鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

継続で三連覇

2009年12月08日 | Weblog
【Jリーグ】黄金世代と若手がうまく融合した鹿島がJ1を3連覇
最後のJ1昇格切符は湘南へ

12月5・6日の週末は極めて多忙だった。まず日本時間5日深夜2時から始まった2010年ワールドカップ抽選を見守り、昼から湘南ベルマーレのJ1昇格への最終戦をテレビで見ながら埼玉へ。浦和レッズ対鹿島アントラーズ戦を現地で取材した。その後、故郷・松本へ直行し、6日は地域リーグ決勝大会決勝ラウンド最終日を取材。応援している松本山雅のJFL昇格を見届けた。まさにサッカーネタ満載の週末だったので、何から書いたらいいか迷ってしまう。まずはJ最終日の総括をしたいと思う。

J2最終節の方は湘南が水戸ホーリーホックに3-2で逆転勝利し、11年ぶりのJ1復帰を果たした。反町康治監督の最大の功績は「万年J2」になりがちだった選手たちのメンタリティを変えたことだろう。99年シーズンを最後にJ2落ちして10年間。選手たちは上を目指していたものの、知らず知らずのうちにJ2に慣れてしまっていたのではないか。フジタが撤退しメインスポンサーもないクラブは資金的に乏しい。そのことも言い訳になりうる状況だった。それを古巣に戻った反町監督は許さなかった。

1年前の就任会見。指揮官は「万年J2なんて絶対に言わないでほしい」と語気を強めた。「今の若いやつは自分で切符も買えない。キャンプに一番安い方法で来たやつに商品を出すくらいのことをしたい」と反町監督は話すなど、何でも自分でやるという当たり前のことを選手たちに徹底させようとした。その心意気は選手にも伝わったようだ。

加えて、ベテランにも奮起を促した。今やミスター湘南となった坂本紘司は事あるごとに「監督との信頼関係がすごく強い。ソリさんについていけば上がれる」と言い続けた。今季は4-3-3の左MFに置かれ、相当な運動量を求められたが、それにも耐えて出場停止1試合を除く50試合に出場。水戸戦では阿部吉朗の逆転弾をアシストするパスを出した。性格的に優しいがゆえに、少し甘いところのあった坂本に厳しさが出てきたのを見ても、反町監督のアプローチの成功が伺える。彼自身も北京五輪惨敗という屈辱を経て、一皮向けたのかもしれない。


そしてJ1優勝の方だが、鹿島が確実に浦和を下した。今季の彼らは前半戦だけを見れば、早々とJ3連覇の偉業を果たしていてもおかしくなかった。が、ACLラウンド16でFCソウルにPK負けし、ナビスコカップ準々決勝で川崎に逆転負けしたあたりから歯車が狂い始めた。8月~10月にかけてはJ1の9試合で僅か2勝という苦境に陥った。ともすれば、勝てないチームはバラバラになってしまう。「守備陣が守りきれないからだ」「FWが決定力不足だから」と文句が出て、監督・フロント批判が繰り広げられる…という悪循環に陥るケースは枚挙に暇がない。

けれども、今季の鹿島はそうではなかった。中田浩二はこう話す。

「9月26日の名古屋戦の後、みんなで決起集会をしたんだけど、そこで出ている選手、出てない選手がみんな言いたいことを言った。俺はそれまで控えだったし、普段言えないことも多かったけど、チームの方向性を確認できてすっきりした面はあるよね。それに鹿島はサブでも奥野(僚右コーチ)さんたちが同じコンセプトを植えつけてくれるから、試合に出てもすぐ同じことをやれる。だから俺も終盤に仕事ができたんじゃないかな」

今の鹿島は中田、小笠原満男、本山雅志ら黄金世代が軸となっている。彼らが中心となってチームをまとめたことで、若い興梠慎三や内田篤人が思いきりのいい仕事をするようになった。内田のクロスに興梠が飛び込んで興梠がダイビングヘッドを決めた浦和戦の決勝点が若手の成長を大いに物語っている。「今のチームはすごくバランスがいい」と主将・小笠原も強調していた。

