これは平成8年の夏に行ったエジプトで見た風景。見渡す限り青い空と肌色の砂漠・遺跡の2色が延々と続く世界は今も私の心に焼き付いているが、ここアスワンだけは、そんなエジプトの中でも色彩豊かな場所だった。この日は朝3時半に起きてカイロからアブシンベルに飛び、早朝でも35度を超える猛暑の中をアブシンベル神殿を見学した後、アスワンに来たのである。アスワンダム付近は小島が多く、その上にさまざまな神殿が建っているが、アスワンダム・アスワンハイダムのせいで沈没の憂き目に合うはずだったイシス神殿などが、付近の島に移築されて救われている。そんな島々をファルーカと呼ばれる三角帆の帆船でめぐったことは、前にもこのブログで書いた。
アスワンではNEW CATARACT HOTELというホテルに泊まり、この景色はホテルの窓から見たもの。他の地では見ることのなかった緑も少し見える中、紺色に色濃く見えるナイル川の川面を白い帆のファルーカがスーっと走っている姿に思わず見とれたものである。暑い中を一陣の涼風が吹きぬけたような感じさえしたものだ。
楽しいファルーカクルーズと美しい景色とは裏腹に、ホテルはひどいものだった。ナイル殺人事件のロケ地に使われたというOLD CATARACT HOTELで食事をした時には、食事は不味いしバッハの生演奏は下手だし、Coffeeと言えばTeaが出てくるし、眠いから早く部屋に帰りたいのにデザートが全然出てこなかった。やっと部屋にたどり着いたらエアコンが壊れていて暑くて眠れず、修理を頼んだら愚鈍そうな人たちが来て延々とトンテンカンテンと叩いているがなかなか直らず、3時半おきだったのに全然眠れずにひどい思いをしたのだった。だがそんな思いも笑い飛ばせるほど、アスワンでの経験は楽しい思い出だ。
アスワンではNEW CATARACT HOTELというホテルに泊まり、この景色はホテルの窓から見たもの。他の地では見ることのなかった緑も少し見える中、紺色に色濃く見えるナイル川の川面を白い帆のファルーカがスーっと走っている姿に思わず見とれたものである。暑い中を一陣の涼風が吹きぬけたような感じさえしたものだ。
楽しいファルーカクルーズと美しい景色とは裏腹に、ホテルはひどいものだった。ナイル殺人事件のロケ地に使われたというOLD CATARACT HOTELで食事をした時には、食事は不味いしバッハの生演奏は下手だし、Coffeeと言えばTeaが出てくるし、眠いから早く部屋に帰りたいのにデザートが全然出てこなかった。やっと部屋にたどり着いたらエアコンが壊れていて暑くて眠れず、修理を頼んだら愚鈍そうな人たちが来て延々とトンテンカンテンと叩いているがなかなか直らず、3時半おきだったのに全然眠れずにひどい思いをしたのだった。だがそんな思いも笑い飛ばせるほど、アスワンでの経験は楽しい思い出だ。