この「呪符」を貼るのも、本日が最後になった。効果を祈る一方で、
この「呪符」を当てにせず、自力でJ1昇格&J2優勝を決めてほしいとも願う。
それでは、本日の大一番の金沢戦を語る。
相手はここまで41戦8勝14分け19敗。ブービー北九州と同じ勝敗ながら、
リーグブービーの得失点差-24が響き、勝ち点38で絶対絶命の最下位。
負けると問答無用のJ3送り。引き分けると20位浮上(=自動残留)が消える。
勝って初めて、他力だが20位浮上の望みが生じるという苦境にある。
この大一番、敵地で守備から入るとは思うが、ベタ引きのまんまはありえない。
どこかで攻めに転じるのは必至で、カウンターの撃ち合いもありうる。
札幌の選手たちに心がけてほしいのは「その勝ち点1を削り出せ」
箱根駅伝に臨む東洋大のようなフレーズを掲げたが、
これは最初から勝ち点1を、引き分けを狙う、という意味ではなく、
白星を目指し続けて、勝ち点を手にする可能性を高めよ、という意味である。
そして、白星を得るには、まず相手に先制を許してはいけない。
要注意の選手には、5月の対戦後に涙を流していた古田・・・はもちろんだが、
他に2人を挙げておく。
1人はFW中美慶哉 前節の横浜FC戦ではPKを失敗し、勝機を逃した。
さらに、昨季までは栃木に在籍し、最終節にスタメンで出場して、
札幌に引導を渡されている。今季は鳥栖に移籍したが、6月に金沢にレンタル。
2季連続で札幌に引導を渡される屈辱を味わうピンチに陥っている。
PK失敗の汚名を返上するため、「降格請負人」の烙印を避けるため、
この一戦には相当な覚悟で臨んでくるはずだ。
もう1人はMF熊谷アンドリュー レンタル元の横浜FMでは下部からの生え抜き。
GON44と同じ「リオ五輪」世代で、かつての世代別代表では主力の1人だった。
前節で中美が失敗したPKも熊谷が獲得したもの。
その前節に負傷したというウワサもあるが、レンタル先を降格させては終われまい。
出場できたら、荒野や櫛引といった顔なじみを脅かすプレーを披露しそうだ。
このように最下位とはいえ、簡単な相手ではないが、むろん勝ちは譲れない。
期待の選手には、前節の千葉戦に引き続いて内村を挙げる。
前節は13年3月の「成功体験」とそのイメージを抱き続けて決勝点を奪った。
ならば、この最終節に当たり、11年12月のFC東京戦において、
「打てば入る」モードで奪った2得点の再現も十分にありうると考える。
この2得点に絡んだ古田が5年後、倒すべき相手に変わったのは皮肉だが、
内村の後ろには、宮澤が、河合が、最後尾にはコリアンGKが構える。
何よりも、ドームに3万5千人超の赤黒い人々が押し寄せる。
前売りのみで3万人超。3万5千人の目標突破は確実。4万人に迫るかも
「11年最終節再び」のお膳立ては整ったと考える。
さて、その札幌の布陣だが、「勝った布陣は変えるな」がセオリーとしても、
出場停止の主力2人の穴埋めを考えなくてはいけない。
前節は福森、上里、ゴメス、ジュリーニョ、都倉とあらん限りのレフティを並べて、
「左を制する者はJ2を制す」という布陣だったが、
うち福森とジュリーニョが激戦の代償として今季終了となった。
ワタシの希望は「都倉・内村の2トップに荒野トップ下」の前線に
「櫛引・河合・進藤」のDF3枚。増川は終盤の相手のパワープレー対策に、
そして、(考えたくはないが)大作戦の要員としてベンチに置きたい。
なお、クッシーも11年最終節を経験したが、当時は出番なし。
90分間ベンチを温め続けた5年前からの成長を見せてほしい。
さらに、福森の左足を欠く以上、セットプレーは上里の左足に期待する。
9戦ぶりにスタメン出場した前節は、前半限りで交代という不出来だったが・・・
ちなみに、上里も11年最終節を経験した。FC東京の交代選手としてwww
5年前は敵に回したドームの観客の後押しを受けて、その左足が再び輝くことを祈る。
- Jユース杯
決勝は、FC東京3(1延長0)2広島 注目の久保君が決勝点をアシスト。
FC東京が夏のクラブユース選手権に続いて二冠達成。宮杯はどうなるかな。