市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

障がい者家族の8050問題

2022-05-10 | 障がい者
今日は三和コミュニティセンターで、
障がい者の家族会を中心に「8050問題」について考える勉強会に参加しました。



いま社会的に認知されるようになってきた「8050問題」。
ひきこもりの50代のこどもの生活を80代の親が支えている、という意味ですが、
実は障がい者のいる家庭にこそ、身近でごく一般的な問題です。

私の立場は、議員として・・・というよりも、
今日は障がい者の親として、自分事として。

グループワークで一緒になった、ある80代の方。
知的障がいのあるもうすぐ50歳になるお子さんと暮らしておられます。
お子さんのこだわりが強く、これまで福祉サービスを使わずにご家族だけで生活してこられました。
でも、ご夫婦で病気を患っていて、社会との接点がないことが不安だと。
このようなご家庭は、潜在的にとても多いと思います。

こんなケースには、いきなり通所や入所とまではいかなくても、
ちょっとした外出支援のような、在宅をベースにした気軽に使えるサービスが良いのですが・・・
残念ながら市内には担い手がとても少ないのです。

医療的ケアが必要な方が入所できるような施設も、圧倒的に足りない。
(県内でほんの数カ所のみで、噂では150人待ちとか)
世話をしている家族がいなくなったら、どうなるの?

それから、うちの長男のように、
すぐ施設から脱走して行方不明になってしまうような重度の知的障がい者は、
施設が引き受けたがらない。
要するに、ケアに手がかかる重度障がい者ほど受け皿がない、という理不尽な現状もあるのです。

福祉制度は国が大枠を作り、障害者福祉は県が所管する範疇が大きいのですが、
一番困っているのは、その制度や仕組みの隙間からこぼれた人たち。
そこを救うのが、暮らしの課題を最も身近で把握することができる市の役割だと思います。
そのためには当事者ももっと声を挙げなければなりませんね。
今日の勉強会はとても刺激になりました。

ところで、三和コミュニティセンターの入り口の銅像、よく見るとユニークですね。
どのようないわれがあるのでしょうか。
その銅像に、駐車場の案内が堂々とくくりつけてあるのも、何とも・・・?


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