ふくろたか

札幌と福岡に思いを馳せるジム一家の東京暮らし

金沢戦の展望

2016年11月20日 | コンサドーレ

この「呪符」を貼るのも、本日が最後になった。効果を祈る一方で、

この「呪符」を当てにせず、自力でJ1昇格&J2優勝を決めてほしいとも願う。

それでは、本日の大一番の金沢戦を語る。

相手はここまで41戦8勝14分け19敗。ブービー北九州と同じ勝敗ながら、

リーグブービーの得失点差-24が響き、勝ち点38で絶対絶命の最下位。

負けると問答無用のJ3送り。引き分けると20位浮上(=自動残留)が消える。

勝って初めて、他力だが20位浮上の望みが生じるという苦境にある。

この大一番、敵地で守備から入るとは思うが、ベタ引きのまんまはありえない。

どこかで攻めに転じるのは必至で、カウンターの撃ち合いもありうる。

札幌の選手たちに心がけてほしいのは「その勝ち点1を削り出せ」

箱根駅伝に臨む東洋大のようなフレーズを掲げたが、

これは最初から勝ち点1を、引き分けを狙う、という意味ではなく、

白星を目指し続けて、勝ち点を手にする可能性を高めよ、という意味である。

そして、白星を得るには、まず相手に先制を許してはいけない。

要注意の選手には、5月の対戦後に涙を流していた古田・・・はもちろんだが、

他に2人を挙げておく。

1人はFW中美慶哉 前節の横浜FC戦ではPKを失敗し、勝機を逃した。

さらに、昨季までは栃木に在籍し、最終節にスタメンで出場して、

札幌に引導を渡されている。今季は鳥栖に移籍したが、6月に金沢にレンタル。

2季連続で札幌に引導を渡される屈辱を味わうピンチに陥っている。

PK失敗の汚名を返上するため、「降格請負人」の烙印を避けるため、

この一戦には相当な覚悟で臨んでくるはずだ。

もう1人はMF熊谷アンドリュー レンタル元の横浜FMでは下部からの生え抜き。

GON44と同じ「リオ五輪」世代で、かつての世代別代表では主力の1人だった。

前節で中美が失敗したPKも熊谷が獲得したもの。

その前節に負傷したというウワサもあるが、レンタル先を降格させては終われまい。

出場できたら、荒野や櫛引といった顔なじみを脅かすプレーを披露しそうだ。

このように最下位とはいえ、簡単な相手ではないが、むろん勝ちは譲れない。

期待の選手には、前節の千葉戦に引き続いて内村を挙げる。

前節は13年3月の「成功体験」とそのイメージを抱き続けて決勝点を奪った。

ならば、この最終節に当たり、11年12月のFC東京戦において、

「打てば入る」モードで奪った2得点の再現も十分にありうると考える。

この2得点に絡んだ古田が5年後、倒すべき相手に変わったのは皮肉だが、

内村の後ろには、宮澤が、河合が、最後尾にはコリアンGKが構える。

何よりも、ドームに3万5千人超のい人々が押し寄せる。

前売りのみで3万人超。3万5千人の目標突破は確実。4万人に迫るかも

「11年最終節再び」のお膳立ては整ったと考える。

さて、その札幌の布陣だが、「勝った布陣は変えるな」がセオリーとしても、

出場停止の主力2人の穴埋めを考えなくてはいけない。

前節は福森、上里、ゴメス、ジュリーニョ、都倉とあらん限りのレフティを並べて、

「左を制する者はJ2を制す」という布陣だったが、

うち福森とジュリーニョが激戦の代償として今季終了となった。

ワタシの希望は「都倉・内村の2トップに荒野トップ下」の前線に

「櫛引・河合・進藤」のDF3枚。増川は終盤の相手のパワープレー対策に、

そして、(考えたくはないが)大作戦の要員としてベンチに置きたい。