結束力の強いチームを作るには、指揮官の手腕が重要だ。オリヴェイラ監督は苦境に陥っても決して選手を責めず、「同じことを繰り返していれば必ず結果は出る。選手を信頼している」と言い続けた。指揮官がブレなければ選手もナーバスにはならない。「ウチには戻る場所があった」と本山も話していたが、前線からの守備・素早い攻守の切り替え、状況に応じたリズムの変化など、鹿島らしいベースがあったからこそ、追い込まれた時に底力を発揮できたのだろう。

そんな現場を支えるフロントの功績も大だ。鹿島はJ発足から17年間同じ体制でチーム強化をしている。「サッカーが面白くない」「ブラジル路線は時代遅れだ」と批判を受けながらも決してコンセプトを変えなかった。「継続は力なり」という言葉があるように、1つのことを実践し続けることの重要性を彼らは示している。

ただ、鹿島も主要選手が高齢化しつつあり、過渡期を迎えているのは事実。このまま常勝軍団で居続けるのか、それとも磐田のような道を辿るのか…。全ては来季以降にかかっている。


元川 悦子 12月07日17:06

悦っちゃんのコラムである。
Jリーグの優勝チームについて書いておる。
継続したことが結果につながったとの鹿島の評。
それは正しい見方であろう。
しかしながら、主要選手の高齢化を指摘する。
小笠原満男やユダはまだまだ出来る年代であろう。
来季には問題はないと言い切れる。
とはいえ、二年先、三年先を見越せば、何かしらの手を打つことは必要となろう。
それはフロントも気づいておる。
来季は世代交代と明言しておるのである。
その布石としての金崎へのオファーであり、土居くんの練習参加であろう。
三年前に今のスタメンが予想出来なかったように、三年後のスタメンを今予想することは難しい。
しかしながら、その困難なプランを立て実践するのがフロントの業務である。
未来予想図を描いて、且つ勝利を掴み続けて欲しい。

来季過密日程決定

2009年12月08日 | Weblog
J地獄日程!ACL出場クラブは8月下旬から最長11週連続で週2戦
 鹿島、川崎、G大阪など来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場が決まっている強豪クラブは、来年の8月下旬から11月上旬まで、最長11週連続で週2日の公式戦が強いられることが7日、分かった。来年は南アフリカW杯(来年6月11日~7月11日)が行われるため、例年に増してクラブの日程が過密。タイトル獲得のためには“地獄の日程”に耐えられる厚い選手層が絶対条件となる。

 南アフリカW杯終了後、強豪クラブには“地獄”の過密日程が待っていることが判明した。リーグ戦に加え、ナビスコ杯、ACLを順調に勝ち上がれば、公式戦が週2日行われるスケジュールが、8月下旬から11月上旬まで、最長で11週間も続くことになる。

 J1は5月15日にW杯前最後のリーグ戦を行った後、7月17日に再開されるまで約2か月間W杯のために中断される。その影響がW杯後に直撃することになる。「毎年、日程は過密ですが、来年はW杯があるので、さらに厳しくなります」とJリーグの鬼武健二チェアマン(70)は、頭を真っ白にさせながら説明した。

 中2日、あるいは3日で公式戦が行われる「週2戦」は選手にとって心身ともに大きな負担。それが最長11週も続くことは極めて異例だ。当然、後半になればなるほど、ナビスコ杯、ACLのカップ戦は試合の重要度が増す。今季のリーグ戦で3位以内となり、来季のACL出場が決まっている鹿島、川崎、G大阪は、選手層をさらに厚くすることがタイトル獲得の絶対条件となる。

 今年、Jリーグ勢はACL3連覇を逃した。来年、アジアクラブNO1の座を奪回し、クラブW杯に進出することは、鹿島、川崎、G大阪など強豪クラブの使命。“地獄スケジュール”に負けない、真の強さが求められる。

(2009年12月8日06時01分 スポーツ報知)

来季の日程は通常より更に過密になるとのこと。
これはウカウカしてられぬ。
選手層の充実と、周囲のサポートが必須となってこよう。
まずは船山と修人の復帰を要請し、田代と誓志の流出を阻止せねばならぬ。
そして我等も倒れることなく声を出し続けるため、体力の強化に取り組もうではないか。
滝に打たれるのも良い。
山に籠もるのも良い。
肉体と精神を鍛え、更なる高見を目指したい。

闘莉王、男惚れ

2009年12月08日 | Weblog
浦和に最後っ屁!闘莉王、幹部を痛烈批判!

