マスタークラス2日目は、自分のレッスンはなく、ピアノ科の受講生のレッスンを聴講する。
ただ、ピアノの先生の視線や質問は容赦なく自分にも降りかかってくる。
バッハのパルティータの時、生徒さんが、一生懸命になるあまり、弾く姿勢が前のめりになっていた時、身体をまっすぐと言われていた。
そして受講生を見渡した先生は、私を見て、「姿勢いいねぇ」と。
あの・・すいません、渡航前に腰痛がひどかったので、椅子の上に腰痛対策ボードを敷いて座っていたので、私・・やたら姿勢よく見えただけなんです・・・。
「この曲を弾く時、大事なことが3つあります。1にsprechen 、2にsingen 、3は何でしょう?」
踊りかなぁ~と思いつつ言葉が思い浮かばず、Danceとぼそっと口走ったら、「そうそう、Tanzenです」と。言い当てることは出来たが、こんな簡単なドイツ語単語を度忘れしている自分が悔しい。
で、そのTanzenを意識しつつ、脇の下にもっと空気を入れ、鳥が飛んでいるように・・と、そうそう、飛びながら踊ってごらん・・・とか言われているうちに、もともと上手だったその生徒さんの音楽に魂が宿り、本当に素晴らしい音楽に。
私、バッハって何となく、硬すぎて毛嫌いしていたのだが、パルティータがこんな素敵な曲の連続だったなんてびっくり。私、もっと、バッハ聴かなきゃ。
その他、ピアノの先生による珠玉の名言を列挙すると
「感じたものを弾く。弾くのが先ではない。」
「音楽が持っているものをそのまま引っ張り出す」
「音と音の間が大事。音が次の音を持ってくる感じで。」
「その作曲家が他でやったこと(ピアノに限らない他の作品)とつなげていく」
「スタカートはレガートのヴァリエーション」
「手の甲の尾根の動き、意識」・・・・等、多数。
あと、呼吸や腹筋の使い方について、私も先生の脇腹を触らせてもらった。まるで声楽の今の師匠のお腹を初めて触った時のような衝撃・・・ピアノ演奏でも、まるで声楽のように腹筋やわき腹を使った方がいいのね。
最後に、先生は「ピアノ以外に、みなさん何か運動してください」とおっしゃる。ちなみに今何やってますか・・と順に聞かれ、私が「Tai Chi (太極拳)」と言ったところ、とても良い反応が返ってきた。何と、先生、太極拳の雲手の動きがお出来になるのだ。
先生の他のお勧めは水泳だった。やはり大きく手を動かすものは、ピアノにとって良いらしい。
それにしても、ピアノの受講生のみなさんの演奏、とても素晴らしかった。もともとが上手で、先生がちょっとアドバイスしただけで、さらにぐんと良くなる感じを聞き、本当にうらやましいと思った。
学生時代、私もピアノをやっていたけれど、肘のうごきだの手の甲の動きだのにたどり着く前に、楽譜を追っていき、間違わないように弾くことだけで精一杯だったな。先生がおっしゃっていた腕の動きって、まさに太極拳の動きや、バイオリンの弓を操る時の右手首の動きにも通じるようなものだった。物事はすべてつながっているんだな。
ただ、ピアノの先生の視線や質問は容赦なく自分にも降りかかってくる。
バッハのパルティータの時、生徒さんが、一生懸命になるあまり、弾く姿勢が前のめりになっていた時、身体をまっすぐと言われていた。
そして受講生を見渡した先生は、私を見て、「姿勢いいねぇ」と。
あの・・すいません、渡航前に腰痛がひどかったので、椅子の上に腰痛対策ボードを敷いて座っていたので、私・・やたら姿勢よく見えただけなんです・・・。
「この曲を弾く時、大事なことが3つあります。1にsprechen 、2にsingen 、3は何でしょう?」
踊りかなぁ~と思いつつ言葉が思い浮かばず、Danceとぼそっと口走ったら、「そうそう、Tanzenです」と。言い当てることは出来たが、こんな簡単なドイツ語単語を度忘れしている自分が悔しい。
で、そのTanzenを意識しつつ、脇の下にもっと空気を入れ、鳥が飛んでいるように・・と、そうそう、飛びながら踊ってごらん・・・とか言われているうちに、もともと上手だったその生徒さんの音楽に魂が宿り、本当に素晴らしい音楽に。
私、バッハって何となく、硬すぎて毛嫌いしていたのだが、パルティータがこんな素敵な曲の連続だったなんてびっくり。私、もっと、バッハ聴かなきゃ。
その他、ピアノの先生による珠玉の名言を列挙すると
「感じたものを弾く。弾くのが先ではない。」
「音楽が持っているものをそのまま引っ張り出す」
「音と音の間が大事。音が次の音を持ってくる感じで。」
「その作曲家が他でやったこと(ピアノに限らない他の作品)とつなげていく」
「スタカートはレガートのヴァリエーション」
「手の甲の尾根の動き、意識」・・・・等、多数。
あと、呼吸や腹筋の使い方について、私も先生の脇腹を触らせてもらった。まるで声楽の今の師匠のお腹を初めて触った時のような衝撃・・・ピアノ演奏でも、まるで声楽のように腹筋やわき腹を使った方がいいのね。
最後に、先生は「ピアノ以外に、みなさん何か運動してください」とおっしゃる。ちなみに今何やってますか・・と順に聞かれ、私が「Tai Chi (太極拳)」と言ったところ、とても良い反応が返ってきた。何と、先生、太極拳の雲手の動きがお出来になるのだ。
先生の他のお勧めは水泳だった。やはり大きく手を動かすものは、ピアノにとって良いらしい。
それにしても、ピアノの受講生のみなさんの演奏、とても素晴らしかった。もともとが上手で、先生がちょっとアドバイスしただけで、さらにぐんと良くなる感じを聞き、本当にうらやましいと思った。
学生時代、私もピアノをやっていたけれど、肘のうごきだの手の甲の動きだのにたどり着く前に、楽譜を追っていき、間違わないように弾くことだけで精一杯だったな。先生がおっしゃっていた腕の動きって、まさに太極拳の動きや、バイオリンの弓を操る時の右手首の動きにも通じるようなものだった。物事はすべてつながっているんだな。