yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

第1回伊勢湾・熊野地域研究センターシンポジウム 三重・近代文学の歩み開催の条

2011-07-26 18:59:08 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 三重大学人文学部では学部内での研究成果を切磋琢磨し、外部へも発信していく組織として「研究センター」を設けて研究の深化と共有化に取り組んでいる。4センターある中の一つが私達が活動する「伊勢湾・熊野地域研究センター」である。

 伊勢湾・熊野地域研究センターでは、夏休み中と年度末を除く毎月(合計10回)研究会を実施している。その案内は予算もないので、人文学部のホームページに掲載する他、学内にチラシを配布する程度であるが、毎回15人前後の参加者と共に様々な分野の方々の報告に熱い議論を戦わせている。その研究の一端をより幅広く地域の方々にも聞いて頂こうと以下の様なシンポジウムを計画した。

 今回のテーマは「文学」である。

伊勢・伊賀・志摩・熊野地域からは多様で多数の文学者を輩出している。その「歴史」を専門である藤田明先生に基調講演頂き、その後人文学部文化学科の若き研究者と議論を戦わせていただこうというものである。

 もちろん、無料。多数の市民の方のご参加をお待ちしています。

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 あちこちに紹介下されば助かります。

第1回伊勢湾・熊野地域研究センターシンポジウム           
 三重・近代文学の歩み


 明治以降、それまで伊勢・伊賀・志摩・紀州に分かれていた地域が再編成されて三重県が誕生した。各地域に色濃く残っている文化がどのように組み替えられて三重県としての文化的アイデンティティーを持つことができたのか。他方、近代社会における中央集権化は、東京や名古屋、京都、大阪などの大都市に人口や文化資源を集中させることになり、三重県は新しい文化を創造する活力が失われつつある。三重県の近代文学という視点から、近世と近代、都市と地方という2極構造を考え直して見たい。

1 日時 2011年8月3日(水)14時~17時
2 会場 三重大学人文学部3階 大会議室
3 基調講演 



藤田 明(高田短期大学元教授)

「三重・近代文学の歩み-文学史へ-」



 明治以降をたどっても三重県出身の文学者は多彩をきわめる。斎藤緑雨・佐佐木信綱をはじめとして、芥川賞を受賞した笙野頼子・伊藤たかみに至るまで、列挙すればきりがないほど。
 例えば横光利一・丹羽文雄・田村泰次郎といった中央文壇で活躍した人たちもさることながら、また別の方面に光を当てることも必要ではないか。昭和戦中の、竹内浩三らによる同人誌「伊勢文学」、森敦が東紀州に挑んで挫折した未完の「尾鷲にて」など。伊勢湾をめぐる作品の数々にも触れていきたい。
 40年以上にわたり、三重と文学について考えてきたことの一端を、ある程度体系的に、かつ随想風にたのしく語れればと思う。

  コメント  尾西康充(三重大学)
        吉丸雄哉(三重大学)
4 鼎談  「三重の近代文芸」
  パネラー 
藤田 明
尾西康充
吉丸雄哉


5 入場無料 申し込み不要
6 レセプション
 シンポジウム終了後パセオにて講師の先生方を囲んで楽しい食事会を催します会費は学生・院生2000円、教員5000円です。多数ご参加下さい。
講師紹介
藤田 明 (ふじたあきら) 
1933年東京生まれ、戦時中に三重県に疎開。三重県内各地の高等学校で国語教育を担当、後に高田短期大学教授、三重大学ほかの非常勤講師。15年以上に わたり、朝日新聞三重版で「展望・三重の文芸」を毎月執筆し、三重県内の文学、評論はもちろん、展示、上映、講演、シンポなど文化活動を幅広く紹介した。 全国小津安二郎ネットワーク会長。主な著作に『三重・文学を歩く』、『平野の思想 小津安二郎私論』。文学、映画に関するエッセイ多数。

 尾西康充(おにしやすみつ)
  1967年神戸生まれ、日本近代文学専攻。1997年三重大学人文学部専任講師に着任して以来、三重県内の近代文学を研究。三重県ゆかりの作家に関する著書として『田村泰次郎選集(全5巻)』、『田村泰次郎の戦争文学―中国山西省の従軍体験から』、『丹羽文雄と田村泰次郎』、『プロレタリア詩人鈴木泰治―作品と生涯』、『近代解放運動史研究―梅川文男とプロレタリア文学』、『紀伊半島近代文学事典』など。

