tatoonさんコメントどうも。
『アメリカ人も、さすがにこれは自分たちの事だということは気付いているようですね^^;)』
読売新聞記事
保守派がいろいろ、この映画に難癖つけてるみたいですね。
『保守派の論客ジョン・ポドホレッツ氏は自身のサイトで「観客は米兵の敗北に声援を送るようになる。強烈な反米的内容だ」と非難。現役海兵隊員のブライアン・サラス大佐は隊員向け新聞に「軍の未熟さや凶暴さが異常に強調され、誤解を与える。ひどい仕打ちだ」と記した』
この映画は、前回、書かせていただいたように、
『戦争始めるのはアホとサイコ野郎ってことにして、米国が悪いだのなんのと政治映画にすることも避けて』
いるように見えるんですがね。
これは純粋に娯楽映画に徹していて、あまりメッセージ性を持たせないように、あえて工夫をしているんで。それに反応しちゃ、無粋極まれりって感じなんですけど・・・。
『自然の中に神が宿るという、キリスト教などの一神教とは相いれない信仰をナヴィが持っている点にも批判が出ている。保守派コラムニスト、ロス・ドーサット氏はニューヨーク・タイムズ紙で、「映画は、神と世界が同一という汎神論的な考えに共鳴するキャメロン監督の長い弁明」と指摘。カトリック教会の一部からも汎神論の思想が広まることへの懸念の声が出ている』
これもどうですかな。
『森の精の周りに皆が集まって拝んじゃう、というのもどうですかね。もののけ姫には感じられた神秘性みたいなものも、頼めばお願い聞いてくれる普通の神様って感じ』
なわけで、
汎神論には徹してないんですな。最後には人格神なり一神教の世界で、やっぱそうだよなあ、みたいな感じで終わっててて、汎神論の思想がひろまるなんてアリエネー感じになってるように見えるんですがね。
このあたりは、もののけ姫と比べると良いですな。もののけだと、森の神は完全にアンタッチャブルで、水の上を歩いたりするけど、しゃべらないし、意志の疎通など決してできない。超然として、人智とは違う次元で表現されていたはずですな。人間は遠くからそっと眺めているだけ。近づくと壊れてしまう、というような。
映画じゃ、全体のバランスを保つ、エコロジー神とも説明してましたよね。これとげぬきで、変に映画がメッセージ性を持たないように、わざわざ説明してるんですな。
米国の宗教界が、危機感を抱くとしたら、イスラムやら、辺境のカルトやそのあたりの結構自分たちに良く似た、近くにある異教徒に対してであって、汎神論なんて、チョーマイナーで、エキゾチックで、全く異質の、遠すぎて、そもそも脅威になどなりえないものに対し、真剣に批判するってことがありうるかどうか・・・。
事実そんな意見があったとして、大新聞で取り上げるようなことなんですかね。
と、まあ、米国批判というより、読売記事批判になったような気もするんですが、この映画にまじめに反発を感じるとしたら、ちょっとビミョーな人達って感じですな。
昔、ビートたけしが、芸の幅を広げてる最中で、結構政治ネタでいろいろしゃべってたら、まじめに反論してくる人がいたそうで。
たけし、いわく、
オイラは、ネタでやってるんで、シロートが調子にのって、同じように舞台に上がってくるんじゃない、と反論してました。
キャメロンも、米国の資源国収奪政策を批判してこの映画を撮ろうと思ったわけじゃなくて、ネタとして、はまったんでこういうストーリーにしたわけで、マイケルムーアとはちょっと違う。映像作家としてはずっと映像にこだわった本職ですよね。わざわざ、トゲが刺さらないように、観客に違和感が残らないように、工夫までしてるんで。
真に受けて批判する人達は、たけしの漫才に、頭から湯気をたてて怒りまくったりする、よほどのピンボケなわけで。
まあ、私としては、読売の記事が、保守派の意見のポイントを本当につかんでいるのか、ということの方が気になりますな。
ちょいと調べてみようと思いますが、また、面白いネタでもころがっていればご紹介します。
tatoonさんどうもありがとうございました。
