鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

ナビスコ杯準決勝Fマリノス戦報道

2006年09月03日 | Weblog
ニッカン
鹿島、新世代で「10冠」前進/ナビスコ杯
 鹿島が、新世代の力で「10冠」へ前進した。ホームに横浜を迎えた準決勝第1戦。前半22分、U-21(21歳以下)日本代表MF増田誓志(21)の右クロスをMFフェルナンドが決めて先制すると、終盤にはU-19代表DF内田が何度も好守を見せ完封。リーグ戦を含め3連敗中だった横浜に先勝した。20日の第2戦(日産ス)は引き分け以上で、3年ぶりの決勝進出が決まる。一方の横浜は、水沼新監督の就任以来、公式戦3試合目で初黒星を喫した。
 真っ赤に染まったスタンドから、祝福の紙吹雪がピッチに舞い散る。増田は控室へゆっくりと歩みながら、感慨深げに何度も観客席を見上げた。クラブ史上10個目のタイトルが懸かるカップ戦。「若いからといって、試合に出られないわけじゃない。結果が出て良かった」。鹿島の築いてきた歴史をかみしめた。
 新たな時代を感じさせる一戦だった。前半22分、増田がボランチの位置から前線へ駆け上がり、相手DFを引きつけながら、鋭い横パス。MFフェルナンドの23メートルの先制シュートをアシストした。追加点を奪えない苦しい展開で、終盤は横浜の猛攻を食らった。だが、最終ラインに入った18歳のDF内田が封じた。後半22分に至近距離からのシュートを体の真っ正面ではね返すと、同40分には横浜FW大島のヘディングシュートを「(GK)曽ケ端さんが届かないボールは僕がカバーすると決めていた」とゴール内でかき出した。公式戦3連敗中の苦手相手に、若手の活躍で奪った勝利だった。
 鹿島は02年にナビスコ杯を制して以来、無冠。MF小笠原がメッシーナへ移籍し、黄金期を知る選手は数少なくなった。同年10月のジーコジャパン発足時に6人を送り込んだ代表メンバーも、現時点ではゼロ。小笠原から司令塔を受け継いだMF野沢は「背負ってきたものも経験も違うけど、光栄なこと。自信をつけたい」と若い選手の思いを代弁した。優勝を知らない世代が、節目のタイトル獲得とともに、新たな黄金期を構築する。【山下健二郎】

[2006年9月3日9時14分 紙面から]

サンスポ
水沼マリノス公式戦初黒星…流血&舌戦で遺恨ぼっ発
 Jリーグナビスコカップ準決勝第1戦(2日、鹿島スタジアム)準決勝第1戦の1試合が行われ、ホームの鹿島がMFフェルナンド(28)の先制点を守り切り1-0で横浜Mに先勝した。敗れた横浜Mは水沼貴史監督(46)就任後の公式戦初黒星。3日、もう1試合の川崎-千葉(等々力)が行われる。
 就任3戦目の横浜M・水沼監督と、昨年のクラブ世界選手権を制した鹿島・アウトゥオリ監督が激しい舌戦を演じた。問題の場面は前半22分。横浜MのFW吉田が頭部から出血し倒れている間もプレーは続き、守備陣が集中力を欠く中、フェルナンドの約24メートル先制ミドル弾が生まれた。
 水沼監督は「頭でしたから。フェアプレー精神を考えた上で非常に残念」と結果以上に内容を嘆いた。これに対してアウトゥオリ監督は「うちの選手の判断が一番正しかった。審判の笛は鳴っていない。フェアプレーというか、幼さというか…。日本のサッカーが弱くなっているといわれているが、向上のため、もっと厳しさを学ばねば」と手厳しかった。
その後の接触で横浜MのMF上野が右足首をねんざし、負傷交代するなど白熱した両軍。次戦20日の第2戦は遺恨含みの決戦となる。


スポニチ
鹿島先勝!増田技あり決勝アシスト
 ナビスコ杯準決勝鹿島―横浜の第1戦が2日に行われ、ホームの鹿島が1―0で先勝した。前半22分、ボランチで先発したU―21日本代表MF増田誓志(21)が決勝点をアシストし、鹿島を勝利に導いた。第2戦は20日に横浜のホームで行われる。3日は川崎Fがホームで千葉と対戦する。
 増田のセンスが光った。前半22分、ゴール正面でボールをキープし、相手を引きつけて横パス。フェルナンドのミドル弾を呼び込んだ。小笠原が移籍し若き司令塔に先発のチャンスが来た。「他の人も試合に出てやろうと思っている」と競争意識の効果が出ている。U―19日本代表DF内田も2度の決定的ピンチを防いで勝利に貢献した。A代表入りした梅崎とは友人でもあり「刺激になってます」。若い力の活躍で、公式戦の対戦で3連敗中だった横浜を相手に先勝した。
 ≪水沼監督、敵将と遺恨≫前半21分、後頭部から出血した横浜MF吉田が倒れているにもかかわらず、岡田主審が試合を続行。選手が集中力を欠く間に失点し初戦を落とした。主審から「大事に至らないと思った」と説明された選手は激怒。MF上野がフェルナンドに右足首を削られ前半で退くなど荒れた内容。3戦目で初黒星の水沼監督は「フェアプレーの精神がないのは残念」と怒りを見せると、アウトゥオリ監督が「フェアプレーの意識の点で幼い」と批判し、遺恨が生まれた。