2009.12.8 05:03
 今季限りでJ1浦和と契約満了となる日本代表DF田中マルクス闘莉王(28)が7日、さいたま市内の大原サッカー場を訪れ「もう、ここには来ない」と退団を正式表明した。“最後っぺ”とばかりにフォルカー・フィンケ監督(61)らクラブ幹部を痛烈に批判。来季は国内クラブへの移籍にも前向きで、6年間在籍した古巣に復讐(ふくしゅう)する可能性も出てきた。

 誰にも見送られず、たった1人でクラブハウスを去った。チームが午前練習を行っている中、DF闘莉王はロッカー整理を終え、ワゴン車に段ボール箱を詰め込んだ。

 「もう、ここには来ない。ロッカーはすべて片づけた。チームメートへのお別れ? あいさつは好きじゃない。お母さんも見送れない弱い男だからね」

 未練を断ち切り、笑顔を作った。前日6日の選手納会も欠席。「立つ鳥あとを濁さず」の心境かと思いきや、そこは闘将と呼ばれる熱血漢。自らを退団に追い込んだクラブ幹部への“口撃”を置き土産にした。

 「オレは必要とされなかった。でも、クラブはイエス、ノーをはっきり言わなかった。面と向かって言うのが男だ」

 7月の契約交渉では年俸1億2000万円からの大幅ダウン(7500万円+出場給)を提示され、不信感を覚えた。育成重視のフィンケ監督とはたびたび衝突。それでも、浦和はリーグ7連敗を喫した同監督を続投させた。5日の鹿島戦後は橋本社長のあいさつに背を向け、握手も拒否。勝負に徹しない姿勢を「
鹿島のオリベイラ監督は男、フィンケ監督はただの先生(教師の経歴あり)」と皮肉った。

 移籍先には「国内も考えてますよ」と明言。海外挑戦は夢だが、W杯イヤーを落ち着いた環境で過ごしたい考えだ。すでに名古屋のストイコビッチ監督が獲得に興味を示している。「レッズとの対戦は(精神的に)厳しいけど、フィンケ監督とは喜んでやる」。飼い慣らされない男は“先生”への反抗を誓った。
(浅井武)

浦和を退団する闘莉王が我等がオリヴェイラ監督を絶賛しておる。
日韓オールスターでの指導に惚れ込んだのであろう。
しかしながら、我等としては韓国代表イ・ジョンスの獲得が決定的であり、CBが過多となっておる。
闘莉王の入り込む隙間はない。
気持ちはありがたく受け取るがオファーは届かぬものと思って良い。
ただ、これからもオリヴェイラ監督を、そしてその素晴らしき監督に指揮された鹿島アントラーズに敬意を持って接して欲しいと思うのである。

2009Jリーグ アウォーズ

2009年12月08日 | Weblog
2009年 12月 7日(月)

本日、Jリーグアウォーズが開催され、オリヴェイラ監督が最優秀監督賞に、内田、岩政、小笠原の3選手がベストイレブンに選ばれました。また、小笠原選手は自身初となるMVPにも輝きました。

2009Jリーグアウォーズ 最優秀監督発表
本日(12/7)、JCBホールにて2009Jリーグアウォーズが開催され、アントラーズから栄えある最優秀監督賞にオズワルド・オリヴェイラ監督が選ばれました。

なお、オリヴェイラ監督の受賞の言葉は以下の通りです。

オズワルド・オリヴェイラ監督:「この賞をいただけてものすごく光栄です。3年連続でこういった場に立たせていただいてありがとうございます。この場を借りて、日本サッカー界にかかわるすべての人に感謝を伝えたい。また、選手ひとりひとりに感謝したい。厳しい中で自分の意に反することもあったかもしれないが、謙虚に献身的に取り組んでくれたことが結果に繋がったと思う。そして、僕の近くにいるスタッフにも感謝したい。彼らがいなければ僕の成功はなかったと思う。今後も日本サッカーに少しでも貢献できるようにしていきたい。今日は本当にありがとうございました」


