自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

コブシ咲く・・・

2010-03-21 19:15:00 | お散歩


コブシ[辛夷](モクレン科)
コブシの花も咲き始めました。先日、蕾を載せましたが、あのコブシは樹高が高く花を下からしか見ることができないので、公園に植えられていたコブシの花を撮ってみました。やっぱり花の中の様子が気になりますね。

壇ノ浦の合戦で敗れた、平家の落ち武者達が山中に隠れ潜んでいた時、ある日気が付くと、山の麓が源氏の白旗で埋め尽くされていて、それに気付いた落ち武者達は潔く自害して果てたと言うことです。この白旗、実は源氏の旗ではなく、春一斉に咲いたコブシの花だったそうです。春の訪れを告げてくれるこの花にも、こんな悲しい言い伝えがあるのですね。

コブシの蕾

3月中旬 横浜市内にて
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サクラ咲く・・・

2010-03-20 21:58:00 | お散歩


オオシマザクラ[大島桜](バラ科)
林際に生える大きな桜の木、いくつかの花が咲き始めていました。
これはオオシマザクラでしょうか。まだ葉は展開していないようでしたが、花が盛りになる頃には、若々しい葉を広げているでしょう。
私が子どもの頃住んでいた家は、横浜の郊外の山の中と言っていいような所にありました。春になるとヤマザクラやオオシマザクラ、ソメイヨシノなどが咲き誇り、わざわざ花見に出掛けなくても、家に居ながらにして花を楽しむことができました。
花の散る頃には、風に舞った花びらがどこからとも無く、幾片もひらひらと落ちてきたものです。
サクラの花が咲き始めると、山が若葉に包まれて生き返ったような風景になります。
そんな心躍る季節がやってきましたね。

3月中旬 横浜市内にて
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プヨプヨ・・・

2010-03-19 21:44:00 | お散歩


林の中を歩いていると、コナラの根元に落ちていた枯れ枝に、こんなものが付いていました。
初め見た時は、何かゴミの上に枝が落ちているのかと思いましたが、よく見ると枝そのものに付いているようです。とりあえず記録と思い撮ってきたのですが、その正体が気になり調べてみました。
結局、はっきりとわかりませんでしたが、ナラ類の枯れ上に点々と群生するというタマキクラゲではないかと思いました。
その特徴は、球形、類球形、卵形など変化に富み、色は赤褐色から淡褐色で半透明、ゼラチン質で柔らかい。乾燥したときは、薄い膜状になる(「野生きのこの世界」社団法人農林水産技術情報協会 より)ということです。
林の中には、まだまだ不思議なものがいっぱいあるようですね・・・

3月中旬 横浜市内にて
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お花畑・・・アブラナ

2010-03-18 20:07:00 | お散歩


アブラナ[油菜](アブラナ科)
今年もお花畑が黄色に染まる季節がやってきました。
春の暖かな陽を浴びて、輝くように咲いています。花の近寄って行くと、とても甘くいい匂いがしています。この日は、暖かな陽気に誘われて、たくさんの人が「お花見」に来ていました。
アブラナの種子からとる菜種油、日本では室町時代の後半に搾油法が考案され、油は灯火や食用、また搾りかすは有機肥料として用いられ、全国へ普及したそうです。それ以前、7世紀末には花芽を食用とする習慣があったそうです。
ここでは花を楽しむだけのようですが、何かもったいない気がしますね。

2009年の花

3月中旬 横浜市内にて
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初対面・・・トウゲシバ

2010-03-17 21:40:00 | お散歩


トウゲシバ[峠芝](ヒカゲノカズラ科)
北海道~琉球に分布し、斜面下部などの湿った場所に生育することの多い常緑性のシダ植物。
よく歩く林の中の小道を、一歩外れて獣道のようなところを歩いていたら、足元にこんな葉っぱを見つけました。一瞬、スギか何かの芽生えかと思いましたが、よく見るともっと柔らかそうな葉をつけていました。近くにはこんな塊が2~3個あります。
手元の図鑑やPCで調べてもわかりません。ふと、シダの仲間かなと思って調べ直したら、すぐにわかりました。一般的にイメージするシダとは、その姿がまったく違いますね。写真を撮った時、葉の裏も見ていたのですが、胞子のようなものも見当たりませんでした。
この写真ではわかりづらいのですが、撮っている時は、葉の落ちた痕だと思っていた、葉の付け根に白い輪のように付いているのが胞子でした。
まだまだ知らない植物がたくさんありますね。

岡山理科大学「植物雑学事典」を参考にさせていただきました。

3月中旬 横浜市内にて
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