yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

河西回廊踏査-1 久しぶりの西安の条

2012-08-12 23:42:19 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 今日から2週間の予定で中国西北部、河西回廊の踏査に入った。

 いつもの科研のメンバーとである。

 早朝に関西空港を出て、上海経由で西安に入った。何度も来ているコースなので特に問題はないはずなのだが、今回は少し趣が違った。

 団長様の指令で、お土産に高級?ウイスキーを買ってこいという。もちろん免税店で買っていくと言うのである。しかし、これが簡単ではない。

 上海で国内線に乗り継ぐ時に持ち物検査があり、液体ものは手荷物としては持ち込めないからだ。

 ではどうする??

 普通なら機体預けの荷物は上海でそのまま乗り継ぐ飛行機に引き継がれ、人間と手荷物だけが検査の対象となるのだが、これでは手荷物として持ち込んだウイスキーを上海で没収されることになる。仕方ないので、上海で一度荷物を受け取って空港を出、そこでウイスキーを機体預けの荷物に入れ直し、その上で搭乗の手続きを全部一からやり直すのである。

 こんなことをしていたものだから乗り継ぎに2時間あった時間もあっという間に過ぎ、慌ただしく西安行きの飛行機に乗り継いだのであった。

 予定を30分ほど遅れて西安について驚いた!

 ナナなんとあのボロボロの咸陽空港がどこの飛行場かと見まごうほどの大空港に変身していたのである。北京オリンピックでの観光客目当ての大拡張工事の結果なのであろう。関空くらいの大きさはあろうかと思える飛行場に降りる客がまばらというのだからこれも問題であろう。もっと問題なのはこうした建設ラッシュで遺跡が破壊されていったことである。まさに日本と同じ問題がより深刻に起こってきているのである。ホテルに向かう途中の高速道路沿いも高層ビルの列である。どれだけ十分な調査をしたのだろうか?等と思いながら車窓を眺めていた。

 ホテルに着くと部屋に入って人心地する間もなく夕食へ。

 久しぶりに会うメンバーもいて珍しく白酒の乾杯の嵐であった。

 ほろ酔い加減で帰ったホテルでネットの準備をし、これを書き込んだものの、なぜかアップできず、今日13日の朝になって書き込んでいる次第である。いよいよ河西回廊踏査の旅が始まる。今回はメンバーが交代で見学記を書くということらしく、初日と二日目は私が担当することとなった。しっかり記録しておかなければならない。

 13日の予定は西安から天水へ移動し、途中麦積山石窟を見て天水へ向かうらしいが、麦積山石窟はほとんど見られないとかで、実際に入るかどうかもわからないという。そうするとこの日の記録は「バスで移動」ということだけなのかもしれない。

 ま、2週間の長丁場ぼちぼちやることにしましょう。では行ってきま~す。

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