なお、クッシーも11年最終節を経験したが、当時は出番なし。

90分間ベンチを温め続けた5年前からの成長を見せてほしい。

さらに、福森の左足を欠く以上、セットプレーは上里の左足に期待する。

9戦ぶりにスタメン出場した前節は、前半限りで交代という不出来だったが・・・

ちなみに、上里も11年最終節を経験した。FC東京の交代選手としてwww

5年前は敵に回したドームの観客の後押しを受けて、その左足が再び輝くことを祈る。


  • Jユース杯

決勝は、FC東京3(1延長0)2広島 注目の久保君が決勝点をアシスト。

FC東京が夏のクラブユース選手権に続いて二冠達成。宮杯はどうなるかな。


マイルCSの予想

2016年11月19日 | ギャンブル

まあ、ワタシも「この馬券は絶対に取らなきゃ」ってレースをほぼ負けているがorz

へこたれずに、あす20日のマイルCSを予想する。

今年はGⅠ馬が4頭出走。ただ、昨年の春秋のマイル王・モーリスが不在。

また、7、8歳馬が8頭。勝ち馬は残る10頭から選ぶべきか。

スワンSを勝った1枠2番サトノアラジン

富士Sを勝った3枠5番ヤングマンパワー

昨年3着の4枠8番イスラボニータ

マジックタイムでもなくネオリアリズムでもなくイスラを選んだルメールを信じる

そして、牝馬勢は思い切って6枠12番ウインプリメーラをチョイス

<淀のマイルは初勝利・初重賞勝ちを含む6戦3勝2着1回3着1回

3連複2・5・8・12のBOX4通りに500円ずつ総額2千円投資

と言えば、札幌清水松本がJ1昇格を争う日ゆえ、

枠連も面白そうな<3連複フォーメーションだと12通り

唯一の3歳馬2枠4番ロードクエストは初の淀、初の関西遠征が不安で見送った。

8枠16番ミッキーアイルは古馬マイルGⅠとの相性の悪さが気にかかる。


今季最後のJ対象

2016年11月18日 | ギャンブル

J2&J3最終節の出場停止の顔ぶれを見ると、

札幌の2選手のほか、元札幌の選手が目立つ印象。

そんな最終節は、今季最後のJリーグ対象のtotoが開催される。

繰り越し金はゼロだが、去りゆくシーズンを惜しんで予想する。

  • 札幌対金沢 1 問答無用
  • 水戸対山口 102 予想放棄
  • 松本対横浜FC 1 アルウィン今季最終戦では負けまい<松本
  • 岐阜対東京V 2 岐阜の入れ替え戦送りとみる
  • 徳島対清水 10 理由は一番下の画像
  • 山形対北九州 2 アルセウ不在。北九州に不覚を取りそうな<山形
  • C大阪対熊本 1 4位確定。3連勝で気持ち良くPOへ<桜
  • 岡山対群馬 1 PO初進出がかかる大一番。ホームの利を生かす<岡山
  • 愛媛対町田 1 谷澤と怜大の不在が響きそうな<町田
  • 長崎対京都 2 近場でPO初戦に臨める5位終了を狙う<京都
  • 讃岐対千葉 2 残留確定で気が緩むのでは<讃岐
  • 長野対鹿児島 1 来季につなぐため、せめて3位終了<長野
  • 富山対相模原 1 実はわずかながら3位終了の可能性を残す<富山

ダブル・トリプル各1口で総額600円の少額投資

札幌がJ2制覇&昨季に続く最下位のお見送り 松本が逆転2位 清水が3位でPOへ

5位京都6位岡山 北九州が土壇場で残留 岐阜が入れ替え戦送り

これがワタシが思い描く最終節のドラマのシナリオである。


Jに新しい仲間

2016年11月17日 | サッカー

本題の前にシンハライトに花束。早すぎる引退を惜しむ。良い仔を出してくれ。

キンカメつけるかな?