吉丸雄哉(よしまるかつや)
1973年長崎県生まれ、日本近世文学専攻。2010年に三重大学人文学部に着任以後、戯
作・演劇に描かれる伊勢・伊賀に関心をもって研究している。著作に『武器で読む八
犬伝』『式亭三馬とその周辺』。


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藤波心さんのブログ記事が素晴らしい!!の条

2011-07-22 20:37:03 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 以前にも紹介したことのある自称「下っ端芸能人」こと藤波心さんのブログ記事が素晴らしいのです。

 http://ameblo.jp/cocoro2008/

 是非一度訪問し、励ましの言葉をかけてあげて下さい。

 14歳の中学生「タレント」です。本当の意味での「タレント」だと思います。
語彙が豊富、表現が立派!権力に臆しない!!

 今回は「食事とは、食べ物と結婚することです。しかも、離婚できない結婚です。\(◎o◎)/」というタイトルであちこちで報道され、深刻な事態を招いているにもかかわらず、マスメデイアは何の問題提議もしない放射能汚染牛肉(食材)に対する問題提議です。

 その一番の被害者はきっと数年後に出てくる癌の被害を受ける藤波さんなどの若者達。

 前回のレストランの良心的な閉鎖と同じく、食べなければ生きていけない人間の最も大事な食材が深刻な汚染を受けている事に対する「結婚」「離婚」に喩えた見事な文章!!

 どこぞの大学で「浴衣を着て授業に出て、東北の被害者に心をはせよう!!」などという支離滅裂なメッセージを出している大学生に見倣って欲しい意識の高さ、文章の論理性、しかし、とても読みやすく、引き込まれてしまう。

 こんな素敵な若者の未来を暗黒にするセシウム汚染!!きっと牛だけではないはずだ。みんなみんな己の目先の利益にはしって隠しているに違いない。


 それにしても驚いた!!

 原発推進派から大いに期待されているらしいのが海江田だとか!??

 「忍」と書いたのが受けているとか。日本人もここまで墜ちたかと思う判断力の無さ。「鴻毛より軽い」のはお前の尻だろうと言いたい。パフォーマンスしている暇があるのなら、東北の放射の汚染地帯へ行ってこいよ!!飯舘村の人々が避難している先を一軒一軒訪ね歩いて、

 「それでも私は原発を推進します!!」と言えるもんなら言ってこいよ。

 あなたこそ、毎日毎日セシウムで汚染された牛肉でも食って、その「安全性」を証明してみろよ!

 死の商人達と結託した海江田が総理大臣なんて信じられないと思う人はこいつをポチッと押して下さいね→人気ブログランキングへ

 心さん頑張って!!

食事とは、食べ物と結婚することです。しかも、離婚できない結婚です。\(◎o◎)

 





原発はもういらない-19 人間が地球上で生き続けるために経済成長が不可欠なのか?の条

2011-07-20 20:20:20 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 死の商人の代表経団連の米倉弘昌がまた吠えた。
 この方の人生には『経済発展』『企業が儲けること』しかないのでしょうね。『経済発展』のためには何でもする。毒でもバイ菌でも何でも使う。これぞ「死の商人」の典型ですね。

 この方は「歴史」を勉強なさったことがないのでしょうね。イヤ、いいとこしか見ないのでしょうね。

 発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!発展!

 その結果がこの地球の惨状!!それがわからない人が経済人のトップにいるという悲劇!!

 政治家ダメ!! 経済人ダメ!!! 文化人は大江健三郎と村上春樹だけなのか?

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 米倉経団連会長:「脱原発なら経済成長落ちる」

http://mainichi.jp/select/biz/news/m20110720k0000m020142000c.html

 
 経団連の米倉弘昌会長は19日、毎日新聞のインタビューに応じ、菅直人首相が表明した「脱原発」方針に対して、「原発に一定程度依存しないと(電力不足で)国内産業がどんどん海外に逃げ、雇用が守られず、経済成長が落ちる」と反論した。そのうえで、福島第1原発事故後、電力各社が凍結している原発の建設計画についても「安全基準を見直し、対策を施したうえで(自治体が認めれば)新設の可能性もありうる」と述べた。

 菅首相が「脱原発」方針を表明した後、米倉会長がインタビューに応じるのは初めて。

 米倉会長はまた、電力に占める原発の割合について「2030年までに5割超」とした当初の政府の基本計画は達成不可能との見通しを示した。ただし、再生可能エネルギーが安く安定供給できるようになるには「10年以上かかる」として、当面は「原発に頼らざるを得ない」と指摘した。さらに、「再生可能エネルギーの比率をどの程度引き上げられるかにもよるが、場合によっては原発の新設もあり得る」と述べ、日本経済の成長戦略を踏まえたエネルギー政策を議論すべきだとの考えを強調した。【宮崎泰宏】

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 その原発のために国民はどれだけの税金を払わされてきたのか!!どれだけの無駄な国費が費やされたのか!!その事が計算できない経済人なんてもういらん!!

