さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【私のとっておき/イラスト】出羽三山神子修行(3)

2007-01-09 23:22:10 | イラスト(その他)
お世話になっていた関係部署の若い人が、いきなり近眼の手術をしたかと思うと、カンガルーを見にいきたい(?)とかで、会社をやめてオーストラリアに留学することになってしまったので、今日は本来はその人の送別会に行く予定だった。

ところが夕方から猛烈な頭痛。薬を飲んでも直らない。2日前も頭痛で食べたものを全部出してしまうほど苦しんだことを考えると、とても行けそうにないので泣く泣く送別会はあきらめ、行き着けのマッサージ店へ駆け込んで、眼精疲労用のマッサージを入念に施してもらった。ようやく頭痛は治ったが、無理しない方が良さそうなので、今日は過去ネタをさらっと書いたらまた寝てしまおう・・・・。

☆ ☆ ☆

・・・ということで、私がそのカンガルー君(?)と似たような年頃だった頃に体験した出羽三山神子修行について、ベタなイラストと共に、また披露させていただくことにする。

上の絵は禊(水行)の絵で、本当は滝に打たれたかったのだが、この修行ではとりあえずプールのような禊場で行った。水は汚くはないのだが、落ち葉は浮いてるし、ゲンゴロウも泳いでいるナチュラルな場所で、両手を組みながら「高天原(たかまのはら)に神(かむ)留(づま)り坐(ま)す 皇親神漏岐(すめらがむつかむろぎ) 神漏美(かむろみ)の命以(みことも)ちて・・・・・」で始まる長ったらしい大祓詞を唱えるのである。(私は覚えてないので、唱えるふりだけ。)ベテランの人は全部暗記している。

※大祓詞が載ってるサイトを見つけたんで、興味のある方はこちら

この水行の時はこんな格好をする。男の人はふんどし一丁なので、これは女性修行用のもの。下着をはかずに短パンみたいなものを履くので若干の違和感はある。

この禊は朝の6時と夕方の5時の一日二回行う。風呂に入らなかったのに臭くならなかったのはまさに禊のおかげだと思う。

禊はいきなり水の中に飛び込むのではなく、準備運動とも言うべき鳥船行事というものを事前に行う。

鳥船行事というのは、イェッエイ・・・イェッエイと掛け声をかけながら、こんな感じに(下手でごめんなさい)船をこぐような動作を歌を歌いながらやるのである。

その歌に楽譜があるわけではないが、現地で聞き覚えたものを無理やり楽譜に落として保存したのがコレ。歌詞がいかにも明治時代に整えられた国家神道的な内容だから、君が代以上に抵抗を持つ人もいるかもしれないけど、これをやってから水に入ると身体があたたまって全然辛くないので、真面目にやった。あとで書くかもしれないが、当時とある理由で日本古代史にハマッてたんで、こんな歌詞にも一種のロマンを感じたりしていた。

鳥船行事の他にも伊吹行事(一種の呼吸法)とか、気合や拝礼、いろいろやってからエイっとばかりに水に飛び込むのだ。それが冒頭の図。生理中の人は残念ながら水に入ってはならず、プールサイドでお祈りをしなければならなかった。私は全日水に入れたんでラッキー!

大祓詞を唱え終わった後も、水から出てすぐ終わりでななく、出た後も鳥船行事とか伊吹行事をやるのだ。朝の鍛錬法としても申し分ない。

☆ ☆ ☆

この水行は、今となっては大変楽しい思い出である。なぜなら、朝食・夕食の前に行うので、この行の後に食べる一汁一菜の粗末なご飯が、とろけるように美味しかったから。

※こんな生活を続けていたら、太る暇などなかっただろうに。

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