さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

武則天― The Empressー(第51話~第55話)

2020-03-22 23:30:44 | ドラマ鑑賞
ついに、李世民こと、太宗は亡くなります。ただその最後のぎりぎりのタイミングであっても家臣である長孫無忌が武媚娘の誅殺を進言してきます。ほんと、しつこいオヤジです。でも太宗は聞き入れず、彼女を政治に関与させず、感業寺に入れることで無忌を納得させ、亡くなります。

1月の100分de名著「貞観政要」を見ていた時は、太宗の家臣の名は、諫言役の魏徴しか頭に入ってきませんでしたが、もう一度テキストを開いて復讐。この武則天でもよく見かける家臣で中心的な人は4人おりまして、
A 長孫無忌(ちょうそんむき)
B 褚遂良(ちょすいりょう)
C 房玄齢(ぼうげんれい)
D 魏徴(ぎちょう)
が朝議などでよく並んでいて、同じような恰好をしています。

このうちDの魏徴はもともと武媚娘に好意的ですが既にこの世に無く、Cの房玄齢はだんだん武媚娘を信頼し始めていたが、倒れた太宗の回復を待っている間に自分もなくなってしまいます。残るABですが、Aの長孫無忌はもっともしつこく武媚娘に立ちはだかります。Bの褚遂良はドラマの55話までの段階では無忌ほど急進的ではないですが、やはり武媚娘はよく思っていないようで、後年高宗が武媚娘を皇后にしようとしたときに反対し、左遷されてベトナムあたりに飛ばされたらしいことがテキストに書いてありました。

ということで、ドラマの最初の方ではみんな同じような顔に見えた重臣たちですが、さすがにしつこい順に顔の区別がつくようになりました。

さて、太宗が亡くなった後、子のない妃・側室たちは感業寺というお寺に入れられてしまいます。日本のように肩当たりで髪を切るなんていう甘っちょろいものではなく、しっかり髪を剃られます。何かそられて芋のような感じになった他の妃・側室たちの中でひときわ輝く、坊主姿の武媚娘・・なぜなら彼女だけが化粧しているみたいですから。

ところが彼女・・妊娠してるんですね・・太宗の子と思いきや、高宗の子なんだそうで・・太宗が亡くなった日、泣きじゃくる武媚娘をやさしく抱きしめる稚奴(李治・高宗)の姿がありましたが、その時にできたんでしょうかね。当然、稚奴の子であることはひた隠しにする武媚娘ですが、高宗自身は何となくわかっているようです。武媚娘に好意的な、高宗の妹の高陽公主は、太宗の子だと思っているみたいですが。

即位した太宗の周りでは、あらためて皇后と蕭淑妃の間で、熾烈な争いが勃発。ここに感業寺から出てきた武媚娘が加わってさらにぐちゃぐちゃになりそうな予感。

なお、高宗の兄で、煬帝の外孫でもある李恪は、長孫無忌から徹底的に疑われ、左遷されていますが、武術に優れた好男子なんですよね。史実ではこの人にも悲劇的な結末が待っているはずですが、ドラマではどこまで生き延びれるんでしょうか。
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