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あまりに誠実故に悲しい閉店記事の条

2011-07-19 16:56:18 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 ブログを読んでコメント下さった方からこんな悲しい、しかしほんとうに誠実な方のブログの最終メッセージのあることを教えて頂きました。

 http://www.lesbrindes.net/


 東京の神楽坂にあったお店ですから、私は残念ながら行ったことがありません。そしてもう行けません。

 「オーガニックレストラン ラ ブランデ cuisine naturelle Les BRINDS」

 完全無農薬・有機・自然・栽培の農家と契約されて『美味しく食べて健康になる』を提案されてきたお店だそうです。

 それだからこそ、その食材が提供されなくなって、お店ができなくなったのです。

 そしてブログに書かれているように、東京で、関東で、もちろん東北で内部被爆がどんどん拡大していっているのです。汚染藁を食べた牛の肉がほぼ全国に出回っていると言います。これほど恐ろしい話しはありません。私なら当分、子供達には牛肉は食べさせません。西日本で採れた肉や野菜しか与えません。

 御用学者はここでも奮闘しています。

 「食べても直ぐ出るから心配ない」と。そんなことどこで実証されたのですかね。放射能の影響が後世に出るかどうか判らないと言いながら、出ないという実証もできていないのです。

 要するに原発は危険極まりないのです。一刻も早く廃棄しないととんでもないことになるのです。

 このブログで見事に指摘されているように、国際テロ組織が本気で原発を狙えば、いとも簡単に日本列島は汚染列島となり、二度と人類の住めない島となってしまいます。右翼の街宣車が簡単に原発敷地に入れたということはこれを装えば原発の心臓部に入り込み、爆破することは容易いのです。

 こんなに簡単な理屈がどうして原発推進者には判らないのですかね。

 一体53基もの原発をどの様にして廃炉にするのですかね。一体いくらお金がかかるか判っていないのじゃないですかね。原発を造り続けて誰が得をするのか?

 1 核武装論者が一番得をします。その原料が目の前にあるからです。北の核の脅威を説きながら、北を攻撃する核兵器を作り、再び侵略をすれば(するために軍事費を膨張させれば)大儲けをします。

 2 原発補助金で喰っている者どもが得をします。イヤ、まるでアヘンのように、もうこれなくしては彼らは生きていけないのです。だから国家はアヘンを提供し続けないと行けないのです。もちろん核武装のために。

 3 そして経産省の役人(キャリア)が再就職先でがっぽり儲けますから大変な得をします。

 4 もちろん原発を造って商売をしている経団連傘下の大企業が大儲けをします。今、中国で、ベトナムで、タイで、売れなくなって、何兆円という儲けが吹っ飛ぼうとしているので、経団連会長の米倉は必死で、菅直人を早く辞めさそうとしているのです。まさに彼らは「死の商人」です。

 ところで、核武装してどこがいいの? と思うでしょ。

 まず第一に、核武装すれば世界への発言権が増します。
 そりゃそうでしょう。核兵器を持てば、戦前並みに東アジアを支配下に納めようと目論むと『核攻撃』という脅しが通じるのです。国際舞台で暴れ、儲けることができるのです。要するに世界でええカッコしたい、場合によっては世界に君臨したい政治家共の権力欲にぴったりな装置が核武装なのです。
 つまり、原発というのは実社会に必要でも何でもない、戦争大好き人間の欲望を満たすための隠れ蓑として『平和』を装って造られた全く無駄で、害しか及ぼさない装置なのです。
 
 電気が足りない??電気は十分足りています。余りに人間が無駄な電気を使いすぎてきただけです。大嘘です。

 環境に優しい??これを信じる人はもうどこにもいないでしょう!!

