核兵器はいらない!と思ったらポチッとねよろしくお願いします。
山田博士も無事帰国され、次々と論考を発表されているとのこと、私もやっと前期が終わり、あと二つ試験をすれば今学期が終了!長かった2007年度前期でした。
やっと自由な時間がもて、昨日、朝早くに家を出て、大阪府堺市に行ってきました。
堺市役所の隣の総合福祉会館で開かれている「堺原爆展」に参加するためです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/1e/705e133748151c176e94ea3ce938eec7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/b9/c2a5b07ae0af145b6e84cccf661bc666.jpg)
(土曜日の朝早くにも関わらず沢山の人々が見学に訪れていました)
この企画は大阪府堺市に在住の被爆者が作る「堺原爆被害者の会」(堺広長会)とその子供達が中心となって昨年結成された「堺原爆被害者二世の会」が共同で企画されたものだと聞いています。
実はその中心メンバーの大坂市文化財協会の積山さんから随分前から御案内を頂いていたのです。あの元気な積山さんが被爆二世だと言うことを実はその時初めて知ったのです。お母さんがナガサキの爆心地から余り離れていないところで被爆なさったそうです。私が何故広島大学に「憧れ」ていたのかは先にお話ししたとおりですが、そのヒロシマで私は沢山の友人を作り、今も親しく付きあっています。そして友人の数人はやはり被爆二世で、中にはそのことが原因と考えられる貧血に悩まされる者もいました。私の母は呉の出身なので、被爆しませんでしたが、親戚や知り合いには沢山の被爆者がいると聞いています。
そのヒロシマ・ナガサキを伝える展示会を積山さんがなさるというので出かけたのでした。
朝10時の開場、私が到着したのが10時半頃だったのですが、既に沢山の見学者がいらっしゃり、その関心の高さ、日常的な活動の確かさを目の当たりにすることができました。会場に来られた見学者の方々から「会」の方々が戦争体験を取材なさっている姿も印象的でした。
会場には峠三吉の詩とその挿絵、関連するヒロシマ・ナガサキの被爆状況の写真、見学者の感想文などが所狭しと並べられていました。もちろん、私にとって、ヒロシマは第二の故郷であり、原爆のむごさを伝える写真は子供の頃から身近なものだったのですが、訪れた見学者は、やはり食い入るようにして一枚一枚の説明パネルを一生懸命読んでおられました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/62/63ba459fbacb0b67b49c20fdc94de7dc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/34/7c4451d6e078dc0fad0d1777eba53817.jpg)
黒こげの遺体、累々と積み重ねられて発見された子供達の遺骨、一瞬の熱で影として焼き付けられた銀行前に座っていらっしゃった方の「遺体」、無数のガラス片の刺さった被爆直後の人々、久しぶりに見るこれらの記録は、人間であるならば、とても「しかたがなかった」とは言えない悪魔の残虐行為であることを明確に示しています。
しかし、日本の国政を預かる国会議員(その候補者)が、平気で、日本の核武装を考えているというおそましい事実が最近報道されました。毎日新聞WEBニュース7月16日版はこんな記事を伝えています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070716k0000m010083000c.html
参院選:自民候補32%、核武装検討を容認 毎日新聞調査 核武装、集団的自衛権の行使に関するアンケートの結果
毎日新聞が参院選の全立候補者を対象に実施したアンケートで、自民党候補の32%が日本の核武装の検討を容認していることが分かった。04年の前 回参院選の同党候補より7ポイント増えた。久間章生前防衛相が「原爆発言」で辞任に追い込まれ、改めて核兵器のあり方が問われる中、自民党内で核武装論議 がタブーでなくなりつつあることがうかがえた。
アンケートでは、日本の核武装について(1)将来にわたって検討すべきではない(2)今後の国際情勢によっては検討すべきだ(3)検討を始めるべきだ(4)核兵器を保有すべきだ--という四つの選択肢を用意して質問した。
「検討すべきでない」を選択した自民党候補は57%にあたる41人。過半数を占めたものの、全体の82%よりは大幅に低い数字となった。
このほかの自民党候補は「国際情勢によっては検討」が24%(17人)、「検討を始めるべきだ」が8%(6人)。04年にも全く同じ質問をしており、その際の自民党候補の回答は「国際情勢によっては検討」が25%で、「検討を始めるべきだ」はゼロだった。
昨年10月に北朝鮮が核実験を実施したことを受け、麻生太郎外相らが核武装の議論を容認する姿勢を示したことなどが3年間での増加の要因になったとみられる。
民主党候補は94%にあたる72人が「検討すべきでない」を選択。「国際情勢によっては検討」「検討を始めるべきだ」はそれぞれ1%(1人)、3%(2人)にとどまった。公明、共産、社民3党は全員が「検討すべきでない」と回答した。
一方、現憲法下で集団的自衛権の行使が認められるかどうかを尋ねた質問では、自民党候補は50%(36人)が「認められない」と答え、「認められる」の 36%(26人)を上回った。公明党は全員が「認められない」と回答した。野党では、民主党の19%(15人)、国民新党の18%(4人)が「認められ る」と答えた。共産、社民の両党は全員が「認められない」だった。
