yaaさんの宮都研究

考古学を歪曲する戦前回帰の教育思想を拒否し、日本・東アジアの最新の考古学情報・研究・遺跡を紹介。考古学の魅力を伝える。

 中山修一先生生誕100周年記念講演会「中山先生と長岡京研究」開催の条

2015-11-17 00:24:06 | 歴史・考古情報《日本》-1 宮都
 中山修一先生生誕100周年記念講演会「中山先生と長岡京研究」
開催にあたって

 長岡京は、かつて「幻の都、仮の都」と称され、その痕跡はほとんど遺っていないとされてきました。しかし、これに果敢に挑戦したのが中山修一先生でした。先生の研究を出発点に、長岡京は今や日本古代史研究に欠かせないものになってきています。
 中山先生がお亡くなりになって19年。この間、JR長岡京駅前の整備が進み、東海道線に桂川駅が、阪急電鉄京都線に洛西口駅と西山天王山駅が新設され、乙訓地域は京阪神を結ぶ交通の要所として益々人々の行き交う町へと進化しています。その淵源が、延暦三年(784)の長岡京遷都にあることは誰もが認めるところでしょう。2200回を超える発掘調査によって長岡京の実像は細部についてより鮮明になりつつあります。にもかかわらず、長岡京の全体像はまだ闇に包まれたままです。
 「生誕100年」という節目の年にあたり、今一度、長岡京研究の現状を確認し、将来に向かって課題を明らかにすることは意義深いことと考えます。中山先生が明らかにしたものは何だったのか、今日の研究にどのように活かされているのか、最新の研究成果によってどこまで明らかになったのかを考える場として、本講演会を企画しました。
 特に近年、初期平安京と長岡京との関係について、比較研究が求められており、同志社女子大学の山田邦和先生をお招きしてお考えを伺うことにしました。
 乙訓地域では、最近、向日市で大極殿院の発掘調査が進められ、正確な事実が獲得されました。長岡京市や京都市でも、長岡京右京西端及び郊外に位置する後期古墳から長岡京期の遺物が出土し、長岡京造営と古墳との関係解明に新たな資料が提供されました。果たしてこれをどう解釈するのか、新たな課題の出現でもあります。
 新しい100年に向かって、本講演会が第一歩を踏み出す契機になればと思っております。
   2015年11月22日  
NPO法人長岡京市ふるさとガイドの会・長岡京歴史散策の会




1 日時
 2015年11月22日(日)13時~17時 受付開始 12時30分 資料代300円(実費)

2 会場
 長岡京市中央公民館3階 市民ホール

3 式次第
 13:00~13:10  開会挨拶
 13:10~13:30  家族がみた中山修一の世界  中山忠彦(長岡京市中山修一記念館館長)
 13:30~14:50  長岡京研究の過去・現在・未来  山中 章(三重大学名誉教授)
 14:50~15:00  休憩
 15:00~16:00  長岡京から平安京へ  山田邦和 同志社女子大学教授
 16:00~16:55  ミニ座談会~中山先生と発掘現場
         パネラー 山中 章・山田邦和・中山忠彦・二市一町発掘担当者
 16:55~17:00  閉会の挨拶 別所昭 (長岡京市ボランテアガイドの会代表)

4 主催・共催・後援

 主催 NPO法人長岡京市ふるさとガイドの会 理事長 別所 昭
    長岡京歴史散策の会 代表 山中 章
 後援 長岡京市教育委員会・向日市教育委員会・大山崎町教育委員会・京都新聞・日本経済新聞



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