会計スキル・USCPA

会計はビジネスの共通語。一緒に勉強しましょ。

GM、韓国LGから電池調達

2009-01-13 22:59:43 | 自動車
自動車業界の状況が悪いことは、もはやニュースにもならずってとこですが、GMは電気自動車Volt plug-inに使う電池を韓国LG Chemから調達することにしたようで。


Why GM selected Korean manufacturer LG Chem for its Volt batteries

3社の中から選ばれたようですね。

LG Chem and its Troy-based subsidiary, Compact Power, won the contract over a competing team made up of A123Systems Inc. of Massachusetts and German auto supplier Continental. The cells will be assembled into packs produced at a new GM facility in Michigan, the automaker said Monday.

マサチューセッツと、ドイツのサプライヤーと競合してたんですね。日本のメーカーが入ってませんが、まあ、GMに新しい部品を供給するとなると勇気が入りますな。

General Motors picked a Korean battery maker as the supplier for the Chevrolet Volt plug-in largely because no domestic infrastructure yet exists to supply cells at the volumes needed, industry officials and analysts said.

国内にはインフラができていないので、韓国メーカーを選んだ、っていうんですが、

A123 is still sort of a startup, they're still ramping up, and A123 has been specializing mostly in ...cylindrical cells, which are good with power tools and stuff. What we need here is prismatic, which is flat cells. And LG Chem is just farther along," he said.

A123はまだまだで、得意分野もちょっと違うってとこですか。米国サプライヤーを使わなかったことでいろいろ言われているようで、こうした説明が出てくるんですね。まあ、投資余力のあるサプライヤーがどれくらいあるか、ちょっと疑問ですが。

LG Chem has massive support from the Korean government in terms of a whole research campus was paid for by the Korean government because Korea recognizes that advanced battery technology is a key component of the country's competitiveness."

LGが政府から支援を受けていることも理由の一つのようで、研究開発施設の費用全額について支払いを受けているんだそうですな。


政府の開発支援、とかいうと、昔、日本の通産省の政策が批判されたり賞賛されたりしたのを思い出しますな。ビッグ3に米当局も支援していますし、この不景気で何でもありになりかねない感じもありますね。



インドの大スキャンダル

2009-01-13 02:10:48 | ロンドンエコノミスト
景気が良いときはなんとか隠しおおせても、悪くなってくるとごまかせなくなって悪事は露見するってことなんでしょうな。

まあ、インドといえばIT産業の発展で、経済のグローバル化で恩恵を受けた国の筆頭ですね。中でも、サティアムは大前研一さんに紹介されたりした、成功企業の一つだったみたいですな。

ハイデラバードにある代表的な地元企業、サティアム・コンピューター・サービスを紹介する。同社はオフショア開発型のソフトウエア企業のパイオニアとして知られており、従業員は4000人。欧米企業だけでなく、合弁パートナーである日本のジャスディック・パーク社を通じて、沖電気、三菱電機、ダスキンといった日本企業とも取引を行っているという

それが・・・。

India’s Enron

The company’s founder and chairman, B. Ramalinga Raju, confessed to a $1.47 billion fraud on its balance sheet, which he and his brother, Satyam’s managing director, had disguised from the company’s board, senior managers and auditors for several years.

15億ドルのスキャンダル。バランスシートをごまかしてましたと告白。取締役とオーディターを何年もだまし続けていた。

“It was like riding a tiger, not knowing how to get off without being eaten,” Mr Raju wrote.

それは、食べられずに降りる方法がわからないままトラにまたがっているようだった。

うまいこと言いますな。

まあ、この事件、今後何かと繰り返し語られることになるに違いないので、頭の片隅においておくと良いんでしょうね。

記事に書かれていますが、インドでは

ACGA’s own 2007 ranking of corporate governance placed India third out of 11 Asian countries, behind Hong Kong and Singapore, but far ahead of China, in ninth place. India’s financial-reporting standards are high, its principal regulator, the Securities and Exchange Board of India, is independent of the government, and its business press is enthusiastic

アジア11カ国の中では3番目にコーポレートガバメントが良い国とされていて、会計基準は厳しく、SECも独立していて、ビジネス関係のマスコミも熱心だが、

But enforcement is weak, loopholes large, and shareholder activism is lacklustre. “There is virtually no voting by poll at AGMs”, ACGA notes, “and meetings are often held in remote locations.”

しかし執行が弱い。抜け穴がでかくて、株主の活動もしょぼいんだとか。

株主訴訟が可能になる立法措置が検討されているようですが、どうも見通しは今一つのようで。

あまりに良いほうで取り上げられすぎて、インドがもともとどんな国だったか忘れてしまってはいけないって感じです。