孤独の自由と欲張らない実践=頑張らない~楽になるブログ

個人意識丸出しながらも、欲張らない、見栄張らない、頑張らない、無理をしないで楽に生きる実践

「となりのトトロ」「ルパン三世」と完全真理

2008年07月29日 | Weblog
「となりのトトロ」が素晴らしいのは・・・
世間で言うような悪人や正義の味方が出て来たりして戦うシーンがまったく無いことです。
長編アニメで悪といわれる形が表現されないのは今まで無かったように思います。
登場人物やキャラクターの表現だけであれだけ見ごたえのある作品は珍しいのでは・・・

「ルパン三世・魔法のランプ」は暇で退屈しているし他に見る番組が無かったのでつい見てしまったのですが、登場人物の「次元」の決め文句にある「また、つまらないものを切ってしまった」と同じく、私は「また、つまらないものを見てしまった」のが感想です。

戦闘や格闘シーンで刺激の強いものが好まれるのは、見る人の心が安定していないからです。 趣味嗜好娯楽と同じように集中・熱中している時だけ一時的に日頃の不満不安心配を忘れて逃避できるからです。
お笑いタレントが大勢出てきているのは、実生活に満足喜び笑顔が少なくなって、それだけ心から喜び笑えることが減ってきているのです。

NHK「探検ロマン・世界遺産」で国名地名は忘れましたが、「木造建築の高い教会」があるところの住民が「普通が永遠に続くことを願っている」といっていました。
大型機械を使わないで主に荷馬車と人力頼りで作業しているのや、結婚式で集まった400人近い人が手作りの食事を頂きながら夜明けまでダンスを踊るだけなのに、皆が笑顔で楽しんでいるのが印象的でした。・・・太り過ぎの人が多いのが気になりましたが・・・
働いて食って寝て糞をするだけのような暮らしだからそれほどの特別はあまりありません。 たぶん結婚、出産、葬式、感謝のお祭りくらいではないの・・・

当たり前の「普通」には強い刺激を必要とせず、大した問題も抱えていません。
欲張り、多くを得ようとしないから「心が安定」しているのです。
心が安定しているから趣味嗜好娯楽や刺激を求めなくても済むのです。
求めなければ「そのまま、このまま、あるがまま」の普通で満足できるのです。
すなわち「心の安定」が先に無ければ生活の安心安定・幸せは望めないのです。
生活の安定が幸せだと勘違いしている限り心の安定・本当の幸せは無理なのです。

幸も不幸もない「普通」が一番なのです。

表裏一体ですから・・・(表の)幸せを願い求めていると、(結果的に)今の私は幸せではないと思い込み錯覚することになり、(当然ながら裏が必要になって)今の私は不幸だと(勝手に)「思わなければならなくなる」のです。 
今日は良かったと思えば、これまでは悪かったことになるのと同じ道理です。 
だから「良い悪い」幸・不幸は有って無い矛盾する「個人の思い・個人意識」なのです。
その個人意識をなくしていかない限り「あるがまま」の普通が幸せに思えないのです。