yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

中国江南の踏査-3~長沙銅官窯を歩く~の条

2010-08-03 07:45:22 | 歴史・考古情報《東アジア》-1 中国
昨日は初めて長沙銅官窯へ行ってきました。

歴史時代の考古学をやる人間にとってはとても有名な遺跡なのですが、その他の分野ではあまり知られていないらしく、今回の予定には入っていませんでした。たまたま長沙での時間が余ったので、団長に提案してみました。遺跡の場所の詳細も、時間がいくらかかるかも判らないので、どうなるかひやひやものでしたが、副団長?のMaさんのとても丁寧な御配慮で行くことが出来ました。

大感謝!!

というのは彼の大学時代の同級生が車を自らのものも含めて手配してくれたのです。市内から約45分。望城県というその地に行ってびっくり。今でも陶土が採れるらしく、あちこちで窯が開かれ、瓦などが焼かれていたのです。

そんな村の一角でとある若者に、長沙銅官窯の場所を尋ねると、連れて行ってやるというのです。バイクで先導する彼に付いていくこと20分ほど、村の中の道を行ったり来たり、着いた!と思ったらそこは農家の門口?おばちゃんが出てきて若者をたしなめている。どうも道を間違えたらしい。再びUターンして目的地をめざすこと5分ほど、やっとその地について若者もホッと!

ところが、施設を管理する担当者が言うには上の許可がないと開けられないという。そこで再び大活躍するのが同級生、あれこれとツテを伝って上司に連絡を取り、やっとの事で解錠!!

巨大な長沙銅官窯の登り窯を目の前にして一同大感激。特にいっしょに旅しているK市のAさん、O市のS3と3人は大喜び。

直ぐ隣では発掘調査中?の窯がもう一基。これは撮影禁止なので紹介できないが公開中のものは帰国後に写真をアップします。

なんと言ってもこの窯址の場所へ行くのに、村人ですらほとんど知らないところでしたから、迷路のような道をくるくる回りやっと着くことが出来ました。本当にMaさんとそのお友達のご厚意のおかげでした。

今広州の空港にいます。これから北京経由で広州から帰国します。

詳しくは帰国後に。短い今夏の中国江南の旅はこれでおしまいです。しかし、馬王堆漢墓、荊州鳳凰山M168号墓、楚の国の都とされる紀南城、長沙銅官窯等々、とても収穫の多い、1週間でした。

ではみなさん 再見

帰国後は直ぐにオープンキャンパスの仕事が待っています。そしてそれが終わったら久しぶりに86ヒロシマへ行ってきます。

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