鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

清水戦コメント

2006年09月17日 | Weblog
【J1:第23節】清水 vs 鹿島:パウロアウトゥオリ監督(鹿島)記者会見コメント [ J's GOAL ]
●パウロアウトゥオリ監督(鹿島):
Q:柳沢とアレックス・ミネイロを外した中で、非常に良いゲームができていたが
「監督というのはいろんなことを考えなければいけないし、この試合を含めて、20日のヤマザキナビスコカップの第2戦も重要な試合であると思う。また、田中、ダ・シルバも練習で非常に良いパフォーマンスを見せたので、チャンスを与えるべきではないかと思ったし、彼らが出ることによってチームの質が落ちるということは考えていなかった。それだけチーム内の競争がうまく出来上がっていると思う」
Q:サイド攻撃がうまくいっていたが、清水対策の成果なのか、自分たちのサッカーがうまくいったということなのか。
「うちの分析は皆さんにお任せするが、サイドを徹底して使うということが、現代サッカーでは重要だと思う。プラス、うちの選手の特徴を考えれば、サイドからの攻撃のほうが有効だと思う。ただ、そこから中に入れるクロスの精度というものが、うちの今の大きな課題であると思うので、そこをもう少し徹底して質を上げなければいけない」
Q:前節と代わって起用された、深井、ダ・シルバ、田中の3人の評価は?
「以前にも話した通り、特定の3人を個人評価するのは避けたい。ただ、言えるのは、チームとして求めていたアグレッシブさというのが、3人だけではなくて、チーム全体として今日の試合の中では出ていたと思う。清水という組織的なサッカーをやるチームを考えれば、かなりの運動量もアグレッシブさも必要だし、むずかしい試合というのは予想されていたこと。そこで若い選手が前からいかに活気づけられるかが重要な部分であって、それを彼らに求めて、彼らができたと思う。今日は本当にチーム全体がうまく機能してくれたと思う。2-0までは非常に良かった。ただ、その後の3点目を取れる場面が何回かあって、そこを取れなかった。大事にやりすぎた、あるいは狙いすぎたというところがあった。気が緩んでしまうところは、もう少し引き締めないといけないというのは、課題として残った」
以上


【J1:第23節】清水 vs 鹿島:試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●青木剛選手(鹿島):
この前(京都戦)はすごく悪い試合をしてしまったので、立ち上がりからみんなすごく気持ちが入っていた。相手の清水も強いし、負けたら離されてしまうし、僕たちも後がないので、勝っていくしかないということで気持ちが入っていた。それで、プレスがボールのあるところに厳しくいけていたので、中盤で優位に立てたと思う。そこからつなぐところはしっかりつないで、サイドから攻撃というのもうまくいっていたので、相手よりそのへんは上回っていたと思う。1人1人がそういう意識でやれば、チームとしてもうまく機能するということだと思う。今日はメンバーが何人か変わって、みんなやらなければいけないという気持ちだったと思うし、そこがうまく試合に出たと思う。
――DFラインも高く保てていたが。
前半はすごくラインをコンパクトにできたと思う。後半は、相手が人数をかけて攻めてきたときに押し込まれる場面はあったが、それは仕方ない部分だと思う。でも、前半からチーム全体ですごくボールに対してプレスにいって、後ろもコンパクトにできたことは良かったと思う。DFラインの全員がラインを揃えて上がるということを意識していた。
――前に前にプレッシャーかけていくことで裏へのリスクもあったと思うが、どのような意識を?
FWに対しては、オフサイドにかけることもできるが、2列目から来る選手には注意しなければいけないので、そこはかなり気をつけていた。

●野沢拓也選手(鹿島):
練習で何度もサイドからの崩しをやってきたので、今日は裏がけっこう空いていたし、サイドから攻めようということで、相手も裏が弱いというのがわかったし、良い形で何度もチャンスを作れたと思う。
――トップの選手をおとりにして2列目が裏を狙うようなイメージ?
それが理想。FWは中での仕事をしてほしいし、FWが相手を引き出して、僕らが裏に飛び出すというのが役目だと思う。前半はFWが抜けていたので、そういう形があまり作れなくて、ハーフタイムでみんなで話し合って、後半は自分たちのリズムでできたと思う。
以上


監督は起用した選手・しなかった選手についてコメントは行わないもの。
そのポリシーを強く感じる。
不用意にその試合だけの出来不出来を言うのは素人の観戦者でも行える。
チーム事情・クラブの方向性・選手の状況・体調・練習姿勢・タスク理解などその試合のバックボーンには見えない情報が隠されている。
それを明かそうという努力もなく単純な質問ではベールは剥がれない。
もうそろそろプレスも気付くべきではないのか。
自分たちの役目を。
我等が求める答えを引き出す努力を強いたい。
彼等も仕事として質問しているのであるから。

