市民運動家出身のオバマが大統領になって、大企業規制か、なんていうのは甘ちゃんなようで、背景にはこの分野での競争相手デュポンとの争いがあったようで
DuPont to Proceed with License, Antitrust, Patent Fraud Claims Against Monsanto
法務省のモンサント調査とは別のハナシなんですが、モンサントはデュポンを特許侵害で訴えていたようで、モンサントに有利な裁定が同時に下っているんですね。
In response to a motion filed by Monsanto in 2009, the U.S. District Court here ruled that the Roundup Ready® license agreements between DuPont and Monsanto contain an unwritten ("implied") term that prohibits DuPont (NYSE: DD) from stacking its Optimum® GAT® trait with Monsanto's Roundup Ready® trait in soybeans or corn. Describing its ruling as "narrow," the court also emphasized that DuPont's separate antitrust and patent fraud claims were not impacted by its ruling and would, therefore, proceed.
モンサントとデュポンとの間のライセンス合意には、デュポンがモンサントレディ用遺伝子をデュポンの製品オプティマムGATに使わないことも暗黙に含まれている、と裁判所が裁定した。この裁定は限定的であって、別途デュポンが訴えている独占禁止法違反と、不正特許使用についてはこの裁定は影響を及ぼさず、さらに審理が続けられる。
"This litigation is just beginning; we will now vigorously pursue our antitrust, license and patent fraud claims," said DuPont Senior Vice President and General Counsel Thomas L. Sager.
まだ始まったばかりで、独占禁止法違反とライセンスと特許の不正使用に関する訴えはこれからも精力的に続けてゆく、とデュポン。
まあ、モンサントばかり有利にするといけないんで、デュポンの訴えもちゃんと聞いてますよってことですか。で、モンサントの調査にも入っている。
Monsanto says DOJ wants seed access details
News that the Justice Department was seeking information on market access to the Roundup Ready trait comes a week after rival DuPont specifically asked U.S. regulators to gain assurances from Monsanto regarding the Roundup Ready trait access. The trait is a genetic alteration that Monsanto developed to make soybeans withstand treatment of Monsanto's Roundup herbicide.
法務省がモンサントに調査に入ったのは、デュポンが規制当局にラウンドアップレディ遺伝子へのアクセスをモンサントに保証させよう要請した一週間後である。
Seed dealers, rivals and others have complained that Monsanto was creating conditions, through contracts with seed dealers and other means, that would unfairly push farmers to buy its new Roundup Ready 2 Yield soybeans and away from the first-generation, lower-priced Roundup Ready beans.
種子ディーラーとモンサントの競合企業は、モンサントが種子ディーラーとの契約やその他の手段を使って不公正にも農家が第一世代のラウンドアップレディを使えなくして、ラウンドアッレディ2に切り替えざるを得なくさせている、と主張している。
なるほど、モンサントの業績回復の切り札が次世代種子なわけで、次世代への切り替えにモンサントの社運がかかっているわけですな。で、えげつないやり方がされてるんじゃないか、ってとこでしょうか。
Carl Casale, Monsanto EVP of strategy and operations, explains the background behind Monsanto's May 4, 2009 lawsuit against DuPont for patent infringement.
モンサントの幹部が、デュポンを訴えた背景について説明している動画です。
Casale on the Monsanto-DuPont Lawsuit
競合は歓迎するが、マネはいかんやろって感じですか。
いずれにせよ、モンサントへの調査もデュポンという大企業からの意義申し立てがあってのものなんですな。農家が云々ということではありません。
ロバートライシュが、著書で今の政治体制と言いますか、米国の民主主義を批判してまして、つまり、一般市民の声はワシントンに届かず、政府が動くとしても大企業同士の争いによって行われるだけじゃないかと指摘してます。本件もモンサントとデュポンの争いなんですね。大企業に雇われたロビイストがワシントンを動かし、ワシントンは大企業出身者や息のかかった人間で占められる。
で、市民の手に政治を取り戻そうというわけで、オハマが選ばれたわけですか、
Obama appoints Monsanto shill Tom Vilsack to USDA chief
モンサントの犬が、農務省のトップになった。
Tom Vilsack wiki
Among those reasons the report cites: Vilsack has repeatedly demonstrated a preference for large industrial farms and genetically modified crops;[21] as Iowa state governor, he originated the seed pre-emption bill in 2005, effectively blocking local communities from regulating where genetically engineered crops would be grown; additionally, Vilsack was the founder and former chair of the Governor's Biotechnology Partnership, and was named Governor of the Year by the Biotechnology Industry Organization, an industry lobbying group.