 経済効率がいい??今回の災害対応だけでも何十兆円ものお金が必要です。そしてこれから福島原発を10万年以上にわたって監視し続けないと行けないのです。冷温停止したらお金はいらないと思っていませんか。大嘘です。とんでもない!役にも立たないもののために永遠に莫大な経費をつぎ込み続けなければならないのです。但し、これは福島一基についてです。まだ他に50余基もの原発があるのです。これを廃炉にするとこの50倍の経費がいります。つまり日本という国はこれからほぼ永遠に、役にも立たないもののために国民所得の数割を負担し続けないと行けないのです。

 こんな馬鹿げたことを主導してきた政府、官僚、経済人、文化人、全て総入れ替えすべきです。

 Les BRINDSのブログでも語られているように、浜岡が地震で破壊されれば東京の1200万人の人々はどこへ逃れるつもりなのでしょうか。若狭で原発が損壊すれば、近畿地方の人々はどこへ避難するのですか。昨日のニュースでは、琵琶湖の水が汚染されるから代替えの水源を確保するとか?

 紀ノ川からでも引いてくるんですか?それだけでも何千億円のお金がかかる。そんなことより、原発を全部止めれば済むことです。廃炉まで何万年もかかるようですが、それはそれで愚かな「戦後保守政権」(自民党・公明党・民社党・民主党・その他諸々)が国民に嘘ばかりついて、お金で人の心を買い、核武装の準備をしてきたからです。余りに膨大な税金をつぎ込んだ結果がこれですから、このお金が社会資本に、教育に、文化施設に回されていたならば日本はもっと平和で素敵な国になっていたはずです。でも、今からでも遅くはありません。

 菅直人のウジウジも早く辞めて欲しいが、それ以上に恥ずかしいのが、かつてええカッコばっかりしていた海江田万里です。経産省官僚のいいなりになって、原発擁護に走りまくる。『原発解散になったら自分は署名しない!』とのたまう。
 大臣の椅子って、どれだけ魅力的で、危うい物なんですかね。

 それにしてもどいつもこいつも肝っ玉が小さすぎる。

 やっぱり、日頃「いいことばかり言って、人当たりだけはいい人間』というのは本当にいざというとき力になりませんな。

 そういえば、「これだけ体たらくな菅政権にも関わらず、自民党の支持率が上がらないのはマスコミが自民党批判をするからだ」と言って、自民党内にマスコミ対応のチームができたとか。

 この政党、芯から腐ってますね。これだけ民主党批判に奔走してくれているマスコミにも関わらず、支持率が上がらないのは、現在の原発の事態を準備したのがてめーらの政策だったと言うことを国民はとっくに気付いているからなんですよね。要するに人の失政を批判するばかりの政党に誰が期待なんかできるもんですか。

 しかし!!頼りになる政党がないというこの現実。ファシズムの危機が忍び寄っているようにしか思えません。

 とにかく、原発はいらないのです。日本列島から人類を閉め出す原発廃棄を求めて人気ブログランキングへ


 有り難うございました。ブログページをお教え下さった「訪問者」に感謝です。またコメント下さいね。

 

原発はもういらない-18 嘘で塗り固められた原発の過去と現在

2011-07-18 08:21:47 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 子供達には「嘘をついてはダメですよ!!」と当たり前にしつける人間なのだが、この日本社会というのは「嘘がばれなきゃいいですよ!ばれても怒りを忘れている頃なら問題ありませんよ!」としつけているようだ。

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 原子力委の設置、裏に偽装報告 55年 初の海外調査団
http://www.asahi.com/politics/update/0717/TKY201107160721.html

 政府が1955年、原発を導入するために初めて派遣した海外調査団の報告書が、原子力委員会の設置を推進する内容に偽装されていたことがわかった。作成に関与した旧通商産業省の初代原子力課長(故人)の偽装を認める証言が、文部科学省の内部文書に記録されていた。

 文書は85~94年、日本の原子力行政の重鎮で、原子力局長や原子力委員を務めた故・島村武久氏が、原子力政策にかかわった政治家や官僚、学者など33人を講師として招いた「島村研究会」の録音記録。A4判620ページにわたって文書化され、文科省が製本したものを朝日新聞が入手した。

 政府は54年12月、初めての原子力予算で、物理学者を団長とする15人の「原子力平和的利用海外調査団」を派遣。4班に分かれて米英仏やインド、スウェーデン、デンマークなど14カ国を巡り、原子力行政の組織体制を調べた。

