そうか、巻も引退か・・・引退後も熊本の顔であってほしいな。
さて本日は、巻の母校を踏み台にした高校が頂点に輝いた14日の決戦を語る。
ぼくサッカーで優勝したよ by檀崎竜孔
「東北の雄」青森山田と「百打一音」流経大柏の好カード。
晴天の下でバック席のほぼ真ん中から観戦できたのは、本当にラッキーだった。
試合を振り返ると、青森山田が3戦連続で先制を許し、後手に回る展開。
良く言えば「スロースターター」 悪く言えば「殴られないと本気を出さない」
前半は流経大柏のプレスの前に、注目していた天笠・澤田のWボランチへ
なかなか球が入らず、青森山田はパス回しが長く続かない苦しい展開に。
ただ、そんな苦しい前半のうちに追いつけて流れが変わった。
前半40分の檀崎ゴール サイドの裏抜けから絶妙なパスを送った佐々木も素晴らしかった。
この同点ゴールは「DF陣のワキを突くと有効」という流経大柏の攻略の糸口になったのでは。
ハーフタイムには「バスケスのドリブルが突破口になるかも」などとぼんやり考えていた。
そんな素人考えが後半18分に的中してビックリ。右サイドのバスケスの突破から檀崎再び
相手DF2人を一瞬で置き去りにしたバスケスの深い切り返しは見事だった。
そのバスケスの進路について「いわきFCは惜しい」という声が見受けられるが、
ワタシはこの進路をすごく楽しみにしている。フィジカル強化に定評があるうえ、
札幌U18OBの按田頼がいるからだ。今季は按田5番・バスケス18番
この2人をタテに並べた「超攻撃的右サイド」を想像するだけでワクワクする。
札幌が昨季参戦したパシリム杯@ハワイでのお試しに期待する。2月9・11日。たぶん有明放送局が中継
試合終了直後のインタビューに答える檀崎。
大会序盤は「宮杯プレミア東地区の得点王」らしさを見せられずに苦しんだが、
終わってみたら、決勝2得点・大会4得点・チーム得点王。
やはりこの漢が「青森山田のエース」だった。
「J1札幌内定」の文言が実況で、テロップで繰り返され、多くの札幌サポが喜んだと察する。
ワタシもPKを除く3得点を生でおがめた幸運をサッカーの神様に感謝する。
こんなに熱中した選手権は、桑原を擁する筑陽学園が準優勝した03年度大会以来だった。
桑原・・・思い出すと、札幌で育て切れずに終わったことが残念だ。
桑原と檀崎は風貌が少し似ており、「規律違反で丸刈り」という共通点もある<こら
もし新人当時の桑原がミシャの指導を受けていたら、どうなっていたか・・・
そんな妄想も抱いた今大会だった。
敗れた流経大柏にも言及する。高校総体で千葉代表を逃し、選手権は2年連続の準優勝。
宮杯を含めて青森山田に勝てず(1分け2敗)、悔しさのみが残るシーズンだったと察する。
ただ、鹿島内定のDF関川は、秋田や植田の系譜を継ぐ
鹿島好みの「人を殺しそうなCB」(ほめ言葉)だと改めて思った。
この好素材に、高校最後の年の悔しさと鹿島の指導が加わった時、
どんな怪物DFが誕生するのか、恐ろしくも楽しみである。
なお、上の「檀崎のお礼メッセージ」は
金のタマゴをタイに拉致していく腹黒社長に加えて、鈴木智樹スカウトや
青森山田の千葉貴仁コーチ(元札幌)が確認できる貴重な動画だった。札幌公式にありがとう。