鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ゼロックス杯で羽ばたけ

2008年03月01日 | Weblog

ゼロックス杯で日テレ「内田専用カメラ」

練習中、笑顔を見せる内田(撮影・為田聡史)
 Jリーグ開幕を告げるゼロックス・スーパー杯は今日1日、東京・国立競技場で開催、昨季2冠の鹿島と今季J2の広島が対戦する。人気急上昇中の鹿島DF内田篤人(19)に対し、生中継する日本テレビは「内田専用カメラ」を設置することを決定。サイドバック(SB)を追うのは同局としても初の試みになる。岡田ジャパンでも先発に抜てきされた内田は、最近読んだノンフィクション「余命1ケ月の花嫁」に感動、魂のこもったプレーを約束した。

 今季最初の公式戦のターゲットは内田だ。ゼロックス杯を中継する日本テレビが、内田専用カメラを設置する。これまでは中継で、エースFWや司令塔などを追いかけてきたことはあったが、SBに焦点を合わせるのは異例。中継を担当する笈川真ディレクター(34)は「SBだけを追うのは今までなかったと思う。今、最も旬な選手の迫力あるサイドの攻防を見せたい」と狙いを明かす。

 19歳の内田は岡田ジャパンでは最年少ながら、発足後6戦すべてに先発。サッカーファンだけでなく女性人気も抜群に高い。その魅力を伝えるために、普段リーグでは使用しない、クラブW杯など特別な大会限定で使用するスーパースローカメラを用意。メーンスタンド側サイドライン延長線上だけに専用カメラ2台を置くため、内田を追いかけるのは前後半の片方だけになるが、若さはじけるスピード感も運動量も笑顔も、臨場感たっぷりにお茶の間に届くはずだ。

 内田は「A代表に入ったからと言って欲はない」と自然体だが、熱いプレーを披露する気構えはできている。東アジア選手権の遠征で、心揺さぶられる1冊の本に出会った。乳ガンを患った24歳女性の最後の1カ月を描いた「余命1ケ月の花嫁」。中国行きの機中で読みながら嗚咽(おえつ)を漏らしたという。「今まで自分が無駄に過ごしてきた時間は何だったんだ…。あれを読んだら足が痛いとか、疲れたとか言っていられない。あの本があったから東アジア選手権も乗り切れた」

 プレーにはより一層魂を込めるつもりだ。「自分も1日1日を大切に生きる」。普段はひょうひょうと受け答えする男の熱い言葉。内田から目が離せない。 【広重竜太郎】
[2008年3月1日9時35分 紙面から]

20冠へ気合十分!鹿島・篤人ら代表組、成長ぶりアピール

決戦を前に健闘を誓い合う岩政(左)と佐藤寿(撮影・財満朝則)
 3月1日に行われるゼロックス・スーパー杯(国立)で対戦するJ1鹿島とJ2広島が2月29日、都内のホテルで前日会見に臨んだ。昨季リーグ、天皇杯2冠の鹿島は、東アジア選手権に出場していたDF内田篤人(19)=写真右下=ら日本代表組も合流、国内20個目のタイトルへ気合を込めた。

 今季最初の公式戦。鹿島が勝てば公式戦13連勝、国内タイトル“20個目”となる区切りの一戦に臨む。特に日本代表として東アジア選手権に参加した3選手は、それぞれが成長した姿を披露する。


 DF内田は、同選手権3試合を含め岡田ジャパン全6試合に先発。今や日本の右サイドバックに定着した感もある19歳は重慶に向かう際、「飛行機で号泣しましたよ」と明かした。ホームシックではない。普段は物静かな照れ屋が感動で大粒の涙を流した。その手にはテレビでも放送され話題を呼んだ本『余命1カ月の花嫁』があった。突如病魔に侵された主人公が、限られた命のなかで、懸命に生きる姿に感激。「19年の人生を反省しないといけない」と刺激を受けた。実際、敵地での厳しい戦いについても「寒いとか、アウェーとか言ってられない」と“泣き言”を封印した。