 調査団は帰国後、原子力を推進・開発する政府の機関について「各国の統括機関はほとんどすべて委員会の形をとり多頭。各方面の意見を十分に入れるためと思われる」と報告書に明記して、集団指導体制による委員会の設置を日本でも急ぐよう提言した。

 事務局として作成にかかわった旧通産省工業技術院原子力課の初代課長の故・堀純郎氏は88年、「島村研究会」に招かれ、「(トップに)委員会をつくっているのは米国だけで、ほかにはどこもない」と指摘。フランスは「役所」、イギリスは「公社」だったにもかかわらず、「(諸外国は)どこでも委員会だ。だから日本でも委員会を作らなくちゃいかんと強調した」と偽装を証言した。

 さらに「若い事務官がこんなうそ書けるかと憤慨した」とも証言し、のちに資源エネルギー庁次長となる豊永恵哉氏が偽装に抵抗したことを明らかにした。

 豊永氏は朝日新聞の取材に「委員会は米国にしかなく、責任があいまいになり、日本になじまないと思った。むしろしっかりした行政組織を作るべきだと上司に進言した」と話す。

 政府は報告書をもとに原子力委員会を56年に発足させ、初代委員長に正力松太郎国務相、委員にノーベル物理学賞の湯川秀樹氏、経団連会長の石川一郎氏らを起用。著名人を集めた委員会を設け、米国の水爆実験で「第五福竜丸」が被曝(ひばく)した事件による原子力への世論の逆風を弱める狙いがあったとみられる。政府が公表した報告書の偽装は、原発導入期からの隠蔽(いんぺい)体質を示すものだ。(山岸一生)

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 そして今、風評被害なる感情論で、放射能で汚染された生産物が日本中に流通しようとしている。そして五年後、十年後にこれらを食べた子供達が癌になっても、「因果関係を証明することはできません」と平気で居直るのであろう。

 とにかく一度原発を全部止めて、再出発しようではありませんか。

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第17回考古学研究会東海例会「東海地方の駅家研究の最前線」開催の条

2011-07-17 04:51:33 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 多数のご参加をお待ち申しております。




 この画像の上で右クリックすると「画像をコピー」という項目がでます。これをワードなどに貼り付けて、印刷してあちこちに貼って下さい!!


第17回考古学研究会東海例会開催要項

テーマ  東海地方の駅家研究の最前線~東海道・東山道の駅家と駅路~


日時  

 2011年8月6日(土)・7日(日)

場所   三重大学共通教育一号館1階第120番教室

開催主旨
近年、情報伝達網の整備がすさまじい勢いで進んでいる。世界中の出来事が瞬時に伝えられ、時には体制を、経済を崩壊させることすらある。日本古代の律令国家においても迅速な情報伝達は緊急かつ重要な課題であったに違いない。その骨格をなすのが五畿七道による駅制の確立であった。では、古代情報伝達網はどの様にして形成され、運用されてきたのだろうか。これまで、歴史地理学や文献史学に負っていた駅路や駅家の研究は発掘調査によって新たな段階に達している。にも関わらず、考古学が提供する新たな情報が、必ずしも古代国家の情報伝達の意図を明らかにしているとは言い難い。そこで本研究会では、東海地方の東海道・東山道に焦点を当てて、最新の調査・研究成果から日本の古代国家が設置した情報伝達施設の立地や機能を分析することによって、情報伝達システムの構造や情報管理の意図を探ってみようと思う。

発表予定
8月6日(土) 
1 13:00  開催挨拶 代表 中井正幸
2 13:05  主旨説明 山中 章
3 13:20  研究報告① 谷重豊季(広島県府中市教育委員会)
「近年の古代交通研究の動向と若干の展望」
4 14:50  研究報告② 高島英之(群馬県教育委員会)
「最新の調査成果からみた坂東地域における東山・東海両道駅路と駅家」 
4 16:20  休憩
5 16:35  事例報告① 林弘之(豊川市桜ヶ丘ミュージアム)
「東海道参河国渡津駅家と二見道」
6 17:35  第1日総括討論「考古学と駅路・駅家」 司会 山中 章
6 18:05  第1日終了  
 8 18:20  情報交換会 三重大学第一生協二階「パセオ」 会費4000円