清水戦報道

2006年09月17日 | Weblog
ニッカン
鹿島、若くなって3連勝/J1

 鹿島は、柳沢、アレックス・ミネイロの不動の2トップを外す荒療治で清水に2-1と勝利した。若き名将の采配が、眠っていた闘争心を呼び覚ました。クラブ史上10個目のタイトルへ向け、絶対に負けられない4位清水との直近対決。正念場で先発のピッチに送り出したのは、この日のJ1の7試合で最も若い平均年齢23・45歳の選手たち。ベンチに腰を下ろさず、指示を出し続けた指揮官は「難しい試合が予想されたが、前線からプレスが効き、全体が機能していた」と笑みを浮かべた。
 00年にJリーグとナビスコ杯、天皇杯の「3冠」を達成した栄光も、今は昔。主力の高齢化が進み、3年間もタイトルから遠ざかっている状態を、就任1年目の指揮官は「このチームは負け癖がついている。競争力を高め、変化させるのが私の仕事」と切り捨てた。
 前節京都戦では、オウンゴールで得た1点を守りきっての辛勝。攻守両面で積極性に欠けた柳沢とアレックス・ミネイロを先発から外した。代役はJ1リーグ初出場の田中と今季途中加入した19歳のダ・シルバ。「自分にとって最大のチャンス。激しく行くと決めていた」という田中を筆頭に、序盤から猛攻を仕掛け、DFから中盤を経て2トップまでの7人で計12本のシュート。90分間、運動量と闘争心が衰えなかった。
 前半44分にMFフェルナンドが左足で先制のミドルシュートを決めると、後半15分にはメッシーナへ移籍した小笠原の後継者、MF野沢がGKの頭上を越えるドライブシュートを決めた。野沢は「不安でいっぱいだが、今のメンバーがベストだと信じている」と若手の思いを代弁した。
 昨季、ブラジルのサンパウロを率いてクラブW杯で優勝したアウトゥオリ監督。DFシシーニョら若手を同国代表クラスに育てた実績もある。勝負どころをとらえて振り下ろされた名将の大なたに、柳沢も「常に競争意識を持っていきたい」と再起を誓った。一時は遠のいた10冠へ鹿島が再び挑戦する。【山下健二郎】
[2006年9月17日8時42分 紙面から]

スポニチ
鹿島・増田ポジショニング光る

 【鹿島2―1清水】鹿島のU―21日本代表MF増田の冷静な読みが光った。絶妙なポジショニングでことごとくこぼれ球を拾って前線につなげて勝利に貢献した。「90分間通して、気持ちで戦えたのは良かった」とアウトゥオリ監督の言う“闘う気持ち”を出せたことは収穫だった。五輪予選の対戦国については「メンバーに入れば」と前置きした上で「アジアで中国より強いチームはないと思う。正直勝てると思う。常に絶対勝てるという歴史をつくっていきたい」と全勝突破を目標としていた。
[ 2006年09月17日付 紙面記事 ]

報知
鹿島新エース野沢がドライブ弾…J1第23節

 ◆J1第23節 清水1―2鹿島(16日、国立競技場) 新時代を告げるゴールだ。後半15分。MF野沢がゴールまで23メートル地点で右足を振り抜いた。「FKみたいに蹴った」と話すシュートは、前に出ていたGK西部の頭越しにドライブシュート。「完ぺきだった」とどめの2点目で試合を決めた。
 チームの大黒柱だったMF小笠原が8月末にメッシーナに移籍。旅立つ直前に一緒に食事した。「(自分は)出て行くから、おまえにまかせる」と小笠原からエースに指名された。「力はあるわけだし、やらなくちゃいけない。そろそろ点も欲しい」と自らに活を入れた。10日の京都戦(カシマ)では幻のゴール。今度は正真正銘のゴールで結果を残した。
 2―1の勝利で鹿島は優勝争いに踏みとどまった。小笠原はいなくても野沢がいる。「一つひとつ勝って、自分も自信持ってチームをもっともっと引っ張っていけたら」新司令塔は逆転Vを見据えた。
(2006年9月17日06時02分 スポーツ報知)

