくれたのに点を決められずに申し訳なかった。

【昌子 源】
雨が降っている中で押し込まれている状態だったので難しいことをせずに、シンプルにつないでプレーすることを心掛けた。0-0での出場で点を取られたらまずい状況での出場は少し信頼を得られたのかと思う。一歩づつ成長している。


2012年03月31日(土)

本日行われたJ1第4節横浜FM戦は0-0のスコアレスドローに終わりました。

【J1:第4節 横浜FM vs 鹿島】ジョルジーニョ監督(鹿島)記者会見コメント(12.03.31)
3月31日(土) 2012 J1リーグ戦 第4節
横浜FM 0 - 0 鹿島 (19:03/日産ス/22,126人)


●ジョルジーニョ監督(鹿島):
Q:勝点1を得た今日の試合と結果をどう捉えるか?
「勝点3をめざして戦ったが、置かれている状況を考えれば、勝点1でも、喜ばしいことではないか。ようやく一つのスタートが切れた。
得点チャンスもあったが、今日は相手のGKを称えるべきだろう。ただチームとしてのオーガニゼーション、戦う姿勢という部分は良かったと思う。J1リーグ戦3連敗という中、チームとしてやるべきことがあり、目指すところがある中、少しずつたどり着け始めたのではないかと思っている」

Q:今のチームは、昨年と比べてどういう状態か?
「宮崎の合宿からスタートして、少しずつチームづくりを進めている段階だ。J1リーグ戦4試合で、まだ点が入っていないというところだけを捉えれば、確かに数字上何も残っていない。しかし改善に向けて何もしていないわけではない。いろいろな形でのシュート練習も取り入れているし、メンタル面でもケアしている。ミスを恐れずにシュートを打つように繰り返し言っている。まずシュートを打たなければ何も始まらないし、まずシュートを打とうという気持ちに持っていくようにという作業をやっているところだ。サッカーで一番の魅力は得点の場面なので、その改善に取り組んでいる。
また新加入のドゥトラは、今試合に出ている選手とはタイプが異なるし、ハーフとしてもFWとしてもオフェンスにプラスとなるはずだ。許された条件の中で、良くしようとする努力は続けている。
得点が取れないという状況は、34節まで続くとは考えていない。1点入れば選手に自信も出てくるし、状況は変わる。

今日は、チームにとって勝点以上の収穫もあった。一つが梅鉢の活躍で、19歳の若い選手が、自信を持ってプレーをしてほしいという要求に対してしっかりと応えてくれたという部分が、今すぐではないかもしれないが、今後のチームにとって非常にいい収穫になったし、周りへのいい刺激にもなっただろう。今後にとって明るいニュースと言える」


以上

【J1:第4節 横浜FM vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(12.03.31)
●小笠原満男選手(鹿島):
「悔しい。でも、まだまだ試合は続くので…。今日はいい部分もいっぱいあった。何より試合後にサポーターが応援してくれたのが、個人的にはすごくうれしくて。こんな結果なのに…。やっぱりああいう人たちに喜んでもらえるような結果を出していかなければいけないなと思う。下を向いていられない。若い選手には、あれこれ注文するんじゃなくて、良さを出してあげられるように、俺らがカバーしてあげるようにしている。チーム全員で戦っていきたいなと思います」

●大迫勇也選手(鹿島):
「ゴール前で決めなければいけないと思います。本当に後ろが守ってくれていたので、今日は決めたかったですね。申し訳ないです…」


[ J1:第4節 横浜FM vs 鹿島 ]

山村和也(鹿島)と小野裕二(横浜FM)のチームの次世代を担う選手同士のマッチアップ。
試合はアウェイの鹿島が横浜FMのほぼ3倍の11本のシュートを放つもゴールをあげることはできず0-0のスコアレスドローで終了した。


【鹿島】最下位脱出できず/J1
<J1:横浜0-0鹿島>◇第4節◇31日◇日産ス

 クラブ史上ワーストの開幕3連敗を喫した鹿島が、最下位脱出を果たすことができなかった。敵地に乗り込み同じくリーグ戦未勝利の横浜と対戦。2年目のMF梅鉢貴秀(19)がリーグ戦初出場初先発。不動のFWジュニーニョ(34)が控えに回り、FW興梠慎三(25)が今季初先発するなど、ジョルジーニョ監督(47)が積極的に動いた。

 チャンスはつくったが、結果はドローに終わった。連敗は3で止めたが、リーグ戦開幕から無得点が4試合に伸びて最下位のまま。MF柴崎岳(19)は「結果が伴わないと満足はできない。結果が伴っても満足できない試合はありますけど…」と悔しそうな表情を浮かべた。ジョルジーニョ監督は「勝ち点1を取れた。とりあえずスタートできた」と話したが、厳しい戦いはまだ続きそうだ。
 [2012年3月31日22時27分]