農務省長官任命に反対する人たちは、その理由として、アイオア州知事時代に、地域のコミュニティが遺伝子組み換え作物の栽培を規制することを禁止する法案を通したこと、バイオテクノロジーパートナーシップ知事会の設立者で会長だったこと、バイオテクノロジー業界のロビイスト組織からガバナーオブザイヤーに選ばれたことをあげている。
ハハハ。なんかモロ出しくさいですな。
クリントンがリベラルなのは口だけで、やってることは共和党の大統領と見まがうばかり、と批判したのはマイケルムーアですが、オバマもそんな感じなんですかね。
いやあ、モンサントをキーにすると、政治や、貧困国問題や(モンサントの高い種子を買うのに借金して返せずインドの農家の自殺がふえている)、環境問題やと、かなり今日的問題が出てくるんで、飽きませんな。
まあ、一本のドキュメンタリー映画ができてしまうくらいなんで。
DuPont to Proceed with License, Antitrust, Patent Fraud Claims Against Monsanto
法務省のモンサント調査とは別のハナシなんですが、モンサントはデュポンを特許侵害で訴えていたようで、モンサントに有利な裁定が同時に下っているんですね。
In response to a motion filed by Monsanto in 2009, the U.S. District Court here ruled that the Roundup Ready® license agreements between DuPont and Monsanto contain an unwritten ("implied") term that prohibits DuPont (NYSE: DD) from stacking its Optimum® GAT® trait with Monsanto's Roundup Ready® trait in soybeans or corn. Describing its ruling as "narrow," the court also emphasized that DuPont's separate antitrust and patent fraud claims were not impacted by its ruling and would, therefore, proceed.
モンサントとデュポンとの間のライセンス合意には、デュポンがモンサントレディ用遺伝子をデュポンの製品オプティマムGATに使わないことも暗黙に含まれている、と裁判所が裁定した。この裁定は限定的であって、別途デュポンが訴えている独占禁止法違反と、不正特許使用についてはこの裁定は影響を及ぼさず、さらに審理が続けられる。
"This litigation is just beginning; we will now vigorously pursue our antitrust, license and patent fraud claims," said DuPont Senior Vice President and General Counsel Thomas L. Sager.
まだ始まったばかりで、独占禁止法違反とライセンスと特許の不正使用に関する訴えはこれからも精力的に続けてゆく、とデュポン。
まあ、モンサントばかり有利にするといけないんで、デュポンの訴えもちゃんと聞いてますよってことですか。で、モンサントの調査にも入っている。
Monsanto says DOJ wants seed access details
News that the Justice Department was seeking information on market access to the Roundup Ready trait comes a week after rival DuPont specifically asked U.S. regulators to gain assurances from Monsanto regarding the Roundup Ready trait access. The trait is a genetic alteration that Monsanto developed to make soybeans withstand treatment of Monsanto's Roundup herbicide.
法務省がモンサントに調査に入ったのは、デュポンが規制当局にラウンドアップレディ遺伝子へのアクセスをモンサントに保証させよう要請した一週間後である。
Seed dealers, rivals and others have complained that Monsanto was creating conditions, through contracts with seed dealers and other means, that would unfairly push farmers to buy its new Roundup Ready 2 Yield soybeans and away from the first-generation, lower-priced Roundup Ready beans.
種子ディーラーとモンサントの競合企業は、モンサントが種子ディーラーとの契約やその他の手段を使って不公正にも農家が第一世代のラウンドアップレディを使えなくして、ラウンドアッレディ2に切り替えざるを得なくさせている、と主張している。
なるほど、モンサントの業績回復の切り札が次世代種子なわけで、次世代への切り替えにモンサントの社運がかかっているわけですな。で、えげつないやり方がされてるんじゃないか、ってとこでしょうか。
Carl Casale, Monsanto EVP of strategy and operations, explains the background behind Monsanto's May 4, 2009 lawsuit against DuPont for patent infringement.
モンサントの幹部が、デュポンを訴えた背景について説明している動画です。
Casale on the Monsanto-DuPont Lawsuit
競合は歓迎するが、マネはいかんやろって感じですか。
いずれにせよ、モンサントへの調査もデュポンという大企業からの意義申し立てがあってのものなんですな。農家が云々ということではありません。
ロバートライシュが、著書で今の政治体制と言いますか、米国の民主主義を批判してまして、つまり、一般市民の声はワシントンに届かず、政府が動くとしても大企業同士の争いによって行われるだけじゃないかと指摘してます。本件もモンサントとデュポンの争いなんですね。大企業に雇われたロビイストがワシントンを動かし、ワシントンは大企業出身者や息のかかった人間で占められる。
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で、市民の手に政治を取り戻そうというわけで、オハマが選ばれたわけですか、
Obama appoints Monsanto shill Tom Vilsack to USDA chief
モンサントの犬が、農務省のトップになった。
Tom Vilsack wiki
Among those reasons the report cites: Vilsack has repeatedly demonstrated a preference for large industrial farms and genetically modified crops;[21] as Iowa state governor, he originated the seed pre-emption bill in 2005, effectively blocking local communities from regulating where genetically engineered crops would be grown; additionally, Vilsack was the founder and former chair of the Governor's Biotechnology Partnership, and was named Governor of the Year by the Biotechnology Industry Organization, an industry lobbying group.
農務省長官任命に反対する人たちは、その理由として、アイオア州知事時代に、地域のコミュニティが遺伝子組み換え作物の栽培を規制することを禁止する法案を通したこと、バイオテクノロジーパートナーシップ知事会の設立者で会長だったこと、バイオテクノロジー業界のロビイスト組織からガバナーオブザイヤーに選ばれたことをあげている。
ハハハ。なんかモロ出しくさいですな。
クリントンがリベラルなのは口だけで、やってることは共和党の大統領と見まがうばかり、と批判したのはマイケルムーアですが、オバマもそんな感じなんですかね。
いやあ、モンサントをキーにすると、政治や、貧困国問題や(モンサントの高い種子を買うのに借金して返せずインドの農家の自殺がふえている)、環境問題やと、かなり今日的問題が出てくるんで、飽きませんな。
まあ、一本のドキュメンタリー映画ができてしまうくらいなんで。
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