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アフターショック ロバート・ライシュ サラ・ペイリンの戦略

2011-07-18 20:14:52 | 政治
ロバート・ライシュの新著が本屋に並んでいるようですが、原書は昨年に出ていて、あちこちでの著者のキャンペーンや講演会の動画もアップされてます。


Aftershock with Robert Reich


ワシントンに行った時にも思いましたが、こういう、知的な集まりというんでしょうか、きちんとした食事でもしながら、ディナーショーでも観に行くように、こういう講演を聞く、みたいな習慣は、ホントうらやましいですね。

日本だと、よく分からないハナシをありがたがって教養として聞く、とか、楽しみで聞くにしても、そういうのは、アングラっぽかったり、ビンボー臭かったり、良いテーマでも講師が運動家やイカサマ師っぽかったり、という感じで、何かまじめなテーマで集まるものには、ちょいヤバ感が漂うんですな。来てる人も、学生か、団塊の世代以上の引退年金世代って感じで、中核世代はアンマシ来ない。

動画を観てて感じるのは、ライシュの語り手としてのウマさですかね。
ジョークを交えてますが、どうみてもあらかじめネタとして仕込んでて、芸人みたいです。

ある番組に出ていて、プロディーサーから、もっと怒ってください、と指示が出た。

私は、そんな必要はない、内容が大事だと答えたが、沢山の番組の中から、視聴者はこの番組を選ぶんです、怒りは視聴者の注意を引きますと言われた。

なお私は、反対したが、そのうち、頭に来て・・・、みたいな。

まあ、プロですな。

もうひとつ、ネタを披露してまして、サラ・ペイリンについてです。ジョークでは無いんですが、

彼女がどんなゲームをしているのか、について、

1.彼女にチャンスは無い。大統領選で党の指名を得るには、党のキングメーカーと話したり攻撃をかわしたりするインサイダーゲームをする必要があるが、彼女は自分が何をしているのか分かっていない、という見方は間違っている

2.彼女はインサイダーゲームを戦おうとしているのではなく、アウトサイダーゲームを行っているのだ。番組をやったり、本を出したりしているが、これはインサイダーゲームなどでは無い。

3.彼女には白人の労働者の支持があるが、彼女の戦略は以下のようなものだ。

・白人の労働者にこう語りかける。私は、あなた方とともにある。
・私達はエリート達がやってるワシントンに乗り込む。あなた方の苦境はワシントンのエリート達に責任があるのです。
・そして、共和党にこう言う。共和党の候補に指名されないなら独立候補として立候補すると。
・そうなった場合、彼女は勝てないが、それも想定のウチ。共和党候補も(保守の票が割れて)勝つことができなくなる。
・2016年にも同じことを共和党に言う。その頃までに経済が劇的に改善していない限り、彼女への支持はもっともっと高まっているだろう。これが彼女の戦略なのだ。

というわけで、一見アホに見えるペイリンが、大胆で周到な戦略の元に動いているかも、というハナシですが、人気の強固さと、人の言うコトを聞きそうに無い点からしてあり得ますかねえ。ご本人は変なバスツアーに出かけてて、何が目的なんだ、みたいな報じられ方をしてますが、もしライシュさんの言うとおりなら、カードはぎりぎりに切るに違いないんで、動きがあるのはもうちょっと先ですかね。それにしても、共和党の他の候補が弱過ぎて、どのみち勝てないんならペイリンでイッか、みたいなことになったりして。

で、今日はナンのハナシでしたっけ。

本書でした。


余震(アフターショック) そして中間層がいなくなる
クリエーター情報なし
東洋経済新報社


あんまし講演が面白いんで、忘れてましたが、本のハナシは別の機会に。



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