実家の猫がもう長くない。
そう聞いて見舞いに行った。
腎臓が悪いのだという。
もう食事を摂る元気はなく、
獣医である弟が往診に来て点滴をしているそうだ。
近寄ると、プンと独特の匂いがした。
どこかで嗅いだことのある匂いだった。
数年前、やはり腎臓を患って亡くなった伯母の病室の匂いだった。
腎臓を患うと人も猫も同じ匂いを発するのか。
それは静かに近づく死の匂いだ。
山名 宏和
放送作家。古舘プロジェクト所属。1967年生まれ。 ・詳しいプロフィールはコチラ
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