李正秀はW杯で自信 岩政は悔しさが収穫
鹿島のW杯日本代表DF岩政と韓国代表DF李正秀が練習に合流した。フィールドプレーヤーではDF内田、FW森本とともに出番がなかった岩政は「悔しいというモチベーションを得られたのは収穫」とJリーグ再開初戦となる14日の湘南戦でうっ憤を爆発させる考え。
2得点を挙げて韓国代表の16強進出に大きく貢献した李正秀は「(アルゼンチンの)メッシとはレベルの違いを感じたけど、イグアインやテベスとはやれる手応えも得た」と自信をつけた様子だった。
[ 2010年07月06日 ]
J1鹿島 W杯戦士がチーム合流
2010/07/06 (火) 本紙朝刊 スポーツ A版 6頁
サッカーのワールドカップ(W杯)で16強入りした日本代表の岩政大樹、韓国代表の李正秀が5日、Jリーグ1部(J1)鹿島の練習に合流した。岩政は「出られなかった悔しさが強い」、2得点で攻守に活躍した李正秀は「自信を深めた」と語った。W杯での思いをリーグ戦にぶつける。
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■岩政大樹 〝悔しさ〟Jにぶつける
W杯を終え、昨年から伸ばしていた髪を短くした。「こういう時は、何かしら気分を変えたくなる」。出番なし。世界の舞台を踏めずはっきりと口にした。「悔しい」
メンバー入りしても、出場の見込みが薄いことは分かっていた。試合中は、控えの役割に徹していた。だが、サッカー選手としての「欲」を抑えられない自分がいた。「次のチャンスは4年後」と考えると、「W杯に出られるだけで、満足感はあるのか」との大会前の想像は、吹き飛んでいた。
「W杯は試合ができなかった悔しさと、新しいモチベーションを得られた」。髪を切って気持ちを切り替えた表情には、熱い感情がふつふつとわき出した。「早く中断明けのJリーグに、気持ちをぶつけたい」
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■李正秀 世界と相対、貴重な財産
全試合にフル出場。セットプレーから2ゴールを決め、決勝トーナメント進出に大きく貢献した。「アジアのチームが世界に通用することを証明できた」
欧州で活躍する選手を数多くそろえ、史上最強と言われたチームの守備を最後まで支えた。アルゼンチン戦はイグアイン、テベスといった世界一線級のFWと相対し、「ある程度普通に戦えた」。メッシとも「瞬間的なスピードが全く違った」と貴重な財産となった。
敗戦から大きな教訓を得た。「世界の強豪は守備力が違う。勝ち残るのはすべてディフェンスが強い。私たちが8失点したことはとても残念」。すべての経験が「自信につながった」というW杯の次は、日本のピッチで期待に応える。「自分が経験したことを、Jリーグで存分に出したい」
南アフリカW杯でそれぞれ成長を果たしたCBコンビである。
岩政は悔しさをバネにイ・ジョンスは強豪との試合で自らの力に自信を付けて還ってきた。
特にイ・ジョンスは守備だけでなく二得点という大きな結果を出したと言えよう。
我等が壁は世界の壁なのである。
野沢と満男からのボールに岩政とイ・ジョンスが飛び込めば必ずや得点機に結びつこう。
来週に再開するJリーグが楽しみである。