デイリー
野沢が魅せた!代表アピール弾
 J1第23節第1日(16日)、鹿島はジーコ・前日本代表監督の愛弟子で“小笠原二世”の呼び声が高いMF野沢拓也(25)が決勝ゴールを決め、清水を2-1で下して3連勝。
 圧巻だった。後半15分、MF野沢がゴール正面でボールを受け、前進する。「GKが前に出ていたのが見えたので、とっさにループに切り替えた」。ドライブ回転のかかったボールは、GKの頭上を越え、約23メートル先のネットへ。「完ぺき」と自画自賛の決勝弾だ。
 オシム監督の代表監督就任から約2カ月。これまで精力的にJリーグ視察を繰り返してきたが、鹿島の試合を訪れたことは1度もなく、だれ1人として招集しない。リーグ上位にいながら、ジーコ前監督の愛弟子たちが多い鹿島は無視されているように映る。
 この日は都内近郊で、2試合しか行われなかったが、埼玉スタジアムには里内フィジカルコーチを派遣する一方で、国立にはスタッフを送り込まなかった。オシム監督自身も自宅でテレビ観戦。だが、野沢はその状況をあえて無視する。
 同世代が続々と代表入りしているが、「まったく意識しないよ。本当に」と言い切る。「だって、クラブの方が大事だもん」。オシム監督が“視察回避”の状況にも、「じゃ、優勝すればいいじゃん」とあっけらかんとしたものだ。
 野沢は各世代で代表歴はないが、両足で正確なキックを蹴り、MF小笠原(メッシーナ)が抜けた後の司令塔を務める。18歳のときには、日本代表のジーコ前監督に「天才」といわしめたプレーヤー。オシム監督が振り向かなくとも、天才児はわが道を行く。

ニッカンは試合全体を通した記事。
若さを強調したタイトルであるが、平均年齢も最少年齢選手も最長齢選手も紹介していない。
平均年齢 23.45歳
最年少 18歳(内田篤人)
最長齢 28歳(フェルナンド)
この程度は新聞を自称するものならば併記するのは当然だと思える。
    27
18 24 23 27
  21   28
 26     25
   19 20
実のところ康平とダ・シルバの2TOPが20歳と19歳で若さを際だたせているのであるが、昨日は不発であり、記事として尻つぼみになってしまったようである。
右の篤人よりも左の新井場が、誓志よりもフェルナンドの活躍が目立っていたことも手伝って無理矢理関連記事の作成も困難だったのであろう。
とはいえ、視点を変えて紙面を作成しようとしたところは評価に値する。
次回は内容も伴えるよう更なる努力を期待する。

スポニチは増田誓志の記事となっており、好感を持った。
が、結局は北京五輪代表についてのインタビューを行っており記事としての違和感を感じる。
誓志本人も「メンバーに入れば」と語っており当惑の色を隠せずにいる。
第一、鹿島でのポジションとU-21での起用法は全く異なっており、その部分について情報を出さなければ読み手が理解出来ないではないか。
先日の中国遠征のゴールについても知らせるべきである。

報知は野沢の記事。
2点目は鮮やかであったので、この作りも納得出来る。
「(自分は)出て行くから、おまえにまかせる」と小笠原からエースに指名された。「力はあるわけだし、やらなくちゃいけない。そろそろ点も欲しい」と自らに活を入れた。
と、今まで未出の情報を載せており、非常に重要な記事となっている。
そして、10日の京都戦(カシマ)では幻のゴール。と、第22節のゴールの正当性をほのめかしていることも注目であろう。
メディアもめくらでは無い。
見るべきところは見ていることをアピールしている。
この記事が誤審に対する自浄作用の一歩となり得ればメディアがメディアである意味が出てくるであろう。

デイリーは野沢であるが代表に絡めてあり不満が残る。
しかし、現代表監督の偏った扱い(代表監督就任から約2カ月。これまで精力的にJリーグ視察を繰り返してきたが、鹿島の試合を訪れたことは1度もなく、だれ1人として招集しない。リーグ上位にいながら、鹿島は無視されているように映る。)に対していち早く報道しており、それは評価に値する。
更に野沢の称号天才で記事を締めていることも好感である。

また、前節に関して
京都GK西村、前節ヤジに燃えた/J1
 京都GK西村が、完封勝ちの立役者になった。東京のシュート20本を防ぎ切った。前節鹿島戦で相手サポーターから「キーパー、キーパー、へたくそ」と厳しいヤジを浴びた屈辱を完封で晴らした。「あんな風に言われれば言われるほど自分は燃えるタイプ。後ろはオレにまかせろと思っていた」と胸を張っていた。

このキーパーは田代を負傷させるような下賤な選手だと思っていたのだが、耳も悪いようである。
正しくは
審判、審判、へったくそ!
である。
このコールは99年シーズンによく国立でされた。
もう二度と使いたくないものである。

清水戦とは無関係で、取りざたするような記事ではないのだが、以下のようなニュースが報道された。
久保 ジダン超え頭突き3発で退場
これが先日フェアプレイを訴えていたクラブの選手が行う行為なのであろう。
真にこのクラブと監督がフェアプレイを全面に出すのであれば、この選手に対して別途制裁を自ら科すはずである。
それが出来ないのであれば、不用意な軽口を叩いた罰を受けるべきである。