[ 2006年09月03日付 紙面記事 ]

報知
鹿島VS横浜Mの遺恨勃発…ナビスコ・カップ準決勝第1戦
 Jの名門同士で遺恨がぼっ発した。ホームの鹿島は前半22分にMFフェルナンド(28)がミドルシュートを決め、1―0で先勝した。その前のプレーで横浜MのFW吉田孝行(29)が頭部を強打、横浜Mはプレーを止めることを主張したが、鹿島はプレーを続行。横浜MのDF松田直樹(29)は「汚いチームには負けたくない」と言い放つと、鹿島のアウトゥオリ監督は(50)は「うちの選手の判断は正しい」と反論。第2戦(20日、日産ス)が熱くなることは必至だ。
 怒号と猛攻が交錯した。前半22分、センターラインから約20メートルの鹿島サイドで、鹿島のDF岩政とヘッドで競り合った吉田が倒れた。「(ボールを)出せよ!」横浜Mのイレブン、ベンチは叫ぶが、鹿島は攻撃を仕掛ける。MF増田からMFフェルナンドにボールが渡り、約24メートルの強烈なロングシュートがゴールに突き刺さった。
 この1点がこの日、唯一の得点。就任3戦目で初の黒星を喫した水沼監督は公式会見の冒頭で鹿島を批判した。「長年、サッカーをやっているが、悲しい。(負傷個所は)頭ですよ。ボールを外に出してほしかった」と話した。吉田は結果的に、左側頭部を3針縫うけが。主将の松田はさらに激しい言葉をはいた。「鹿島は汚い手を使った。笛が鳴っていないので、それがサッカーでもあるが。まだ、前半が終わっただけ。汚いチームには絶対に負けたくない」ホームの第2戦に向けて、目をつり上げた。
 対する鹿島も黙っていない。「日本ではフェアプレーを意識しすぎている。世界ではレフェリーが笛を吹くまでプレーを止めないということが徹底されている。うちの選手がプレーを止めたら罰則を科していただろう」とアウトゥオリ監督。岩政は「点が入ったから文句を言っているのでしょう」と冷静に話した。
 93年のJリーグ開幕当初、アルゼンチン・スタイルの横浜Mとブラジル・スタイルの鹿島は、再三、激しい試合を繰り返した。そして、06年ナビスコ杯準決勝。第1戦の遺恨によって第2戦が熱くなることは間違いない。やや、盛り上がりに欠けていたカップ戦に、強烈なスパイスがかけられた。

(2006年9月3日06時06分 スポーツ報知)

ニッカンは試合の流れと主だった選手の寸評から記事を起こしている。
何よりも勝者である鹿島中心に報道していることに好感が持てる。
王道の記事と言えるであろう。

サンスポと報知は敗者にスポットを当てた内容である。
Fマリノス監督の負け惜しみの言い訳からプロレスのような対決ストーリーを造り出して記事を作成している。
昔ながらのスポーツ紙の記事である。
すでに報道では無い。
ただし(大衆が喜ぶであろうという意図が見えてはいるが)これはこれで面白い趣向である。
いささか古くさい手法であるが。

スポニチの増田誓志報道には素直に拍手を送りたい。
世の中に知らしめるべき選手を報道し知名度を上げていく、クラブ・サポ・メディア全てにプラスとなる行為である。
否定的な報道や誤報、貶める紙面に未来は無い。
正しくプラスアルファを持った情報を素早く市民へ伝える。
この原則を守っていれば、メディアとしての意義が保たれるのである。
しかし、サンスポ同様に煽り記事を入れてしまったところにはスポーツ紙の限界を感じ得てしまう。
ここがスポーツ紙という似非新聞がメディアと言い切れない部分なのであろう。
それ以上に
<鹿島・横浜>横浜FW久保(左)をドリブルで抜き去る鹿島MF増田
内田篤人の写真を増田選手とのこと。

残念である。