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インフルエンザワクチン 打つべきか打たざるべきか2

2009-01-18 22:01:07 | 政治
町田市の病院でインフルエンザの集団感染について報道されています。

この病院、患者も職員も9割がインフルエンザワクチンを打っていたそうじゃないですか。

町田の病院でインフルエンザ集団感染 3人死亡

『同院では、職員の91・6%、患者の88・7%がインフルエンザワクチンを接種していたが、接種した職員や患者の多くも感染したという』

病院側がこれを発表したのは、インフル対策はきちんと対応してきた、と説明するためで、落ち度はありませんといいたいわけですな。ワクチン接種はきちんとやっててネグっていたわけじゃない。もし、この比率が低かったら一斉バッシングを受けていたかも知れませんな。

で、私が注目したのは次の数字です。

病院でインフルエンザ集団発生 3人が死亡

『感染した患者75人のうち66人、職員24人のうち21人がインフルエンザのワクチンを接種していた』。

75×88.7%=66.5人
24×91.6%=22.0人

まあ、あまりにぴったりなのでビックリしますなあ。


もしワクチンが効いたなら、感染した人の集団のワクチン接種率はかなり低くなっていないとおかしいですな。でも、この病院で感染した人のワクチン接種率は、全体母集団の中での接種率と全く変わっていない。

つまり、インフルエンザワクチンを打ったかどうかにかかわらず、満遍なく同じ比率でインフルエンザにかかったということですね。

インフルエンザワクチンの有効性については、かつて前橋市が徹底的に調査し、否定的な結果が出ています。その結果インフルエンザの集団予防接種が中止されたという経緯があるんですな。

前橋市のレポート要点


『そして、5年に及んだ調査は、前橋市医師会の判断が正しかったことを裏付ける結果となりました。つまり、ワクチンを接種してもしなくても、インフルエンザの流行状況には何の変化も見られなかったのです。この調査をきっかけに、集団予防接種を中止する動きが全国に広がり、最終的に、インフルエンザ予防接種は1994年に任意接種に切え替わりました』

『1994年に任意接種に変わったのを境に、インフルエンザの予防接種者は激減しました。しかし、2000年ごろから、再び接種者が急激に増えていきました。インフルエンザの流行状況やワクチンの性能は、20年前から何も変わっていないはずです。また、予防接種者がゼロに近かった1994年から1998年の間も、インフルエンザ流行の様子は、他の年と大きな違いがありませんでした。それなのに、厚生労働省やマスコミは、さかんに「インフルエンザ予防接種は必要」と喧伝しています』


とのことですな。

要らないドーロを作るのをやめられないように、ワクチンを作るのもやめられない、ってトコですかね。省庁代表制になっていて、政策決定がここでもうまく行われていないんじゃないか、と疑問を感じるんですな。

病院一般は、シロートの集まりではないわけで、ひょっとしたらインフルエンザワクチンは効かないと感じているかもしれません。しかし、もしだからと言って接種を病院施策として進めなければ今回のようなことが発生すればひどく批判されることになる。だから無駄だとわかっていても打たざるを得ない。こうして無駄は継続されていゆく。

こうした事件を機にきちんと検証されれば良いのですが、そうはならないでしょうな。

ケッ!!

ちなみに肺がん検診もそうですな。

肺がん CTで異常、対応慎重に

『肺がん検診 国の指針は40歳以上の男女に、胸部エックス線検査と喀痰細胞診を年1回行うことを勧めている。2004年度の受診率(推定)は男性16.7%、女性13.5%。一方海外では、有効性を否定する研究もあり、肺がん検診を行う国はほとんどない』。

インフルエンザワクチン 打つべきか打たざるべきか1


ピンボケ政策に世界注目 鳥インフルワクチン






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