2009Jリーグアウォーズ ベストイレブン発表
本日(12/7)、JCBホールにて2009Jリーグアウォーズが開催され、アントラーズから栄えあるベストイレブンに岩政・内田・小笠原の3選手が選ばれました。

なお、3選手の受賞の言葉は以下の通りです。

岩政選手:「嬉しいです。こういうときはやっぱり感謝という気持ちしかないです。今年は結婚したので、まずは嫁さんに感謝したいです。あとは両親、家族に感謝したいです」

内田選手:「嬉しいです。僕は結婚していないので、両親に感謝したいです。今年は難しい試合もあったし勝てない時期もあったけど、みんなで助け合いながら、自分もたくさん助けられて結果が出たので本当に良かった」

小笠原選手:「非常に光栄ではありますが、チームメイトが少ないので残念です。個人的にはもう少し選ばれてもいいかなと思います。みんな優れている選手たちなので。全員でここに立てるように頑張ります」


2009Jリーグアウォーズ MVP発表
本日(12/7)、JCBホールにて2009Jリーグアウォーズが開催され、アントラーズから栄えあるMVPに小笠原選手が選ばれました。

なお、小笠原選手の受賞の言葉は以下の通りです。

小笠原選手:「1年間通してのパフォーマンスをいろんな人に評価していただいての賞なので非常に光栄に思います。鹿島アントラーズに関わる全ての人たちに感謝したいです。ありがとうございました」


鹿島小笠原がMVP!代表登録ゼロで初

ベストイレブンを受賞した選手たち(撮影・鹿野芳博)
 史上初のリーグ3連覇を成し遂げた鹿島の主将MF小笠原満男(30)が、最優秀選手賞(MVP)に選出された。Jリーグ・アウォーズが7日、東京・JCBホールで行われた。小笠原は日本人8人目のMVPとなったが、日本代表に全く絡んでいない「代表無印」の日本人選出は史上初めての珍事となった。新人王は横浜FW渡辺千真(23)。ベストイレブンは史上初めて外国人なしだった。

 静かに喜びをかみしめる姿が小笠原らしかった。昨年9月の左ひざ重傷、10月の手術を乗り越え、驚異の回復力で今季開幕に間に合わせた男は「故障から復帰してこのような賞をもらえたのは価値があると思う」。自身初のMVP受賞を冷静に受け止めた。

 過去7人の日本人MVPは、全員がその年に日本代表として活動。01年の藤田はAマッチ出場はゼロだったが、同年のコンフェデ杯予備登録などには入っていた。小笠原は今年、70人以上が入ったアジア杯予選予備登録にも漏れ、まさに「無印」。代表と全くかかわらない選手のMVP受賞は初。異例の選出だった。

 来年6月のW杯開幕まで、あと6カ月。決して日本代表入りをあきらめたわけではない。普段から「代表はサッカー選手の目標だと思う。そういう場所でやりたい気持ちはありますね」と明言する。鹿島への貢献第一とは言え、常に代表への思いを抱いている。

 06年のドイツW杯以来、代表入りはない。だが、この日発表されたベストイレブンは小笠原以外は代表組。鹿島のオリベイラ監督が「小笠原が(来夏の)W杯をテレビ観戦してはならない。その才能は現在の代表選手を下回らない」と話したように、代表組と比べても実力に遜色(そんしょく)はない。

 来季の目標については「リーグ4連覇、ACLも取りたい。ナビスコ杯も天皇杯も全部取りたい」と言い切った。クラブでのさらなる栄冠、そして代表復帰へ-。小笠原はさらなる高みを目指す。【菅家大輔】
 [2009年12月8日8時37分 紙面から]


鹿島・小笠原MVP!「アジア制覇したい」
2009.12.8 05:04

鹿島・小笠原満男
 Jリーグは7日、都内で年間表彰式「Jリーグ・アウォーズ」を開き、J1で3連覇を果たした鹿島の主将、元日本代表MF小笠原満男(30)が最優秀選手賞(MVP)を初受賞した。ベストイレブンには小笠原のほか、今季20ゴールで02年の高原直泰(当時磐田)以来7年ぶり6人目の日本人得点王に輝いた磐田の代表FW前田遼一(28)らを選出。新人王には新人最多得点記録13を樹立した横浜MのFW渡辺千真(かずま、23)が選ばれた。