「しょうがない」と思っているのは先の大臣一人だけではないことがこれで明白になります。そもそも安倍晋三首相そのものが核武装論者であり、集団的自衛権を行使して他国の侵略を合理化することを強く求めている好戦者であることは首相就任以前の発言を見れば明々白々です。つまり、この様な人間の仕業とは思えない殺人を合理化し、自らもこの兵器を獲得することによって、他国を威嚇したいと考えている人々が、国政を預かっているのです。本当に考えていることは表に出さず美辞麗句を並べ立てて、危機意識と保守意識のみを頼りにイメージで訴える手法、国民も嘗められたものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/90/b5194e690798e40428ea355fc3d1a4b7.jpg)
(今柏崎刈羽原発で起こっていることも本当にどれだけの事実が伝えられているのか判らないことがたくさんあります。選挙を前にして核心部分が隠されていると私は思っています。これから「エッツ」という事実が次々と明内なることでしょう。これもまた報道管制です。選挙前になりふり構わず自民党総裁のみを優遇してその主張を述べさせた日本テレビ系列の報道機関に最早公共放送としての資格はありません。)
しかし、そんな知性も理性もない総理大臣を追放するためにもこうした地道な活動がいかに大切かを、原爆展を見て痛感しました。と同時に、考古学の調査研究に精力的に取組ながら(会場でも最新論文「土器製塩の展開」(『季刊考古学第100号』2007年8月)を頂きました。)、こうした社会的活動をなさる積山さんに本当に頭の下がる思いを強く致しました。と同時に入院などして惚けていてはいけないなという新たな刺激を頂いて会場を後にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/51/dc0eca0745a50217a55f6c5065cb0fb1.jpg)
(私が今最も関心を持っているヒロシマ問題の一つに、GHQによる報道統制があります。彼らは進駐直後からヒロシマナガサキの事実が外に出ることを防ぐために徹底した報道管制を敷きました。そして原爆投下の目的を明確に示すのが、こうした被爆状況の確認作業(診察ではありません!どんな効果があるかを確認しているだけなのです)でした。こうした事実に蓋をしてアメリカのお陰で戦争が早く終わり、北海道を取られずに済んだなどというのが自民党の多くの議員の考え方なのです。彼らも口には出しませんが「しょうがない」と思っているのです。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/27/2e2e41cbaa82da4aec0e9cf642bf35bd.jpg)
(初めての報道はなんと戦争終結後5年もたった1950年のことだったといいます。報道の自由がいかに大切かをこうした戦争はまざまざと教えてくれます。)
有り難うございました。私も初心を忘れずこれからも折々にヒロシマをこの場を借りて伝えていくことにします。「ヒロシマ・考古学」の始まりです。
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山田博士も無事帰国され、次々と論考を発表されているとのこと、私もやっと前期が終わり、あと二つ試験をすれば今学期が終了!長かった2007年度前期でした。
やっと自由な時間がもて、昨日、朝早くに家を出て、大阪府堺市に行ってきました。
堺市役所の隣の総合福祉会館で開かれている「堺原爆展」に参加するためです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/1e/705e133748151c176e94ea3ce938eec7.jpg)
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(土曜日の朝早くにも関わらず沢山の人々が見学に訪れていました)
この企画は大阪府堺市に在住の被爆者が作る「堺原爆被害者の会」(堺広長会)とその子供達が中心となって昨年結成された「堺原爆被害者二世の会」が共同で企画されたものだと聞いています。
実はその中心メンバーの大坂市文化財協会の積山さんから随分前から御案内を頂いていたのです。あの元気な積山さんが被爆二世だと言うことを実はその時初めて知ったのです。お母さんがナガサキの爆心地から余り離れていないところで被爆なさったそうです。私が何故広島大学に「憧れ」ていたのかは先にお話ししたとおりですが、そのヒロシマで私は沢山の友人を作り、今も親しく付きあっています。そして友人の数人はやはり被爆二世で、中にはそのことが原因と考えられる貧血に悩まされる者もいました。私の母は呉の出身なので、被爆しませんでしたが、親戚や知り合いには沢山の被爆者がいると聞いています。
そのヒロシマ・ナガサキを伝える展示会を積山さんがなさるというので出かけたのでした。
朝10時の開場、私が到着したのが10時半頃だったのですが、既に沢山の見学者がいらっしゃり、その関心の高さ、日常的な活動の確かさを目の当たりにすることができました。会場に来られた見学者の方々から「会」の方々が戦争体験を取材なさっている姿も印象的でした。
会場には峠三吉の詩とその挿絵、関連するヒロシマ・ナガサキの被爆状況の写真、見学者の感想文などが所狭しと並べられていました。もちろん、私にとって、ヒロシマは第二の故郷であり、原爆のむごさを伝える写真は子供の頃から身近なものだったのですが、訪れた見学者は、やはり食い入るようにして一枚一枚の説明パネルを一生懸命読んでおられました。