8月7日(日)
1 9:30  研究報告③ 山中 章(三重大学)
「考古学からみた日本古代駅伝路設置の歴史的背景」
2 11:00  事例報告② 江草由梨 (三重大学大学院)
「東海道伊勢国志摩支路の再検討」 
3 12:00  昼食
4 13:00  事例報告③ 丸杉俊一郎(静岡県教育委員会)
「東海道遠江国井通遺跡(引佐駅家)と古代交通」
5 14:00  事例報告④ 中里信之(長野県下伊那郡阿智村教育委員会)
「長野県阿智村の東山道遺跡研究の現状―神坂越えの変遷を踏まえて―」
6 15:00  第2日総括討論「古代官道の原形」司会  高島英之
7 15;30  閉会挨拶 次期開催地
8 15:35  終了

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責任を取らない人々の条

2011-07-15 04:07:36 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 日本の官僚が責任を取らないことは既に述べたことがある。

 そして電力会社の幹部というのも責任を取らないことがよく判ってきた。競争のない電力会社幹部は高給取りの官僚ということなのだろう。もちろん経産省の最高の天下り企業でもあるのだから、この企業の幹部は官僚と同じということではあるが。

 読売オンラインニュースによると・・・。

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 やらせメール、文例6パターン用意し投稿依頼
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110715-OYT1T00102.htm?from=top

 九州電力が14日公表した「やらせメール」の調査報告書は、賛成投稿の文例が作成されていたことなど、巧妙な裏工作の実態を明らかにした。

 問題の発端となった上層部の謀議も「あうん」の呼吸で決まっており、原子力発電所を巡る世論操作の常態化がうかがえる。

 原子力担当の段上(だんがみ)守・副社長、諸岡雅俊・原子力発電本部長、大坪潔晴(きよはる)・佐賀支店長(いずれも当時)が顔をそろえたのは、県民説明会が開かれる5日前の6月21日。段上、諸岡両氏は退任のあいさつ回りのため、佐賀市を訪れ、大坪氏と合流した。

 段上氏によると、説明会が話題になったのは、市内のそば店で昼食をともにした時だった。

 「近々(説明会が)あるんですよ」

 大坪氏がこう切り出すと、段上氏らは「(説明会があることを)知らせる必要があるね」「じゃあ、お願いね」と話した。

 佐賀支店長経験者によると、支店にとって玄海原発の安定運用は最重要課題で、支店長の業務の8割は原発関係だという。福島第一原発の事故で原発への不安感が高まっている状況から、3人の幹部には焦りがあったとみられる。

 指示を受けた大坪氏は翌22日、支店の総務部長ら3人の部長に、具体的な方法の検討を指示した。総務部長らは、賛成投票をより確実に実行させるため、電気が止まると困る取引先をピックアップ。用意した6パターンの文例を持参するなどし、自動車関連会社の取引先や大口顧客など計31社に投稿を依頼した。
(2011年7月15日03時01分 読売新聞)

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これだけのことをしても辞めない九電の社長というのはその体質を見事に表しているし、それを許す経産省、マスコミ,国民もまた同じということか。

 呆れて物が言えない。

 ホント情けない国だ。

 そしてこの国の長であるはずの総理大臣は辞めるといいながら(本人は言っていないと強弁するが、誰が見ても[辞める]と同じ事を言った!!)辞めない、これまた実に無責任な人間。

 今頃脱原発と言っても遅い!!何で原発事故が起こって直ぐに言わないのか!!ホント、この男、[ウジウジ]してて決断力がない。所詮野党の党首程度の能力しかないことがよく判る。

 言わないより言った方がましとは思うのだが、今頃言っても効果は0に等しい!!イヤ、マイナスかも。

 それにしても経団連の米倉という男、異例の会長就任だったのだが、このところの節操の全くない企業防衛のための発言、情けなくなる。楽天の三木谷がよく見えるくらい文化の判らない人間が経済を動かすこともまたこの国の悲劇か。

 そして相変わらずの汚い金まみれの玄海原発地元町長達の恥ずかしい姿。こんな方々に原発再開の舵が握られていると思うとゾッとする。

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玄海町長の弟の建設会社、九電から54億円受注
http://www.asahi.com/national/update/0711/SEB201107110036.html


 九州電力玄海原子力発電所がある佐賀県玄海町の岸本英雄町長の実弟が社長を務める建設会社「岸本組」(本社・同県唐津市)が、1994~2009年度(決算期は5月~翌年4月)の16年間に九電から少なくとも約54億円分の工事を受注していたことが分かった。玄海原発2、3号機の運転再開問題で、九電は玄海町長の同意を再開への条件の一つとしていた。