 J史上初の3連覇から2日、まだ興奮の余韻が残る中、小笠原に最高の勲章が贈られた。4年ぶりのベストイレブンに同僚のDF岩政、内田とともに選出。そして、初のMVPの栄冠だ。

 「(ベストイレブンに)チームメートがもっと選ばれていいかなと少し残念」。主将らしい気配りを見せた後、「いろんな人に支えられ、うれしいというより、感謝の気持ち」と受賞の感想を口にした。

 現役引退を覚悟するほどのどん底から、はい上がってきた1年だった。昨年9月の柏戦で左ひざの半月板と前十字靱帯(じんたい)を損傷。当初、試合復帰の見込みは「5月でも早いぐらいだった」(チーム関係者)が、3月の開幕戦で勇躍、ピッチに立った。

 刺激にしたのが、同い年の元日本代表MFの同僚2人だった。本山雅志は昨年末に先天性水腎症の手術で片方の腎臓を摘出。中田浩二は昨年10月に右ひざを手術。今季は“黄金世代”の3人で復活を目指した。夏場以降の5連敗中は「(当時控えだった)浩二が声を出し盛り上げる姿を見て、個人よりチームのために一丸でやろうと。ゴール前に出る気持ちを抑えた」。3人で5年ぶりに中盤で先発出場した最終5試合で5連勝。見事に逆転Vを決めた。

 今年は決勝トーナメント1回戦で悔し涙をのんだアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグ組み合わせもこの日決定。目標を聞かれて「(J1で)4連覇、5連覇。それにアジア制覇は果たしたい」。すでに視線は来季以降に向けられている。(丸山汎)




MVPに輝いた小笠原(右から3人目)は女性プレゼンターに囲まれ、りりしい表情。左から村上幸史、杉山愛、片瀬那奈、高橋尚子、勝村政信(撮影・財満朝則)


「Jリーグ アウォーズ」ベストイレブンに選ばれた各選手。(前列左から)石川直宏、内田篤人、岡崎慎司、長友佑都。(中列左から)中村憲剛、小笠原満男、遠藤保仁。(後列左から)田中マルクス闘莉王、前田遼一、川島永嗣、岩政大樹


小笠原がMVP!狙うは5連覇&アジアV

<2009Jリーグアウォーズ>最優秀選手賞を獲得し、笑顔を見せる鹿島・小笠原満男
Photo By スポニチ

 【Jリーグ・アウォーズ】MVPには鹿島3連覇の原動力となったMF小笠原が選ばれた。受賞を告げられても顔色一つ変えず「1年間を通して、いろんな人が評価してくれての受賞をうれしく思う」と語った。

 昨年10月に手術を受けた左ひざの影響で万全の状態ではなかったが、ピッチ上では激しい闘志でチームをけん引。だが、鹿島からのベストイレブンが自身とDF岩政、内田の3人だけという結果に「もっと選ばれても良かった。来年は全員で立ちたい」と主将らしく話した。来季は4連覇とACL制覇へ期待が集まる。「4連覇、5連覇とできるようにしたい。獲ったことがないアジアのタイトルも獲りたい」と宣言した。

 ▼鹿島オリヴェイラ監督 厳しいシーズンの中で自分の意に反することもあったかもしれないが、その中で献身的に働いてくれた選手1人1人に感謝したい。これだけ厳しく、競争意識が高いリーグは世界でも珍しい。最終節までもつれる接戦でお互いに向上できたと思う。(史上初の3年連続最優秀監督)
[ 2009年12月08日 ]