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『アメリカ人も、さすがにこれは自分たちの事だということは気付いているようですね^^;)』
読売新聞記事
保守派がいろいろ、この映画に難癖つけてるみたいですね。
『保守派の論客ジョン・ポドホレッツ氏は自身のサイトで「観客は米兵の敗北に声援を送るようになる。強烈な反米的内容だ」と非難。現役海兵隊員のブライアン・サラス大佐は隊員向け新聞に「軍の未熟さや凶暴さが異常に強調され、誤解を与える。ひどい仕打ちだ」と記した』
この映画は、前回、書かせていただいたように、
『戦争始めるのはアホとサイコ野郎ってことにして、米国が悪いだのなんのと政治映画にすることも避けて』
いるように見えるんですがね。
これは純粋に娯楽映画に徹していて、あまりメッセージ性を持たせないように、あえて工夫をしているんで。それに反応しちゃ、無粋極まれりって感じなんですけど・・・。
『自然の中に神が宿るという、キリスト教などの一神教とは相いれない信仰をナヴィが持っている点にも批判が出ている。保守派コラムニスト、ロス・ドーサット氏はニューヨーク・タイムズ紙で、「映画は、神と世界が同一という汎神論的な考えに共鳴するキャメロン監督の長い弁明」と指摘。カトリック教会の一部からも汎神論の思想が広まることへの懸念の声が出ている』
これもどうですかな。
『森の精の周りに皆が集まって拝んじゃう、というのもどうですかね。もののけ姫には感じられた神秘性みたいなものも、頼めばお願い聞いてくれる普通の神様って感じ』
なわけで、
汎神論には徹してないんですな。最後には人格神なり一神教の世界で、やっぱそうだよなあ、みたいな感じで終わっててて、汎神論の思想がひろまるなんてアリエネー感じになってるように見えるんですがね。
このあたりは、もののけ姫と比べると良いですな。もののけだと、森の神は完全にアンタッチャブルで、水の上を歩いたりするけど、しゃべらないし、意志の疎通など決してできない。超然として、人智とは違う次元で表現されていたはずですな。人間は遠くからそっと眺めているだけ。近づくと壊れてしまう、というような。
映画じゃ、全体のバランスを保つ、エコロジー神とも説明してましたよね。これとげぬきで、変に映画がメッセージ性を持たないように、わざわざ説明してるんですな。
米国の宗教界が、危機感を抱くとしたら、イスラムやら、辺境のカルトやそのあたりの結構自分たちに良く似た、近くにある異教徒に対してであって、汎神論なんて、チョーマイナーで、エキゾチックで、全く異質の、遠すぎて、そもそも脅威になどなりえないものに対し、真剣に批判するってことがありうるかどうか・・・。
事実そんな意見があったとして、大新聞で取り上げるようなことなんですかね。
と、まあ、米国批判というより、読売記事批判になったような気もするんですが、この映画にまじめに反発を感じるとしたら、ちょっとビミョーな人達って感じですな。
昔、ビートたけしが、芸の幅を広げてる最中で、結構政治ネタでいろいろしゃべってたら、まじめに反論してくる人がいたそうで。
たけし、いわく、
オイラは、ネタでやってるんで、シロートが調子にのって、同じように舞台に上がってくるんじゃない、と反論してました。
キャメロンも、米国の資源国収奪政策を批判してこの映画を撮ろうと思ったわけじゃなくて、ネタとして、はまったんでこういうストーリーにしたわけで、マイケルムーアとはちょっと違う。映像作家としてはずっと映像にこだわった本職ですよね。わざわざ、トゲが刺さらないように、観客に違和感が残らないように、工夫までしてるんで。
真に受けて批判する人達は、たけしの漫才に、頭から湯気をたてて怒りまくったりする、よほどのピンボケなわけで。
まあ、私としては、読売の記事が、保守派の意見のポイントを本当につかんでいるのか、ということの方が気になりますな。
ちょいと調べてみようと思いますが、また、面白いネタでもころがっていればご紹介します。
tatoonさんどうもありがとうございました。
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