【鹿島】梅鉢初先発 警告に苦笑い/J1
<J1:横浜0-0鹿島>◇第4節◇31日◇日産ス

 鹿島の2年目MF梅鉢貴秀(19)がリーグ戦初出場を初先発で飾った。日本代表MF増田誓志(26)に代わり、ボランチで先発。MF小笠原満男(32)とともに連係し、横浜MF中村俊輔(33)を抑えた。ジョルジーニョ監督(47)からは早い時間帯での警告を控えるように指示されていたが、前半14分に警告を受けてしまい「監督には試合後にあのタイミングで警告をもらったらダメだと言われました」と苦笑い。それでもジョルジーニョ監督が会見で自身のプレーを称賛していたことを伝え聞くと「それはうれしいです。試合前のミーティングで一番緊張しましたけど、グラウンドに入ってしまえば緊張しなかったです」と振り返っていた。
 [2012年3月31日22時25分]

鹿島ドロー、4戦不発で依然最下位/J1

前半、ゴール前で横浜DF金井(右)に倒される鹿島FW興梠。背中は横浜DF栗原

<J1:横浜0-0鹿島>◇第4節◇31日◇日産ス

 鹿島は、今季リーグ戦で初めてつかんだ勝ち点1。だが、復権を目指す名門が満足するはずがない。雨が降りしきる中、試合終了の笛が鳴り響くと、鹿島イレブンは肩を落とした。「悔しい結果。満足できるはずがないです」。主将のMF小笠原満男(32)は悔しさをあらわにした。

 クラブ史上ワーストの開幕3連敗を喫し、最下位というどん底の状態でジョルジーニョ監督は激しく動いた。リーグ戦初出場の2年目MF梅鉢を日本代表MF増田に代えて先発起用。不動のFWジュニーニョも控えに回し、FW興梠を今季初先発させた。

 確かに興梠は自慢の速さで好機をつくり、梅鉢も中盤で粘り強い守備を披露した。ただ、何かが足りない。興梠は「チーム状態のいい時はカウンターの時にFWを追い越す動きが中盤にもっとあった。今はFWはFW、中盤は中盤という感じがする」とこぼした。

 連敗こそ「3」で止めたが、リーグ開幕からの無得点は「4」に。これは94年の名古屋に並ぶJ1ワーストタイ記録。不名誉な事態に、大迫は「今日は点を取りたかった…」と唇をかみしめ、ジョルジーニョ監督は「選手の質を考えると4試合無得点は信じられないが、永遠に(無得点は)続かない」と気持ちを切り替えた。

 試合終了後、敵地に詰めかけたサポーターから大きな応援コールが上がった。小笠原は「サポーターの応援が何よりもうれしかった。上に上がっていくためにも次は勝ちたい」と力を込めた。依然として最下位。もう下はない。あとは上昇あるのみだ。【菅家大輔】

 ◆シーズン開幕からの連続試合無得点 鹿島が開幕からリーグ戦4試合連続無得点で、94年の名古屋に並ぶJ1ワースト記録。今季の鹿島は●●●△。94年の名古屋は●●●●で最終的に12チーム中11位だった。開幕からに限らない連続試合無得点は6試合連続がワーストで、07年第25~30節の横浜FC、10年第13~18節の京都が記録。
 [2012年4月1日7時6分 紙面から]

鹿島、先発入れ替えも初勝利ならず

横浜M-鹿島 前半、競り合う鹿島・梅鉢(左)と横浜・斎藤=日産スタジアム

 J1第4節(31日、横浜M0-0鹿島、日産ス)鹿島は興梠と西が今季初先発し、19歳の梅鉢もJ1初出場を果たした。初勝利はならなかったが、興梠は「ボールをつなげたし、主導権は握れた」と引き分けを前向きにとらえた。

 2年目の梅鉢は守備的MFとして奮闘。ジョルジーニョ監督は「今は少しずつ選手を入れ替えている時期。梅鉢の活躍は勝ち点以上の収穫」と話した。(共同)

鹿島 先発入れ替えて引き分け「梅鉢の活躍は勝ち点以上の収穫」
J1第4節 鹿島0-0横浜 (3月31日 日産ス)

 鹿島は興梠と西が今季初先発し、19歳の梅鉢もJ1初出場を果たした。初勝利はならなかったが、興梠は「ボールをつなげたし、主導権は握れた」と引き分けを前向きにとらえた。

 2年目の梅鉢は守備的MFとして奮闘。ジョルジーニョ監督は「今は少しずつ選手を入れ替えている時期。梅鉢の活躍は勝ち点以上の収穫」と話した。
[ 2012年3月31日 22:48 ]