史上初!鹿島・小笠原、国内MVP完全制覇…Jリーグアウォーズ

壇上に並ぶベストイレブン受賞者(前列左から)石川、内田、岡崎、長友(中列左から)中村憲、小笠原、遠藤(後列左から)闘莉王、前田、川島、岩政
 Jリーグアウォーズが7日、東京都文京区のJCBホールで行われた。最優秀選手賞(MVP)には、鹿島を史上初の3連覇に導いたMF小笠原満男(30)が初受賞。これですべての国内大会で、MVPに値する賞を獲得した。得点王にはFW前田遼一(28)=磐田=が輝き、新人王はFW渡辺千真(23)=横浜M=が受賞。また、MF遠藤保仁(29)=G大阪=が7年連続でベストイレブンに選ばれ、自身の持つ連続受賞最多記録を更新した。表彰制度を創設して17年目にして初めて全ポジションで日本人選手が選出された。

 格別だった。MF小笠原は「これまでのMVPは短期間とか、1試合とかのものだった。今回は選手や、様々な人が長い期間で評価してくれた。うれしさが違う」とほおを緩ませた。今回の受賞で、国内大会のMVPを完全制覇。Jリーグ史上初の快挙を成し遂げ、「自分一人の力で勝てる訳がない。チームのおかげです」と感謝した。


MVPを受賞し、記念撮影に収まる鹿島・小笠原(左は片瀬那奈、右は高橋尚子)

 00年12月のJリーグチャンピオンシップ(CS)横浜M戦で初のMVPを受賞し、01年天皇杯決勝清水戦、同年CS磐田戦、02年ナビスコ杯決勝浦和戦で4度目となる賞を獲得。JリーグMVPが最後のとりでとなっていたが、プロ12年目で手にした。鹿島では96年のDFジョルジーニョ、08年のマルキーニョスに続き、3人目。日本人では初めての受賞となった。

 昨年10月、左ひざ前十字じん帯損傷で手術を受け、今季はリハビリからのスタートだった。例をみない回復力で開幕に間に合わせると、出場停止を除き、32試合(3得点)に先発出場。8月からの5連敗中には左ひざの痛みを隠し、練習も休まなかった。「上に立つ者が黙々とやる。弱いところを見せない」と主将としてチームを引っ張り、3連覇に貢献した。

 壇上では「ベストイレブンにウチの選手が少ない。3連覇したんだからもっと評価されてもいい」と訴えた。「アジア制覇は浦和(07年)、G大阪(08年)に先にやられた。どっちかだけではなくて、どっちも取ること。誰もやったことのないことをやりたい」。06年ドイツW杯以降、一度も日本代表に招集されないなど、冷遇を味わってきた小笠原が、ようやく日の目を見た。
(2009年12月8日06時01分 スポーツ報知)


【2009Jリーグアウォーズ】優勝クラブ表彰/小笠原満男選手(鹿島)コメント (09.12.07)
●小笠原満男選手(鹿島)

Q:優勝おめでとうございます。
「ありがとうございます」

Q:史上初の3連覇です。ピッチの上で絶叫した瞬間、どんな思いでしたか?
「非常にうれしかったですね。3連覇をやったクラブがないということで、相手の勢いも感じました。そういうものをはねのけての優勝だったので」

Q:5連敗を喫してしまった時など、心が揺らいだ瞬間もあったでしょうか?
「正直言って悔しかったです。でもチーム一丸となって、バラバラにならずに持ち直すことができたので、良かったです」

Q:キャプテンとして心掛けたことは何だったのでしょうか?
「みんなが一つになることが大事だったので、そうなるようにと」

Q:3連覇を達成しましたが、来シーズンはどのような目標がありますか?
「3連覇しましたけれども、4連覇、5連覇と続けていけるように頑張っていきたいです」

Q:アジアという目標もあります。
「そうですね。このクラブがまだ獲ったことのないタイトルなので、アジアのタイトルをぜひ獲りたいです」

Q:個人的な目標は?
「個人的というよりも、チームの勝利、優勝、それだけです」

Q:最後になりますが、支えてくださったサポーターの方々にひとことお願いします。
「本当に1年間通して、いい時も悪い時も、特に悪い時がありましたけれど、応援してくれて、後押ししてくれた。ありがとうございますと言いたいです」


【2009Jリーグアウォーズ】最優秀監督賞/オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島)コメント(09.12.07)
●オズワルド・オリヴェイラ監督(鹿島)