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黒こげの遺体、累々と積み重ねられて発見された子供達の遺骨、一瞬の熱で影として焼き付けられた銀行前に座っていらっしゃった方の「遺体」、無数のガラス片の刺さった被爆直後の人々、久しぶりに見るこれらの記録は、人間であるならば、とても「しかたがなかった」とは言えない悪魔の残虐行為であることを明確に示しています。
しかし、日本の国政を預かる国会議員(その候補者)が、平気で、日本の核武装を考えているというおそましい事実が最近報道されました。毎日新聞WEBニュース7月16日版はこんな記事を伝えています。
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070716k0000m010083000c.html
参院選:自民候補32%、核武装検討を容認 毎日新聞調査 核武装、集団的自衛権の行使に関するアンケートの結果
毎日新聞が参院選の全立候補者を対象に実施したアンケートで、自民党候補の32%が日本の核武装の検討を容認していることが分かった。04年の前 回参院選の同党候補より7ポイント増えた。久間章生前防衛相が「原爆発言」で辞任に追い込まれ、改めて核兵器のあり方が問われる中、自民党内で核武装論議 がタブーでなくなりつつあることがうかがえた。
アンケートでは、日本の核武装について(1)将来にわたって検討すべきではない(2)今後の国際情勢によっては検討すべきだ(3)検討を始めるべきだ(4)核兵器を保有すべきだ--という四つの選択肢を用意して質問した。
「検討すべきでない」を選択した自民党候補は57%にあたる41人。過半数を占めたものの、全体の82%よりは大幅に低い数字となった。
このほかの自民党候補は「国際情勢によっては検討」が24%(17人)、「検討を始めるべきだ」が8%(6人)。04年にも全く同じ質問をしており、その際の自民党候補の回答は「国際情勢によっては検討」が25%で、「検討を始めるべきだ」はゼロだった。
昨年10月に北朝鮮が核実験を実施したことを受け、麻生太郎外相らが核武装の議論を容認する姿勢を示したことなどが3年間での増加の要因になったとみられる。
民主党候補は94%にあたる72人が「検討すべきでない」を選択。「国際情勢によっては検討」「検討を始めるべきだ」はそれぞれ1%(1人)、3%(2人)にとどまった。公明、共産、社民3党は全員が「検討すべきでない」と回答した。
一方、現憲法下で集団的自衛権の行使が認められるかどうかを尋ねた質問では、自民党候補は50%(36人)が「認められない」と答え、「認められる」の 36%(26人)を上回った。公明党は全員が「認められない」と回答した。野党では、民主党の19%(15人)、国民新党の18%(4人)が「認められ る」と答えた。共産、社民の両党は全員が「認められない」だった。
「しょうがない」と思っているのは先の大臣一人だけではないことがこれで明白になります。そもそも安倍晋三首相そのものが核武装論者であり、集団的自衛権を行使して他国の侵略を合理化することを強く求めている好戦者であることは首相就任以前の発言を見れば明々白々です。つまり、この様な人間の仕業とは思えない殺人を合理化し、自らもこの兵器を獲得することによって、他国を威嚇したいと考えている人々が、国政を預かっているのです。本当に考えていることは表に出さず美辞麗句を並べ立てて、危機意識と保守意識のみを頼りにイメージで訴える手法、国民も嘗められたものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/90/b5194e690798e40428ea355fc3d1a4b7.jpg)
(今柏崎刈羽原発で起こっていることも本当にどれだけの事実が伝えられているのか判らないことがたくさんあります。選挙を前にして核心部分が隠されていると私は思っています。これから「エッツ」という事実が次々と明内なることでしょう。これもまた報道管制です。選挙前になりふり構わず自民党総裁のみを優遇してその主張を述べさせた日本テレビ系列の報道機関に最早公共放送としての資格はありません。)
しかし、そんな知性も理性もない総理大臣を追放するためにもこうした地道な活動がいかに大切かを、原爆展を見て痛感しました。と同時に、考古学の調査研究に精力的に取組ながら(会場でも最新論文「土器製塩の展開」(『季刊考古学第100号』2007年8月)を頂きました。)、こうした社会的活動をなさる積山さんに本当に頭の下がる思いを強く致しました。と同時に入院などして惚けていてはいけないなという新たな刺激を頂いて会場を後にしました。
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(私が今最も関心を持っているヒロシマ問題の一つに、GHQによる報道統制があります。彼らは進駐直後からヒロシマナガサキの事実が外に出ることを防ぐために徹底した報道管制を敷きました。そして原爆投下の目的を明確に示すのが、こうした被爆状況の確認作業(診察ではありません!どんな効果があるかを確認しているだけなのです)でした。こうした事実に蓋をしてアメリカのお陰で戦争が早く終わり、北海道を取られずに済んだなどというのが自民党の多くの議員の考え方なのです。彼らも口には出しませんが「しょうがない」と思っているのです。)
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(初めての報道はなんと戦争終結後5年もたった1950年のことだったといいます。報道の自由がいかに大切かをこうした戦争はまざまざと教えてくれます。)
有り難うございました。私も初心を忘れずこれからも折々にヒロシマをこの場を借りて伝えていくことにします。「ヒロシマ・考古学」の始まりです。
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