無知の知

ほたるぶくろの日記

意見を表明する練習

2018-02-12 12:41:01 | 日記

小学校、中学校、高等学校でやった方がいいこと。

意見を表明する練習

プレゼンテーションの練習といってもいいかもしれません。生まれつき、とても上手な人もいますが、どうも苦手な人が多いのが日本。

言挙げせず、なんて言うのが日本の文化のなかで美徳とされてきたのもあって、

「必要なときに必要な意見を正しく表明する技術」

がきちんと教育されるなり、技術として伝達されていないのは問題です。日本の多くの方は意見表明のやり方がとても下手です。私もむちゃくちゃ下手。あるとき、これはやっぱり技術かも、と気づいてかなり今は改善されたとは思います。それでも本当にヘタクソです。

洋服のTPOと同様のことだと思います。時、場所、機会(いわゆる空気ともいえるかも)にふさわしい形で自分の意見を表現する力は人生で最も重要な能力のひとつです。世界の人たちと交流するためだけでなく、日本のなかの様々な制度などを修正して行く際にもこの技術は非常に重要です。心情だけに訴えるのは危険なやり方ですし、計算のない発言や行動は無謀。状況の分析もできないのは困ります。

議論になるとさらに状況は悪化します。言われた言葉の直接的な意味、隠された意味、様々な可能性に翻弄され、頭に血が上った状態で十分な吟味もなく言葉を発して大失敗、なんて経験は私だけでしょうか。

マニュアルは必要ないでしょう。日本の方々は真面目すぎるので、マニュアルなり技術本が出るとそれによって型にはまった例文集の塊のやりとりになってしまいそうです。重要なのはTPOを勘案して意見表明ができることです。ひたすらの練習で大丈夫なのではないでしょうか。もちろん、実社会じゃなくて、ですよ。だから学校でやっていただけたらな、と思うのです。

自分の伝えたいことがどのくらい目の前の方々に(いろいろな方の可能性がありますね)伝わっているのかを冷静に測りながら表現を修正する。それはもう習得するものでしょう。

子どもが学校の授業の一環で「ディベート」をやっているようですが、結構なことです。何度もやって、場慣れし、何かを自ら習得する時間として活用して欲しいと思っています。