マヤラン[摩耶蘭](ラン科)
関東南部以西~九州の常緑広葉樹林林下に生える腐生植物。普通葉と根はありません。
7~8月、花被片が帯汚紫色の花を咲かせます。私がよく歩く林にも、マヤランがあると聞いていたのですが、なかなかその姿を見ることができませんでした。初めて見た花は、だいぶ季節はずれですが、今年は例年よりも長く花を咲かせているそうです。あまり綺麗な姿とは言えないかもしれませんが、出会えたことに感謝しています。
マヤランは、絶滅危惧IB類(EN)にも分類されています。生育環境の減少も原因でしょうが、栽培目的のためも盗掘も多いそうです。多くのランは菌に寄生して生きているため、株だけ採取しても育つことはありません。本当に持ち帰るということはやめて欲しいと思います。
この林では、同属のシュンランにも出会いました。でも、次の年からその姿を見ることができなくなりました。どうやら盗掘されてしまったようです。
そこに咲いている花。そこで楽しんで欲しいですよね。
シュンランの花
11月中旬 横浜市内にて