会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

Businessweek:バフェットが選ぶ銘柄

2006-02-11 06:21:17 | 英語情報
Buisinessweek誌にバフェットならどうする?
と題する記事が出ています。

Businessweek 2月10日

つまりバフェットそのものがどうこう,ではなくて、
彼ならどうするだろう、というもの。

バフェットは投資するにあたりいくつか強調する
銘柄選択基準があって、その基準を適用してみたら
どうなるか、という試みに関する記事です。

S&Pが実際に銘柄選択をしてみているそうです。
(実際にバフェットが買ってるものとは一致しません)
we at S&P have put together a stock screen that picks companies using criteria similar to those that fit the legendary investor's growth-oriented style. S&P updates this screen on a semiannual basis, during February and again in August.

半年に一回見直すようです。バフェットは一度銘柄を買ったらめったなことで手放さないといってますがね。

実際のパフォーマンスですが、
左がS&P選択銘柄 右がS&P 500 で比較しています。
(前年比%)

1995  31.4   27.9
1996  41.1   20.3
1997  11.5   31
1998  18.1   26.7
1999  18    19.5
2000  23.8   -10.1
2001  0.6   -13.1
2002  -12.7  -23.4
2003  31    26.4
2004  22.4    9
2005  -3.6    3

結構良いですね。
全体が落ち込んでいるときもそこそこ
出している、ないしは負けないところがスゴイ。

しかし05年がさえないのが気になりますね。
市場が素直じゃなくなってる?

どの銘柄が足を引っ張ったか研究してみると
面白いかも知れません。単に数字だけで判断すると
こんな失敗もある、なんてテーマはどうでしょう。

さて,ここで興味があるのはバフェット基準ですね。
長期に渡って成長する会社の特徴は、という目線だと
考えても良いかも知れませんからね。

1. Owner earnings (cash flow less capital expenditures) above $50 million (changed in February, 2006, from $20 million)

キャッシュフローから資本投資を引いた金額? これはフリーキャッシュフローと呼ばれるやつですか。5千万ドル以上。今年から2千万ドル以上ですか。

2. Net margins of at least 15% for the trailing 12 months

税引き後利益が15%以上。ええ? というほど高いです。オオゼキの営業利益が7%だったことを思い出しますな。

3. Return on equity of at least 15% the previous quarter and in every year for the last three years

ROEが15%以上。これは結構有名ですな。

4. Retained earnings that have grown less than the market capitalization, on an absolute basis, in the last five years

これはちょっと意味がわかりませんな。CPAで勉強したことが身になってないことがバレバレです。まず記事のretained erningsをクリックしてみると以下の解説が。

RETAINED EARNINGS

Retained earnings are a corporation's net profits that have been reinvested in its business following the payment of dividends.

配当を支払った後、ビジネスに再投資された純利益。
まあ,つまり会社が利益のうち株主に回さないで内部に留保した
分てことですね。まあ、それはわかります。

問題はmarket capitalizationの方ですね。

MARKET CAP

Market cap refers to the price of a stock multiplied by the number of shares outstanding, shown in millions.

株価×株数。つまり時価総額ですね。よくMarket Capの大きい株は...とか
英語圏のネットで書かれてますな。

Retained Earningsの成長が時価総額(の成長?)より小さいことってどうゆうことですかね。
市場から過小評価されているものはだめってことですか。ご存知の方がいらっしゃいましたら。

5. Looking five years into the future, projected cash flow per share greater than the current market price for each stock (discounted to the present using the 30-year Treasury yield)

これはカッコ良さそうな基準ですね。

一株あたりキャッシュフロー5年予想の現在価値が今の株価を上回ること。

小難しそうな、ごりやくありそうな。

6. Market capitalization of $500 million or more.

またまた出ましたマーケットキャップ。ちっさい株は回避するということですね。

以上、収益性、内部留保、規模、割安割高を見ているようですが、背景の思想はここではわかりませんな。


最後に選ばれた会社のリストを上げてます。
良さそうなのがありますかね。


Company     Ticker
Adobe Systems ADBE
Altria Group MO
Apollo Group APOL
C.R. Bard BCR
Biomet BMET
BlackRock BLK
Brown & Brown BRO
Cognizant Tech Solutions CTSH
Cognos COGN
Eaton Vance EV
Equitable Resources EQT
Factset Research Systems FDS
FLIR Systems FLIR
Forest Laboratories FRX
Freeport McMoRan Copper & Gold FCX
Garmin GRMN
Graco GGG
GTECH Holdings GTK
Impac Mortgage Holdings IMH
Infosys Technologies INFY
Intl. Game Technology IGT
Johnson & Johnson JNJ
K-Swiss KSWS
Knight Ridder KRI
Kos Pharmaceuticals KOSP
Legg Mason LM
Lincare Holdings LNCR
MEMC Electronic Materials WFR
Mobile Telesystems MBT
Novastar Financial NFI
Nuveen Investments JNC
Occidental Petroleum OXY
Omnivision Technologies OVTI
Per Se Technologies PSTI
Petrobras Brasileiro PBR
T. Rowe Price TROW
Sigma Aldrich SIAL
Techne TECH
UST UST
Votorantim Celulose VCP




最新の画像もっと見る

コメントを投稿