さて、きのう16日はシンジの生まれ故郷に朗報が舞い込んだ。

JFLアスルクラロ沼津がJ3参入決定

「王国」静岡に四つ目の、県東部に初めてのJクラブが誕生した。

「静岡のレジェンド」ゴン中山にもおめでとう。

そして、もう一人の「静岡のレジェンド」の行方が気にかかる。

「マイアミの奇跡」伊東テルがJ3秋田を退団

2010年限りで清水を退団してから早くも6年が過ぎた。

甲府、長野、秋田と渡り歩き、残り少ない現役生活を地元で・・・となるかな。

来季は藤枝沼津静岡ダービー@J3が楽しみだ。

だから、「元祖」静岡ダービーをあせって復活させなくてもよい。

磐田と同じく、POを経験したうえで、2年ぐらいはJ2を楽しみたまえ。


  • W杯予選

日本2対1サウジアラビア 原口の4戦連続ゴールが決勝点。グループ2位浮上。

できれば、2対0でクローズさせたかったが・・・

  • 映画「帝一の國」キャスト発表

主役がフィリップ。脇を固めるのは進ノ介、ライト、アラタ・・・

もはやMOVIE大戦www それにしても、野村周平おそるべし

「特撮俳優と競演しては特オタ女子のハートを次々に狩る魔性のイケメン」である。

特にフィリップとは腐れ縁だわ<「35歳の高校生」とか「男子高校生の日常」とか


火刑都市30年⑩隅田川

2016年11月16日 | 火刑都市30年

話は少し戻る。菱山源一の母親は錦糸町に流れ着いた2、3年後、

1965(昭和40)年前後に持病と過労で倒れ、将来を悲観して焼身自殺を遂げる。

作中には「隅田川の河岸んとこ」という以外に、自殺現場の詳しい記述はない(注1)。


隅田川の上から東京スカイツリーを望む。清洲橋と織りなすシンメトリーな構図が美しい

隅田川と言えば、日本人はどんなイメージを持つだろう。

「春のうららの隅田川」で始まる「花」に歌われる桜の季節か。夏の花火の季節か。

蔵前橋のたもと。春は東京スカイツリーと満開の桜を同時に楽しめる

それらのイメージは決して間違いではない。

しかし一方で、江戸開府以来、この川は多くの人々の生命を飲み込んできた。

古くは明暦の大火。大正の関東大震災。昭和の東京大空襲。

ミステリー小説の世界でも、この川は舞台として書き手をひきつけるのか、

江戸川乱歩は「陰獣」では小山田夫妻の亡骸を浮かべて、

「魔術師」では生首が乗った獄門舟を白髭橋界隈に流してみせた。

島田荘司氏も「ひらけ!勝鬨橋」「ギリシャの犬」といった作品を著している。

さて「火刑都市」。菱山の母親は隅田川のほとりのどの辺りで生命を絶ったのか。

ワタシは両国橋のたもとの東岸と推測している

理由は三つ。一つ目は、墨田区錦糸3丁目のそば屋から最短の場所であること

北斎通り&京葉道路を西に向かえばたどり着く。

これから自殺する病弱な女性が灯油を抱えて、あまり長くはウロウロするまい。

両国橋のたもとの隅田川河畔。現在は公園として整備されている

二つ目は、この界隈は「死と弔い」の匂いに満ちていること

JR両国駅を挟むように、南に回向院が、北に東京都慰霊堂がある。

片や明暦の大火で、片や関東大震災・東京大空襲で火にまかれた犠牲者を供養している。

つまり、非科学的な物言いだが、菱山の母親は「呼ばれた」ような気がする。

墨田区両国2丁目の回向院。1657(明暦3)年の明暦の大火の後に幕府が創建した

境内に残る明暦の大火の供養塔。回向院は10万人超の焼死者を幕命で弔った万人塚を始まりとする

宗派を問わず、さまざまな横死者や動物が葬られた回向院には著名人の墓も多い

その中でも異色なのは、1832(天保3)年に刑死した「鼠小僧次郎吉」の墓

「金運」「勝負運」のお守りとして、墓石を削り取る人々が絶えず、

現在は墓の「お前立て」の石を削り取らせるようになった

余談だが、福本伸行「天」の最終話に出てくる赤木しげるの墓のモデルになったと思われる

回向院の境内では、江戸時代後期の天明年間から勧進相撲が催されるようになった

これが現在の大相撲の源流とされており、1936(昭和11)年には

日本大相撲協会が境内に「力塚」を建立し、亡くなった力士・年寄を供養している

ワタシが「追悼ウオーク」で毎春立ち寄っている墨田区横網の東京都慰霊堂

1930(昭和5)年建造の震災慰霊堂が前身で、

1948(昭和23)年から東京大空襲の犠牲者を合祀するようになった

毎年3月10日に春季の、9月1日に秋季の大法要を営んでおり、

近年の春季大法要では「3・11」東日本大震災の犠牲者も合わせて追悼している

三つ目は、両国橋からは、いやでも神田川の河口が、

つまり、江戸城の外堀の終点がおがめること

両国橋から神田川河口を望む。柳橋や屋形船もおがめる

菱山は幼少期に何度も、少なくとも祥月命日には

母親が亡くなった場所に線香や花を手向けただろう。

そのたびに目にする神田川の河口が、その奥にある外堀に、

飯田堀埋め立て闘争に、連続放火の企みに菱山を誘ったのではないか。

「都市は川を挟み、光を西に、闇を東に抱く」

今回の連載を始めるに当たり、上記の島田都市論の概念を紹介し、

「火刑都市」での刑事対放火犯の構図を、隅田川を挟んだ「光と闇の対決」とした。

とすると、その対決の原点は、両者を分かつ川にこそあった・・・と思えてくる。


菱山を刺したのは渡辺由紀子だった。ナイフは正確に心臓を刺し貫いていた。

捜査の対象から外れつつあった由紀子がなぜ?

その裏には、運命のいたずらとしか言い様のない理由があった。

いずれにせよ、菱山は救急車で搬送される途中に死亡した。

一年余りに及んだ都心の連続放火事件は終幕を迎えたのである。(あとがきにつづく)


注1:火刑都市「第九章・失われた環」350P