 佐賀県に提出された岸本組の工事経歴書によると、16年間に玄海原発内の建設や修繕で約54億円分の工事を九電から受注。同じ期間に、電源立地地域対策交付金や県核燃料サイクル補助金など電源三法交付金を利用した町発注工事も約23億7千万円分受注している。

 09年度の岸本組の売り上げは約41億5千万円。うち約1億6230万円(3.9%)が九電発注、約4億4990万円(10.8%)が同交付金を使った町発注の工事だった。

 岸本町長は岸本組の専務から県議を経て2006年8月に町長就任。以降、岸本組の年間売上高は20億~50億円台を推移している。

 岸本町長の資産報告書によると、町長は岸本組の7520株を保有し、09年度の保有割合は12.5%で第3位の株主。町長によると、町長就任以降、計約1千万円の株の売却益を得たという。

 岸本町長は取材に「九電からの受注額も、町からの受注額も町長就任以降、増えていない。やましいところは全くない。岸本組の株は今、無配当だ」と語った。
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さらにさらに

原発関連の工事4億円受注 玄海町議の次男の会社
http://www.asahi.com/national/update/0713/SEB201107130078.html

 九州電力玄海原子力発電所の地元、佐賀県玄海町の町議会原子力対策特別委員長、中山昭和(てるかず)議員(66)の次男が経営する建設会社・中山組(玄海町)が、過去4年間に原発立地に伴う交付金関連工事を計12件、4億227万円受注していたことがわかった。

 中山組から提出され、佐賀県に保管されている2005~09年度の工事経歴書によると、交付金関連工事の受注額は05年度はゼロ、06、07年度は岸本英雄町長の弟が経営する岸本組(唐津市)の下請けとしてそれぞれ6846万円(1件)、4105万円(1件)、08年度は町発注と岸本組の下請けが計3件、8297万円だった。ところが、09年度は町発注の7件、2億979万円にのぼり、受注額全体の59%を占めた。中山氏は09年10月に原子力対策特別委員長に就任した。

 法人登記簿謄本によると、中山氏は町議に初当選する前年の00年12月まで中山組の社長を務めていた。現在は中山氏の次男が社長、妻と長男が取締役に名を連ねる。

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 おそらくこんなの山ほどあるのでしょうね。全国の原発立地自治体に。
 でもマスコミはその実態を暴こうともしない。金まみれの原発自治体をなぜ暴露しないのだろうか。

 これまたこの国の悲しい現実。バラエテ-ばかりを流して国民の目をごまかすかと思ったら、[偏らない]ために下発擁護を繰り返すニュースキャスター達。

 右を向いても、左を見ても、真っ暗闇ですな。

 しかし黙っちゃおれない、今度こそ、この期を逃して、原発廃止の動きを起こすことは不可能だ。

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第17回考古学研究会東海例会開催の条

2011-07-13 06:29:38 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都


チラシです。

第17回考古学研究会東海例会開催要項

テーマ  東海地方の駅家研究の最前線~東海道・東山道の駅家と駅路~


日時  

 2011年8月6日(土)・7日(日)

場所   三重大学共通教育一号館1階第120番教室

開催主旨
近年、情報伝達網の整備がすさまじい勢いで進んでいる。世界中の出来事が瞬時に伝えられ、時には体制を、経済を崩壊させることすらある。日本古代の律令国家においても迅速な情報伝達は緊急かつ重要な課題であったに違いない。その骨格をなすのが五畿七道による駅制の確立であった。では、古代情報伝達網はどの様にして形成され、運用されてきたのだろうか。これまで、歴史地理学や文献史学に負っていた駅路や駅家の研究は発掘調査によって新たな段階に達している。にも関わらず、考古学が提供する新たな情報が、必ずしも古代国家の情報伝達の意図を明らかにしているとは言い難い。そこで本研究会では、東海地方の東海道・東山道に焦点を当てて、最新の調査・研究成果から日本の古代国家が設置した情報伝達施設の立地や機能を分析することによって、情報伝達システムの構造や情報管理の意図を探ってみようと思う。