「みなさんこんばんは。

今ものすごく光栄に思っています。Jリーグでは3年目ですが、3年連続こういった場に立たせていただいて、ありがとうございます。またこの場を借りて、日本サッカー界に関わるすべての関係者にお礼を申し上げたいと思います。3年連続こういった賞をいただく、あるいはこういった感動をする場を与えてくださった皆さんに、感謝の意を表したいと思います。

Jリーグ関係者には、日本サッカーの成長、あるいは向上に、少しでも手助けになる場を与えてくださったことを光栄に思い、感謝したいと思います。
鹿島アントラーズのクラブ関係者にも、夢に見た日本サッカー界で仕事の場を与えてくださったことに感謝しておりますし、また継続してやらせていただける機会をいただきました。このことにも感謝したいと思います。
また選手一人ひとりに感謝しています。本当に厳しいシーズンの中で、自分の意に反することもあったかもしれないけれども、その中で献身的に謙虚に、一つひとつのことに素晴らしい精神あるいは意識を持って取り組んでくれました。それが、こうした結果に表れたのではないかと思います。
そして、私の近くで仕事をしているスタッフ、本当に優秀な人材がそろっており、彼らの力なくしては私の成功はなかったと思っています。感謝しています。

他クラブの監督、選手、スタッフにも感謝を示したいと思います。これだけの厳しい、あるいは競争意識があるリーグというのは世界を見てもそんなに存在しないのではないかと思います。一人ひとりが競争意識を持って、切磋琢磨し成長してきた部分が、リーグで結果として表れていると思います。最終節までもつれ込むような接戦というのはお互いに成長があるし、向上があったと思います。感謝したいと思います。

今後とも、日本サッカーに少しでも貢献できればという気持ちでおります。今回だけでなく、また継続して、こうやってみなさんとお会いできればと思います」


【2009Jリーグアウォーズ】最優秀選手賞/小笠原満男選手(鹿島)コメント(09.12.07)
●小笠原満男選手(鹿島)

「1年を通してのパフォーマンスを、いろいろな人が評価してくれての受賞ということで非常に光栄に思います。鹿島アントラーズに関わる全ての人に感謝したいなと思います。ありがとうございました」

[ 2009Jリーグアウォーズ ]

初めに優勝チーム表彰が行われ、(財)サッカー協会・小倉純二副会長からJ1リーグ優勝の鹿島アントラーズキャプテン・小笠原満男選手に会長杯が渡された。

[ 2009Jリーグアウォーズ ]

2009年のベストイレブンは下記の選手が受賞した。

・GK 川島永嗣(川崎F) ※初受賞
・DF 岩政大樹(鹿島) ※3回目
・DF 内田篤人(鹿島) ※2回目
・DF 田中マルクス闘莉王(浦和) ※6回目
・DF 長友佑都(F東京) ※初受賞
・MF 小笠原満男(鹿島) ※6回目
・MF 石川直宏(F東京) ※初受賞
・MF 中村憲剛(川崎F) ※4回目
・MF 遠藤保仁(G大阪) ※7回目
・FW 岡崎慎司(清水) ※初受賞
・FW 前田遼一(磐田) ※初受賞

[ 2009Jリーグアウォーズ ]

最優秀選手賞は鹿島アントラーズの小笠原満男選手が受賞した。


重傷から奇跡の復活を遂げ、三連覇へ貢献。
小笠原主将のMVPは文句なしであろう。
本当に素晴らしき栄誉で嬉しいことこの上ない。
しかしながら、ベストイレブンはいかがなものであろうか。
FWに関しては攻撃力で優勝を争った外国人FW陣のチームの中心選手であるジュニーニョがJリーグを象徴したであろうし、GKは最少失点チームである鹿島のゴールマウスを守り続けた曽ケ端が適任であろう。
DFも浦和やFC調布の二人が適任だったようには思えぬ。
新潟や山形のDFを選出すべきだと思われる。
とはいえ、昨季一昨年もJリーグの結果からベストイレブンを選出しておらぬので、こういうものであると諦めるしかないのであろう。
今季のJリーグはここで終了である。
来季のJリーグではまた旋風を巻き起こしたい。