 よりゴールへの意識を高めたのはFW田代。「指宿(合宿)のあとから、数段レベルアップしている」と岡田監督も話すほどの成長ぶり。チーム復帰後はポストプレーから振り向いてシュートを狙う練習などを繰り返す。同選手権で対戦した相手や欧州CLの映像で見たストライカーは「難しいことを簡単にやっていた」。自分にはまだ足りない決定力が、そこにはあった。「得点? 獲りたいですね。結果を出さないといけない」。同選手権で3戦すべてにスタメンしながら無得点に終わったFWは、今季初ゴールへ力を込めた。

 「鹿島にとって、タイトルは義務。1つでもタイトルをとらないと、いわれてしまう」とは、DF岩政。中国遠征では左腓骨筋腱炎で離脱し、代表デビューを逃した男も復活を誓う。
 「キャンプで(U-23を含め)代表が5人抜けたのは残念だったが、昨年をベースに積み上げてきた。どういう仕上がりか楽しみ」
 準備不足を認めながらも、自信をのぞかせたオリベイラ監督。まずは1冠を獲りにいく。

(峯岸弘行)

■ゼロックス・スーパー杯
前年度Jリーグ王者と天皇杯覇者が対決するチャンピオンシップとして94年からスタートした。今回は鹿島がJリーグと天皇杯をともに制したため、天皇杯準優勝のJ2広島が出場。Jクラブの「真の王者」を決する一戦で、例年Jリーグ開幕の1週前に開催される。最多優勝は鹿島、磐田、東京V(V川崎時代を含む)の3度。


内田「余命1カ月の花嫁」で新境地

練習中、遠藤(右)と競り合う内田
Photo By スポニチ

 08年Jリーグ開幕を告げるゼロックス・スーパー杯が1日、国立競技場で行われる。昨季J1と天皇杯を制した鹿島は、天皇杯準優勝のJ2広島と対戦。ゼロックス杯でJ1とJ2のチームが対戦するのは初めて。鹿島のDF内田篤人(19)は、日本代表の東アジア選手権期間中にサッカーに対する心構えが大きく変わったことを吐露。全力プレーでのタイトル奪取を誓った。
 代表の顔にもなった19歳は、新境地を開いていた。シーズン最初のタイトルが懸かったゼロックス杯を翌日に控えたこの日は、セットプレーを確認。練習後、内田は「あることがきっかけで、僕ももっと頑張らないといけないと思った」と、サッカーに対する心構えが大きく変わったことを打ち明けた。

 きっかけは、チームメートから借りた1冊の本だった。「余命1カ月の花嫁」。乳がんと闘って24歳の若さで他界した女性の闘病生活に密着した感動のドキュメンタリー番組がその後に書籍化されたもので、日本代表の中国遠征の行きの機内で読み「普通に過ごしてきた日々を反省した」という。気持ちを入れ替えて臨んだ東アジア選手権では、優勝こそ逃したものの「最後の1メートルまで走ろうと思った」と全3試合にフル出場。大きな経験を積んだ

 チームはステージ優勝を含めてここまで19冠。花嫁の短い人生を思いやり、内田は「あしたの試合でも悔いは残したくないから全力でやる」と力強く宣言。自らの活躍でチームを20冠へと導くつもりだ。
[ 2008年03月01日付 紙面記事 ]

ゼロックス杯の記事だが代表選手にスポットである。
彼等は鹿島の広告塔として働いてもらわねばならぬ。
観客動員上昇の鍵を握っておるのだ。
昨季まで以上に露出を増やし、奉公して頂きたい。
忙しいその時間の合間に難病もので涙するのも良かろう。
ハッピーエンドがあり得ないからこそ、結末へ向かうボルテージが盛り上がるというもの。
そして誓うのだ、”今を生きる”と。