鹿島 Jワーストタイの開幕4試合連続無得点…
J1第4節 鹿島0―0横浜 (3月31日 日産ス)


横浜と無得点で引き分け、疲れた表情の鹿島イレブン
Photo By 共同


 ゼロ行進が止まらない。鹿島はアウェーで横浜に0―0で引き分け、開幕から4試合連続で無得点に終わった。94年の名古屋と並ぶJ1ワースト記録。昨年12月3日の昨季最終節・横浜戦の前半32分に大迫がネットを揺らしたのを最後にクラブ最長の418分もリーグ戦の得点から遠ざかっている。今季初先発した興梠は「攻撃の枚数が少ない感じ。FWを追い越す動きがもっと必要」と口にした。

 ジョルジーニョ監督は日本代表の増田に代えて、公式戦出場経験のなかった梅鉢をボランチで先発に抜てき。調子の上がらないジュニーニョを先発から外すなど策を講じたが、最下位脱出はならず。それでも就任後初勝ち点を手にし「この最初の勝ち点が今後の多くの勝ち点のスタートになると信じている」と必死に前を向いた。
[ 2012年4月1日 06:00 ]

J1ワーストタイ!開幕4戦連続の無得点…鹿島
 ◆J1第4節 横浜M0―0鹿島(31日・日産スタジアム) 鹿島・ジョルジーニョ監督のてこ入れも結果には結びつかなかった。今季初出場のFW興梠、プロ初先発のMF梅鉢をピッチに送り込み、3連敗中のチームを活性化させようとしたが、結果は4試合連続無得点でドロー。開幕からの連続無得点試合では94年の名古屋に並ぶJ1ワーストタイとなり、昨季から続く無得点時間は418分でクラブワースト記録を更新した。

 FW興梠は「決定機の数が少ない。FWはFW、中盤は中盤という感じで孤立している感じがした。もっと2列目が追い越していく形がほしい」と攻撃に関しては、改善が必要な状況だ。ただ、序盤からメンバー入れ替えの効果もあり、気迫ある守備で横浜Mを圧倒。内容は上向きになっており、ジョルジーニョ監督も「この日の勝ち点1が今後、多くの勝ち点を呼び込むことを期待している」と振り返った。
(2012年4月1日06時02分 スポーツ報知)

鹿島・梅鉢が先発デビュー、柴崎らプロ2年目の同期が存在感

[3.31 J1第4節 横浜FM0-0鹿島 日産ス]

 鹿島アントラーズのMF梅鉢貴秀がダブルボランチの一角で先発し、プロデビューを飾った。関西大一高(大阪)から昨季入団したプロ2年目の19歳。「ミーティングが一番緊張した。心臓ってこんなに高鳴るもんなんやなって。でも、グラウンドに入ってしまえば緊張はしなかった」。積極的にボールを呼び込んではシンプルにさばき、守備にも奔走。「バイタルを空けないように、シンプルにプレーして、多くを考えすぎないようにした」と、後半31分に交代するまでピッチを駆け回った。

 MF増田誓志をベンチに追いやり、MF小笠原満男と中盤の底でコンビを組んだ。相手のトップ下にはMF中村俊輔がいた。「切り返しとかが深くて、読みづらかった。そこの対応は難しかったけど、満男さんも近くでケアしてくれていたので、そこはよかった」。日本屈指の司令塔に厳しく寄せ、周囲と連動して自由を与えなかった。

 前半14分にはMF齋藤学のドリブル突破をファウルで止め、イエローカードを受けた。ジョルジーニョ監督には試合後「あのタイミング(早い時間帯)でイエローカードをもらったらダメだ」と言われたというが、指揮官もスコアレスドローに終わった一戦の収穫として梅鉢のプレーを挙げていた。

 梅鉢に代わってピッチに入ったのは同期のDF昌子源。リーグデビューを果たした前節・広島戦(0-2)に続いて2戦連続の途中出場と、完全に先発に定着しているMF柴崎岳、開幕から4試合連続でベンチ入りのMF土居聖真を含め、プロ2年目の選手が着々と存在感を高めてきている。若手の台頭が、苦境に立たされたチームの力になるか。世代交代のタイミングも今後の命運を握ってきそうだ。

(取材・文 西山紘平)

バチのデビューは合格と言って良かろう。
粘り強い守備でFマリノスの攻撃の芽を摘んだ。
バチがこのプレイを積み重ねて行けば、チームが安定し活気づいて行くこと間違い無しである。
ジョルジーニョ監督もこの試合の収穫の一つと述べておる。
交代で入った源も安定した守備をし、監督の信頼を得つつある。
完全にチームの軸となった岳、ベンチに確実に入るようになった聖真と、昨季の新人は確実に力をつけておる。
若き92年組がチームの中心となっていく姿を観られる我等は幸せと言えよう。
この先が楽しみである。