発表予定
8月6日(土) 
1 13:00  開催挨拶 代表 中井正幸
2 13:05  主旨説明 山中 章
3 13:20  研究報告① 谷重豊季(広島県府中市教育委員会)
「近年の古代交通研究の動向と若干の展望」
4 14:50  研究報告② 高島英之(群馬県教育委員会)
「最新の調査成果からみた坂東地域における東山・東海両道駅路と駅家」 
4 16:20  休憩
5 16:35  事例報告① 林弘之(豊川市桜ヶ丘ミュージアム)
「東海道参河国渡津駅家と二見道」
6 17:35  第1日総括討論「考古学と駅路・駅家」 司会 山中 章
6 18:05  第1日終了  
 8 18:20  情報交換会 三重大学第一生協二階「パセオ」 会費4000円

8月7日(日)
1 9:30  研究報告③ 山中 章(三重大学)
「考古学からみた日本古代駅伝路設置の歴史的背景」
2 11:00  事例報告② 江草由梨 (三重大学大学院)
「東海道伊勢国志摩支路の再検討」 
3 12:00  昼食
4 13:00  事例報告③ 丸杉俊一郎(静岡県教育委員会)
「東海道遠江国井通遺跡(引佐駅家)と古代交通」
5 14:00  事例報告④ 中里信之(長野県下伊那郡阿智村教育委員会)
「長野県阿智村の東山道遺跡研究の現状―神坂越えの変遷を踏まえて―」
6 15:00  第2日総括討論「古代官道の原形」司会  高島英之
7 15;30  閉会挨拶 次期開催地
8 15:35  終了

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 印刷してお使い下さい。

平城京の南を歩くの条

2011-07-07 14:56:21 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 ここのところ原発はいらない記事ばかりなので、活動家に返信したかとお思いかも知れませんが、もちろん研究もそれなりにやっています。もちろん、原発廃棄の運動は、別に日常生活の中で国民一人一人が普通に考えれば当然の結果として出てくる思いであり、行動なのですから、全国民が、マスコミの流す偽情報に惑わされることなく、自分で判断し、普通に行動すればいいことではあります。

 もっとも大学の先生方を筆頭に、「インテリ」と呼ばれる方々こそこの普通ができない!!普通でない非人間的な存在であることが一番の悲劇ではあります。



このメンバー六人で歩きました。

 さて金、土曜日の二日間、「比較史的観点からみた日本と東アジア諸国における都城制と都城に関する総括的研究」の研究会の現地踏査の一つとして平城京の南を歩きました。



 まずは平城京の南東隅にまるで唐長安の曲江池のように所在する五徳池を歩きました。

 南辺の通りはほぼ京南辺特殊条里と呼ばれる条里地割りの北から三列目のラインに当たります。

 もっとも、近年発見された九条以南の条坊の存在によって、南東隅ではないことになりました。



 そもそもこの池がいつできたのかもよく判っていないのです。



 これについては以前にも発掘調査中の下三橋遺跡の現地を見学し、何度かその後も遺跡を訪れ、私の考えを述べたことがありますので、大いに関心のあるテーマでした。

 幸いなことに、金曜日は曇り時々小雨という天気で、とても涼しく、雨もそんなに激しく降ることもなく、じっくりと遺跡・地形・遺存地割りを見ることができました。

 テーマは

� 平城京の羅城はいつどこまで設置されたのか。
� 下三橋遺跡で発見された平城京九条以南に広がる遺構群は、いつ、どこまで形成され、どの様な機能を持っていたのか。
� 平城京の南に展開する京南特殊条里や一般条里はいつ形成されたのか。

でした。

 もちろんこれらについては奈良文化財研究所のIKさんがそれぞれ仮説を出されているのですが、どうも世間ではこれが確定説であるかの如き誤解が生まれていることが大いに気になっておりました。

 どうも学問の世界も、国家機関の所属研究者が見解を出すとそれに従う変な傾向があるようで不気味です。しかし、一昨日はそうした仮説に果敢に挑戦しようという意欲ある方々が集まりましたので、とても有意義な見学会とすることができました。

 �については下三橋遺跡の発掘調査によって全く想像もされていなかった事実が明らかにされ、これを巡って、従来の説を基本に分析しようとする研究者と新しい事実に沿って全体を組み直そうとする研究者の二つに分かれました。

 もちろんどの様な資料であれ、新たな資料が出ればこうした方法で再分析を加えることは普通であり、その事自体はどちらが正しいとも言えないのであります。ただこの時に余り旧説(自説)を無理に引っ張ると結構な落とし穴が幾つもあくということです。

 一昨日、昨日の研究会で再確認された実は、1)羅城